2020.12.14(月)その他

~競技パフォーマンス向上とキャリア自立の両立を目指して~第一回ライフスキルトレーニングプログラム レポート



日本陸連は、12月7日からアスリートのパフォーマンス向上とキャリア自立の両立を目指した「ライフスキルトレーニング」のプログラムをスタート。同日、第1回のプログラムを実施しました。
このプログラムは、総合人材サービス企業として実績を持つ株式会社東京海上日動キャリアサービスのサポートを得て、大学生アスリートを対象とする新たなキャリア形成に向けた能力獲得の場として行われることになったもの。ライフスキルトレーニングは、自分の思考や状態を自身で認識して、常に最善の選択を行えるように自分をコントロールするためのトレーニングで、このプログラムを通じて、競技力の向上と同時に、競技以外の場面でも自らの持つ能力を最大限に活かせる人材を育て、今後のスポーツ界や社会で活躍していけるようになることを最大の狙いとしています。
受講者は、応募した希望者のなかから、第一次審査、審査員によるオンライン面接を経て、14名が第1期生( https://www.jaaf.or.jp/news/article/14514/ )として選出。初回となったこの日は、東京都内に用意された仮設スタジオに講師陣が集まり、受講者とオンラインでつなぐ形をとり、2部構成で行われました。

メディアにも公開して行われた第1部は、スポーツ心理学博士の布施努特別講師による全体講義。初回となるこの講義で、布施特別講師は、まず、「ライフスキル」に関して、

・ライフスキルとは、自身が一所懸命取り組める価値のあること(ライフ)を目指していくなかで、直面するさまざまな課題に対処できる行動や態度(スキル)であること、
・ライフスキルは、実は、スポーツに取り組むことによって、非常に多くのものを獲得できること、
・競技活動によって身についたライフスキルは、スポーツ以外の場面でも大いに活用できること、

を示しました。その上で、
「なぜ、このトレーニングに参加しようと考えたのか? このトレーニングを通して得たいものは何か?」を含めた各受講者の自己紹介を通してのやりとり、そして、受講者が「自分の目指すゴールと、その状態に必要なのはどんな自分か(役割性格)」を書き出し、2人1組で聞き手と話し手を交替して、相手に説明するブレイクアウトセッションを行うことで、受講者たちが自分自身のことに置き換えながら理解していけるような講義を展開。受講者は、

・自分の状態を把握し、考えを言葉にしたり、コントロールしたりできるようにすること、
・「役割性格」という概念を理解して、使いこなせるようにすること、
・目標は設定するだけでなく使いきることが大切であること。また、それを実現させるためには「ダブルゴール」「縦型比較思考」「CS(チャレンジ/スキル)バランス」「仮説思考」などの考え方を用いればいいこと、

などを学びました。
最後に、布施特別講師は、「ライフスキルトレーニングはスパイラル方式。自分が実際に使っていくうちに、理解度のスタンダードが、スパイラルのようにどんどん上がり、それがスキルとなっていく。知識として“わかった”で終わらせるのではなく、そこから自分が具体的に使っていくことが大事」と述べ、少人数でのグループセッションでの開催予定している次回までの課題を提示して、2時間半にわたる講義を終えました。




休憩を挟んで行われた第2部は、実際に社会で活躍している方をゲストとして、東京海上日動火災保険会社に勤務する宮原良太さんを招いての「仕事理解、社会理解のワークショップ」。
現在35歳の宮原さんは、5歳から始めた剣道で、中学・高校・大学と全国レベルで活躍。「剣道とは違う世界で活躍したい」という思いから「ビジネスパーソン」としての道を選択し、同社へ入社。同社剣道部に所属し、働きながら競技を継続。会社の若きリーダーとして大活躍すると同時に、剣道でも史上最年少となる34歳での七段昇段を達成。まさにデュアルキャリアを体現されている人物です。

宮原さんは、「トップアスリートには、①裸の自分と向き合うことができる(己を知る)、②自分を変革させることができる、③目的や目標から逆算して考えることができる、という3つの点が自然と身についている」と述べ、それは仕事でも生かせて、自分の強みとなるものであることを、ご自身の経験を交えながら説明。「最後は、“自分がどうするのか”ということ。自分のダメなところも含めて好きになり、明るく前向きに取り組み、なりたい自分に成長していただきたい」と受講者たちへエールを送りました。
第1部・第2部ともに受講者たちは、非常に高い集中力で講義に臨み、東京海上日動キャリアサービスの田﨑博道代表取締役社長が進行を務めて行われた最後の質疑応答でも、全員が手を挙げるなど意欲の高さを感じさせる盛り上がりとなりました。





 文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)


■ライフスキルトレーニングプログラムの受講生はこちら
https://www.jaaf.or.jp/news/article/14514/

■ライフスキルトレーニングプログラムの概要はこちら
https://www.jaaf.or.jp/news/article/14473/

■求めるアスリートは「情熱の強さと努力を惜しまない者」【第1期生】ライフスキルトレーニングプログラムの受講者募集について
https://www.jaaf.or.jp/news/article/14478/

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