女子100mH 優勝 13秒09(±0)
寺田明日香(ジャパンクリエイト・大阪)
(この会場では日本GPシリーズの木南記念で2回、12秒8台で走っているわけだが)ここで余裕をもって走ったほうが速いんだなと…(笑)、ちょっと不思議な感じがした。今年はずっと(日本)グランプリシリーズのレースを、緊張感の高いなかで走ってきたけれど、やはり日本選手権(の緊張感)は特別なのだなということをすごく感じるレースだった。今回は、久しぶりに「調子が悪いな」と感じながらのレースだった。そこをどう修正するかを、コーチやトレーナーと話し合いながら、(対応策を)探りながら取り組んだのだが、改善しきれなかった。そういうときに、どう改善するか、それが今回は難しかったし、今後の課題になると思った。
11年ぶりの優勝で嬉しいという思いがある一方で、やっぱりここで(12秒84の標準記録を突破して)オリンピックを決めたかったので残念な気持ちもあり、とても複雑な心境である。それでも(いったん引退したのちに競技へ)復帰して3回目の日本選手権。(同じ日本記録=12秒87を持つ)青木選手(益未、七十七銀行)がいなかったのは残念だったが、彼女が(欠場を)公表する前に直接、連絡をくれて「頑張って」と言ってくれていたこともあったので、テレビの前で見ていてくれる青木選手の前で不甲斐ない走りを見せたくなかった。また、優勝して、娘に金メダルを持って帰りたいとも思っていたので、そこを守れてよかったなと思う。
(ワールドランキングの結果次第ではあるものの、オリンピックに出場できたとしても)手放しで喜べる状況ではないのかなと感じている。しかし、オリンピックは子どもの頃からの夢の舞台。出るだけでなくて、世界との差をできるだけ埋めたいと思っているし、それが復帰直後からの目標でもある。3回(予選・準決勝・決勝)しっかり走れるようにつくっていきたいと思う。
2021/6/26 JAAFメディアチーム
■第105回日本陸上競技選手権大会
開催日:2021年6月24日(木)~6月27日(日)会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
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