【ホクレン・ディスタンスチャレンジ2022】20周年のメモリアルイヤーは「PB祭り」！！全6戦が終了！～大会報告その②～：日本陸上競技連盟公式サイト

2022.08.10（水）大会

【ホクレン・ディスタンスチャレンジ2022】20周年のメモリアルイヤーは「PB祭り」！！全6戦が終了！～大会報告その②～

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◆【スーパーチャット】～「みる」人の観点から～

昨年度は全大会無観客でありましたが、本年度は感染症対策を十分に施したうえで全6大会延べ2,295人の方々に観戦していただくことが出来ました。残念ながら声援を送ることも看板をたたくことも、まだできませんでしたが、参加選手には大きな力となり「ＰＢ祭り」に繋がる一因となったと想像できます。このことは観客の皆さまの存在が、大会の価値向上へ大きく貢献している証だと言えるのではないでしょうか。
一方、本年で３年目となる本格的なLIVE配信も、6大会でアーカイブ視聴数が現時点（8/2）で67万人を越え、ホクレン・ディスタンスチャレンジの観戦スタイルの一つとして、河野ディレクターとМ高史氏のダブルMCによるLIVE配信が完全に定着したと言えます。
さらに、本年度の新たな取り組みとして、選手がより良い記録が出せる環境整備、ファンの皆さんとの接点作りを目的とした投げ銭（スーパーチャット）を実施しました。試行運用という形の中で、多くの視聴者の方々から「視聴料として」、「選手への応援」、「新記録達成のお祝い」など様々な名目でご協力いただきました。頂いた収益はペースメーカーの導入経費や大会運営費に活用させていただきました。
今回、配信の有料化ではなく投げ銭（スーパーチャット）という形をとったことで、運営側もより良い大会にしなければならないという責任感が一層高まりました。同時に、今まで一方通行だった視聴者の方々に「私もホクレン・ディスタンスチャレンジの運営に貢献している」という実感が少しでも得られる場を提供できたのではないかと考えます。
来年度はさらに「みる」人にとってのシリーズの価値を高めて行けるよう取り組んでいきたいと思います。

◆【ホクレンファミリー】～「ささえる」人の観点から～

ホクレンDC特設ページ（https://www.jaaf.or.jp/distance/2022/sponsors/）にありますように、本シリーズはメイン協賛のホクレン、協力のデサント、100社に届く看板スポンサーをはじめとする多くの「ホクレンファミリー」によって支えられています。中でも、本シリーズ開催の意義をご理解いただき、コロナ禍が収まりきらない状況の中でも開催を継続いただいている北海道陸上競技協会、開催地自治体および地域陸上競技協会をはじめとする関係者の皆さまに改めてお礼申し上げます。
第１回開催から20年が経過し、地域に根付いてきたことで、開催地における大会の意義も当初の合宿誘致活動から変容してきているように感じます。地域の中高生の憧れの大会として、地域の方々の平日の憩いの場としてなどなど。今回の深川大会で地域コラボイベントを実施したしましたが、今後、各開催地でそれぞれの意義の具現化に向けて大会を活用していただけるようになることを望みます。
そして、忘れてはならないのが、延べ58名のペースメーカーの皆さんです。本シリーズはペースメーカーの存在無くしては成り立たないと言っても過言ではありません。チームの垣根を越えて一人でも多くの目標を達成させようと使命感を持って臨んでくれている姿を見ると感動すら覚えます。その献身的な働きに少しでもこたえられるよう環境設定を進めていきたいと思います。
　

◆最後に

ホクレン・ディスタンスチャレンジが、関係者のパワーを集約し、現場の想いを実現していく手作りの大会であることは20年間変わっていません。そして、そのパワーが最大限に発揮されたのが2020年であったのではないでしょうか。東京オリンピックが延期となり、スポーツだけでなく全ての社会の動きが止まってしまった状況の中、開催するために何をすべきか考え続けた運営スタッフ、何の確約もない中で受け入れていただいた開催地、何時間も前から開場を待ってくれている観客、そしてそれらの想いに爆発的なパフォーマンスで応えてくれた選手たち。「する」、「みる」、「ささえる」全ての人々のパワーの集約によって開催された2020シリーズでした。
これからの10年、30周年に向けてスポーツイベントの環境も元に戻っていくことでしょう。2025年の世界陸上の東京開催も決定しました。その中でも、このシリーズ開催に向けた関係者のパワーを落とすことなく、「する」、「みる」、「ささえる」全ての人にとっての価値のある大会を目指し、更なる努力、チャレンジを続けていきたいと思います。

（文：ホクレンDC実行委員会木路修平／写真：フォート・キシモト）