男子110mH 3位 13秒37(+1.2)=東京オリンピック代表内定 ※参加標準記録突破済み
高山峻野(ゼンリン・東京)
この大会の直前となる6月22日のスタート練習の際に、「ぎっくり腰」ならぬ「ぎっくり背中」をしてしまい、練習できない状態で、予選は痛み止めの注射を打って臨んでいた。今日も、ウォーミングアップもちゃんとできていなかったので、正直、無理かなと思っていたのだが、決勝でしっかり1本最後まで走りきることができたのでよかった。フライングがあったときは、誰がフライングをしたかよりも、(スタートのやり直しで自分が)動きを止めたことで身体が痛すぎて頭が真っ白になっていた状態だった。なんとかスタートできてよかったと思う。フライングで2選手が失格になったわけだが、レースのときは正直なところほかの選手のことは考えられなくて、このケガを自分のなかでなんとかして、挑むことだけを考えていた。
代表に内定してことについては、正直なところ、複雑な思いが大部分を占めている。「僕でいいのかな」という思いがある。(失格した村竹)ラシッドくんと石川(周平)くんは、すごく調子がよかったので、その2人と競って、勝って代表に決まったのならよかったのだが、そうでないので、ちょっと複雑な気持ちがある。石川くんとラシッドくんの気持ちも持っていって、しっかりとオリンピックの舞台で走りたい。
ケガを治して練習を積むというのは難しいところもあると思うので、まず、この状態をなんとか維持して東京オリンピックを迎えられたらなと思う。また、予選が肝になってくると思っていて、予選でしっかり走って、準決勝に行くことで勝負ができることになると思うので、まずは予選突破を目指して頑張りたい。
2021/6/27 JAAFメディアチーム
■第105回日本陸上競技選手権大会
開催日:2021年6月24日(木)~6月27日(日)会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
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