2019.09.03(火)大会

【迫る!MGCは9月15日】東京オリンピック日本代表決定戦『マラソングランドチャンピオンシップ』はどんな大会?

『MGC』――正式名称は『マラソングランドチャンピオンシップ』で、東京2020オリンピック日本代表選考競技会と第103回日本陸上競技選手権大会を兼ねており、つまりは、男女のマラソンの“東京オリンピック日本代表を決める日本一決定戦”である。

開催日は2019年9月15日(日)。朝8時50分に男子がスタートし、9時10分には女子がスタートする。レースの模様は男子がTBSテレビ系列全国ネット、女子はNHK総合で生中継される。また、ラジオは男子がTBSラジオ、女子がNHKラジオでの放送だ。





◆MGCで1・2位になれば、東京オリンピック代表が内定

男女とも優勝すれば、東京オリンピック代表に内定する。また、2位、3位は「MGC派遣設定記録」を突破した最上位者が代表に内定となっていた。

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※MGC派遣設定記録
・2017年8月1日~2019年4月30日の国際陸上競技連盟が世界記録を公認する競技会で以下の記録を突破した選手
・男子:2時間05分30秒
・女子:2時間21分00秒
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だが、突破者がいなかったため、「MGC派遣設定記録突破者がいない場合は、2位の選手が自動的に代表に内定する」という規定により、MGCで2位になれば代表内定となる。早期に決定した2選手は、オリンピックに向け、1年近くの準備期間を得ることになる。


◆東京オリンピック、3人目の代表はどうやって決まる?

また、残る1人は『マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ』(MGCファイナルチャレンジ)で決定する。

これは、2019年冬から2020年春にかけて実施される、男子3大会(福岡国際マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソン)、女子3大会(さいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン)で派遣設定記録を上回り、最も速いタイムを出した選手1人が代表に内定するというもの。

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※派遣設定記録
・男子:2時間05分49秒
・女子:2時間22分22秒
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派遣設定記録を突破する選手がいない場合は、MGCで2枠に入らなかった次点、つまり3位のランナーが選ばれることになる。

この派遣設定記録は、男子が2時間5分50秒の日本記録(大迫傑)を上回るタイム、女子が2017年8月以降のMGC派遣設定記録対象期間で最も速かった、2時間22分23秒(松田瑞生)を上回るタイムに設定されていて、非常に高いハードルと言える。


◆MGCに出場できる選手とは?

MGCに出場する選手は『MGCファイナリスト』と呼ばれ、男子が31名(出場辞退3名除く)、女子が12名(出場辞退3名除く)。MGCファイナリストは、以下の2つの方法で選ばれた。

1 『マラソングランドチャンピオンシップシリーズ』(MGCシリーズ)で好成績

2017年夏~2019年春の2シーズンに行われる男子5大会、合計10レース、女子4大会、合計8レースを『MGCシリーズ』と呼び、レース毎に設定された順位とタイムをクリアするとファイナリストとなる。

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※MGCシリーズ対象大会
・男子5大会:北海道マラソン、福岡国際マラソン、別府大分毎日マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソン
・女子4大会:北海道マラソン、さいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン
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2 ワイルドカードで好成績

2017年8月1日~2019年4月30日までの「国際陸上競技連盟が世界記録を公認する競技会」で男子が2時間08分30秒以内、女子が2時間24分00秒以内の記録を出した選手。もしくは、期間内の上位2つの記録の平均が、男子が2時間11分00秒以内、女子が2時間28分00秒以内の選手。

また、以下の大会で条件を満たした選手もワイルドカードでMGCファイナリストとなった。

・2017年世界陸上競技選手権大会(ロンドン)8位入賞者
・2018年アジア競技大会(ジャカルタ)3位入賞


◆東京オリンピック日本代表が争われるコースは最後にヤマ場が

コースは東京オリンピックの本番と同じ。但し、本番でスタート/フィニッシュとなる新国立競技場はまだ完成していないため、近くの明治神宮外苑が発着となる。

大まかなコースは明治神宮外苑のいちょう並木から外苑西通りを北上。四ツ谷から東へ進路を取り、水道橋、神保町、神田、日本橋。茅場町から隅田川沿いに北へ向かい、浅草雷門で折り返す。

そして、ここからは一気に南下し、日本橋、銀座、新橋と通り、芝公園で2つ目の折返し。来た道を戻り、3度目の日本橋を通過し、神保町からは皇居へ立ち寄る形で、二重橋前で折り返し。神保町、飯田橋、四ツ谷、いちょう並木へと戻ってくる。

このコースは現在の『東京マラソン』、そして2006年まで開催されていた『東京国際マラソン』、2008年まで行われた『東京国際女子マラソン』を併せたようなコースとなっている。

また、35km過ぎの水道橋駅から四ツ谷にかけては高低差が約30m。当時は『強力坂』と言われるほどの難所だった。数々のドラマを生んだこの上りを制し、建設中の新国立競技場を見ながら、神宮外苑のいちょう並木に祝福されるのはどの選手になるだろうか。





文:小野寺俊明

▶マラソングランドチャンピオンシップ

兼 東京2020 オリンピック日本代表選考競技会
兼 第103 回日本陸上競技選手権大会

公式サイト:http://www.mgc42195.jp/

▶8 時50 分 男子マラソンスタート
▶9 時10 分 女子マラソンスタート

男子:TBS テレビ系列全国ネット、TBS ラジオ
女子:NHK 総合、NHK ラジオ
コース:明治神宮外苑発着(日本陸上競技連盟公認コース)
明治神宮外苑いちょう並木~四ツ谷~水道橋〜神保町〜神田~日本橋~浅草雷門~銀座~新橋~芝公園~日本橋~神保町~二重橋前〜明治神宮外苑いちょう並木

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