2021.06.21(月)その他

本連盟会長に尾縣貢理事が就任 マラソンの新たな仕組みを創設――第68回理事会報告

日本陸上競技連盟は6月21日、第68回理事会をオンラインにより開催しました。6月18日の評議員会で選任された理事30名、監事3名による初めての理事会で、新体制がスタートを切りました。
会長に尾縣貢(おがた・みつぎ)理事が選任されたほか、副会長、専務理事なども決まりました。また、マラソンの活性化を目指した新たな仕組み「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」の創設も協議され、承認されました。

■「まずは地道な立て直しを」と尾縣新会長 新たな役員による体制がスタート
役員改選に伴う会長など役職者の選定が理事の互選により行われ、会長には尾縣貢理事が選出されました。尾縣会長は2011年6月から2021年6月まで本連盟の専務理事を務め、実務面の指揮を執ってきました。これからは本連盟の第8代会長として日本の陸上界をさらに力強くリードする立場となります。

尾縣会長は理事会後に開いた記者会見で、就任にあたっての決意として、本連盟が新型コロナウイルス感染症の影響により財政悪化など厳しい状況に追い込まれていることを踏まえ、「華々しい花火を打ち上げるより、まずは地道な立て直しをしなければならない。経費節減や収益増を図ることや事業の見直しも必要となる。ピンチをいろいろなことを変えられるタイミングと捉え、チャンスにしたい」と述べました。また、「アスリートの活躍を後押しし、トップ選手やスポーツへのあこがれを醸成することでウエルネス陸上の普及にもつなげたい」と語りました。さらに、多くの方に注目される競技会の工夫、質の高い指導者の養成、都道府県陸上競技協会や協力団体との連携、多様性のある組織作りなどにも注力する意向を示しました。

副会長には黄倉(おおくら)寿雄、瀬古利彦、有森裕子の3理事、専務理事に風間明理事が選出されました。2011年の公益財団法人化以来では初めて設ける常務理事には山本浩、麻場一徳、清水真、大西清司、高橋尚子の5理事が決まりました。
2013年から8年間にわたって本連盟会長を務めた横川浩・前理事は、6月18日の評議員会をもって退任し、名誉会長に就任しています。横川名誉会長は引き続きワールドアスレティック(WA)カウンシルメンバー、アジア陸上競技連盟(AAA)副会長などの役職を務めます。

>>新組織体制について(一覧


■日本のマラソン全体の活性化と価値向上を目指す 「ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ」を創設
マラソンの公認マラソンを体系化し、選手強化や日本のマラソン全体の活性化につなげる新たな仕組みとして、今年度から「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」を創設することが決まり、概要を発表しました。

競技者がJMCシリーズの加盟大会や主要海外大会に出場すると、記録や、大会のグレードごとに定められた順位に応じてポイントが付与されます。2020年12月~2022年3月を「シリーズⅠ」、2021年11月~2023年3月を「シリーズⅡ」、2022年4月~2024年3月を「シリーズⅢ」というように、一つのシリーズは約2年間を対象とし、各競技者が各シリーズの期間内に出場した3大会(シリーズⅠのみ2大会)のポイント合計により、シリーズ総合成績を争います。シリーズ総合成績は日本選手権の順位決定、日本代表の選考などにも直結し、安定して高いレベルのパフォーマンスを残した競技者が日本選手権者や日本代表となる仕組みとなります。

加盟大会のグレードは、まず本連盟の主催・後援大会やトップレベルの競技者が多く出場していたマラソンを想定した「グレード1(G1)」「グレード2(G2)」の2段階でスタートします。2022年度からは全国各地の公認マラソンを広く対象に想定した「グレード3(G3)」、2023年度からは最上位となる「グレードS(GS)」も導入する予定です。グレードごとに加盟に必要な条件、付与する権利を定め、加盟する大会は公募します。これにより、従来は本連盟が指定した主催・後援大会だけが日本選手権や日本代表選考に関わることができましたが、JMCシリーズの創設により、国内のすべての公認マラソンが大会の規模や運営状況等に応じてグレードを選択して加盟し、日本選手権や日本代表選考に参画することが可能となります。そして、トップランナーはもちろん、多くの競技者や市民ランナーの皆さんにもJMCシリーズという大きな「輪」に加わっていただくことを目指します。

JMCシリーズは、マラソンの価値が向上し、日本のスポーツ界を牽引する競技となり、世界的にも高く評価されるシリーズとなる将来像も描いています。競技者の記録・順位の価値を的確に評価し、レベルアップの動機や目標にもなり得るポイント制度など、シリーズの詳細は今後さらに検討し、後日発表します。新しい制度で詳細も検討中のため、競技者や指導者、ファン、各大会運営者の皆様にはまだわかりにくいことと思いますが、具体的にお伝えするまでしばらくお待ちください。

また、パリ2024オリンピックの日本代表選考でも、東京2020オリンピックの代表選考で導入されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)形式の導入を検討していることも公表しました。パリ2024に向けたMGCの開催時期・場所などは未定ですが、JMCシリーズで好成績を挙げることがMGC出場につながり、JMCシリーズのグレードSとなる大会がMGCファイナルチャレンジにも指定される見込みです。東京の代表を目指した華やかで緊張感のある争いが、パリに向けても再び繰り広げられることが期待されます。

>>JMCシリーズまとめ資料(PDF
>>マラソン活性化の新たな構想について(PDF

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