男子 200m 優勝 20秒46(+1.0) =東京オリンピック代表内定 ※参加標準記録突破済み
小池祐貴(住友電工・大阪)
ずっと勝ちたい、勝ちたいと思っていた日本選手権。100mはまだ勝てていないが、200mで優勝することができて嬉しい。昨日、取材でも話したが、「(東京オリンピックの)内定をとるぞ」というよりも、勝ちたいなという気持ちがすごく大きかった。内定が取れたことは、あまり実感が湧いていないが、1年に1回の日本一を決める場で、日本一を取れたということは、自分のなかではすごく、今後という意味でも大事なレースになったと思う。(レースにあたっては)すごい緊張をしていて、過緊張に近い状態ではあったが、なんか頭のどこかは冷静に、「この走りさえできれば大丈夫、勝てる」という、自分のことを信じきっていられているようなところがあった。興奮のなかにも冷静な頭が一点あるというところが、自分のなかではベストパフォーマンスが出せた要因かなと思う。
走り自体は、後半の強さがしっかり出せたレースだった。僕はもともと200(m)が専門なので、200に関しては、ここまで技術を思い出す作業という感じでやってきた。今シーズンは、予選なども含めると、(200mは)4~5本走ってくることができたので、しっかり「ここ一番」(決勝)で思い出せたというか、再現できたという感じだった。テンションとか勢いとかではなく、すべてを理解したうえでしっかり再現するという意図的に調子を上げた完璧なレースというのは、これまでになかったので、自分のなかではかなり大きい経験値というか、次に繋がるものが得られたと思っている。
(東京オリンピックでは)日本の代表として、自分が(オリンピックに)出るぶん、出られない人がいる。そういった選手たちの気持ちも込めて、自分は代表なんだという気持ちで、恥ずかしくない走りをしたい。
2021/6/27 JAAFメディアチーム
■第105回日本陸上競技選手権大会
開催日:2021年6月24日(木)~6月27日(日)会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
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