2019.10.01(火)大会

【ドーハ世界選手権】デイリーハイライト(Day4)



男子110mH・高山、日本人国外最高記録で準決勝へ!

女子やり投・北口は、6cm差で決勝に届かず


大会4日目の9月30日は、コーニッシュで行われるロード種目がないため、ハリーファスタジアムで行われるトラック&フィールド種目のみの実施となりました。日本勢は、女子やり投と男子110mHの予選に登場しました。

A・Bの2組に分かれて行われた女子やり投予選には、今年5月に64m36の日本記録を樹立して、日本選手権終了後、チェコへ渡ってトレーニングを積んできていた北口榛花選手(日本大学、ダイヤモンドアスリート修了生)と、日本選手権で日本歴代3位の62m88をマークした佐藤由佳選手(ニコニコのり)が出場。北口選手が先に実施されたA組に、佐藤選手はB組に分かれての出場となりました。予選通過記録は63m50で、突破者が12名に満たない場合は、記録の上位順に12名までが決勝に進出します。

まず、A組が、大会4日目最初の種目として16時30分に競技開始。第10投てき者としてピットに立った北口選手は1回目を57m34でスタートすると、2回目の試技で60m84へと記録を伸ばし、この段階でA組の4位に浮上しましたが、その後も北口選手の記録を上回る者が出てきて、少しずつ順位を下げていきます。北口選手は3回目でも再び60m台に乗せる60m54をマークしたものの、2回目を上回ることができず競技を終了。3回目の試技が終了した段階で、A組7位として、B組の結果を待つことになりました。

18時から開始されたB組では、1回目の試技で北口選手の記録を上回った選手は2名でしたが、2回目以降でこれを上回る選手が増えてきます。3回目の試技で12位まで順位を落とした北口選手の前に立ちふさがったのは、世界記録保持者(72m28)のBarbora Špotáková選手(チェコ)。北口選手が理想像とし、またチェコ滞在中には接点を持つ機会にも恵まれた選手です。Špotáková選手は、1回目をファウル、2回目は58m27と精彩を欠いていましたが、3回目できっちりと62m15を投げて全体の6番目にジャンプアップ。これにより北口選手は「あと1人」の13位で競技を終了することとなりました。決勝進出を決めた12位の選手との差は、わずか6cmという悔しい結果でした。

予選B組に出場していた佐藤選手は、1回目51m88、2回目はファウルと、うまく本来の投てきを出すことができません。3回目に記録を伸ばしたものの55m05にとどまり、組15位、全体では29位で競技を終えました。

 

男子110mHは、昨年から今年にかけて日本記録(その時点の日本タイ記録を含む)をマークしてきた金井大旺(ミズノ)、泉谷駿介(順天堂大学)、高山峻野(ゼンリン)の3選手が代表入りを決め、初のフルエントリーが実現していました。しかし、レース直前の段階で、泉谷選手が右ハムストリングスの肉離れによる欠場を発表したため、2組に入った金井選手と4組に入った高山選手の2人が、5組上位4着+4の条件に挑むこととなりました。

金井選手は、得意とするスタートで飛び出したものの、中盤でハードルに脚をぶつけたことで踏み切り位置に狂いが出て次第に後退、13秒74(+0.5)・7着でのフィニッシュとなりました。一方、予選からいきなり今季世界1位(12秒98)のGrant Holloway選手(アメリカ)と隣り合う形となった高山選手は、「1台目をぶつけてバランスを崩した」と自身が振り返った入りになったものの、その後、うまく立て直して2着でフィニッシュ。全体で5番目となる13秒32(+0.4)で、中1日空けて行われる準決勝への進出を果たしました。13秒32は、高山選手にとっては自己4番目のタイムですが、従来の日本記録(13秒36)を上回るもので、日本人国外最高記録でもあります。

 

大会前半の最終日となる10月1日は、男子400m予選がスタートするほか、今年2月にワールドインドアツアーを制した戸邉直人選手(JAL)が出場する男子走高跳の予選も行われます。大会に関する情報は、世界選手権特設サイト( https://www.jaaf.or.jp/wch/doha2019/ )、日本陸連公式Twitterを、ご参照ください。




 文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真提供:フォートキシモト


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