2019.05.15(水)大会
【セイコーゴールデングランプリ2019大阪 プレビューvol.3】〝走高跳、世界一〟世界室内ツアー王者・戸邉に注目、男子110mH 金井にも期待、女子やり投 北口の記録更新は!?
セイコーゴールデングランプリ2019大阪
今年も大阪で〝世界〟に挑戦
男女24種目で繰り広げられる熱戦
新時代の大記録誕生を見届けよう!!
国際陸連(IAAF)主催の世界ツアー「ワールドチャレンジ」の第2戦「セイコーゴールデングランプリ2019大阪」が5月19日、昨年と同様に大阪市のヤンマースタジアム長居で開催される。男子12種目、女子7種目に加え、IAAFハンマー・スロー・チャレンジ(女子)、男子4×100mリレーなど4つのオープン種目を含む計24種目を実施。五輪、世界選手権のメダリストが多数参戦予定で、日本で1、2を争う高速トラックを舞台に世界レベルの激戦が繰り広げられるだろう。
日本のトップアスリートたちにとっては、今秋のドーハ世界選手権、そして参加標準記録の有効期限がスタートした来年の東京五輪に向けて世界に挑む貴重な場。シーズン前半の〝大一番〟、新時代にふさわしい大記録がいくつ誕生するだろうか。その瞬間を、見届けよう――。
世界室内ツアー王者・戸邉に注目
男子110mH 金井にも期待
女子やり投 北口の記録更新は!?
大会には多くの日本記録保持者が参戦予定。なかでも注目されるのが、男子走高跳の戸邉直人(JAL)だ。
戸邉は今年2月に開催されたIAAFの世界室内ツアーの初戦で、2m35の日本新記録を樹立。その後も安定感を見せて出場した3試合すべてで優勝し、日本人初の総合優勝を果たした。また、戸邉とともに出場する衛藤昂(味の素AGF)も好調で、4月のアジア選手権で戸邉を抑えて銀メダルを獲得、静岡国際でも自己タイ記録の2m30を跳んでいる。
対する海外勢は、2m34の自己ベストを持ち15年北京世界選手権、16年リオ五輪にも出場している32歳のベテラン、コンスタンティノス・バニオティス(ギリシャ)らが参戦する。いずれも自己記録は2m30を超えているが、勢いは完全に日本勢が優位。戸邉と衛藤による2m30以上のワールドクラスの戦いが観られそうだ。
男子110mハードルは、日本記録(13秒36)保持者の金井大旺(ミズノ)に注目が集まる。金井は、昨年のこの大会に13秒53(-0.4)で2位に入ると、日本選手権で日本新をマーク。もう1人の日本人、日本歴代5位の13秒44を持つ高山峻野(ゼンリン)は国際大会に強い。昨年のアジア大会で銅メダル(13秒48 /±0)、今年4月のアジア選手権でも4位(13秒59 /+0.5)と、いずれも金井に先着している。そろっての日本新のアナウンスが聞こえてくるかもしれない。
海外勢は飛び抜けた選手は不在で、トリニダード・トバゴのルエビン・ウォルターズ(24歳)が昨年13秒31(+1.9)をマーク、追い風参考では13秒28(+2.3)で走っており、日本人2人にとって競り合うには格好の相手となりそうだ。
心配なのが日本女子短距離の第一人者、100m・200m日本記録保持者の福島千里(セイコー)の状態だ。今大会は100mにエントリーしていたが欠場が発表された。追加発表された昨年日本選手権優勝の世古和(CRANE)や世界リレー代表の土井杏南(JAL)の走りに期待したい。
注目は、新元号「令和」になって最初に日本記録を更新した女子やり投の北口榛花(日大)。5月6日、今大会と同じヤンマースタジアム長居で行われた木南記念で、64m36の日本新をマークした。大学1年時のU20日本記録(61m38)を投げたのもゴールデングランプリ(等々力)で相性は抜群。さらなる記録の更新に期待だ。もちろん、リオ五輪代表で日本歴代3位の62m37を持つ斉藤真理菜(スズキ浜松AC)も、昨年からの不調を脱すれば力はある。中国勢は一線級が不在で、昨年63m18を投げているラトビアのリナ・ミューゼ(26歳)あたりがライバルとなりそうだ。
提供:月刊陸上競技
写真提供:フォート・キシモト
▼5/18(土)前日記者会見 ライブ配信実施!
YouTube→https://www.youtube.com/watch?v=_fno0rbLhIA
▼大募集!選手に届く!「セイコーゴールデングランプリ陸上2019大阪」応援メッセージキャンペーン!
応募方法はこちら→https://www.jaaf.or.jp/ggp/2019/
今年も大阪で〝世界〟に挑戦
男女24種目で繰り広げられる熱戦
新時代の大記録誕生を見届けよう!!
国際陸連(IAAF)主催の世界ツアー「ワールドチャレンジ」の第2戦「セイコーゴールデングランプリ2019大阪」が5月19日、昨年と同様に大阪市のヤンマースタジアム長居で開催される。男子12種目、女子7種目に加え、IAAFハンマー・スロー・チャレンジ(女子)、男子4×100mリレーなど4つのオープン種目を含む計24種目を実施。五輪、世界選手権のメダリストが多数参戦予定で、日本で1、2を争う高速トラックを舞台に世界レベルの激戦が繰り広げられるだろう。
日本のトップアスリートたちにとっては、今秋のドーハ世界選手権、そして参加標準記録の有効期限がスタートした来年の東京五輪に向けて世界に挑む貴重な場。シーズン前半の〝大一番〟、新時代にふさわしい大記録がいくつ誕生するだろうか。その瞬間を、見届けよう――。
PREVIEW③
〝走高跳、世界一〟世界室内ツアー王者・戸邉に注目
男子110mH 金井にも期待
女子やり投 北口の記録更新は!?
大会には多くの日本記録保持者が参戦予定。なかでも注目されるのが、男子走高跳の戸邉直人(JAL)だ。
戸邉は今年2月に開催されたIAAFの世界室内ツアーの初戦で、2m35の日本新記録を樹立。その後も安定感を見せて出場した3試合すべてで優勝し、日本人初の総合優勝を果たした。また、戸邉とともに出場する衛藤昂(味の素AGF)も好調で、4月のアジア選手権で戸邉を抑えて銀メダルを獲得、静岡国際でも自己タイ記録の2m30を跳んでいる。
対する海外勢は、2m34の自己ベストを持ち15年北京世界選手権、16年リオ五輪にも出場している32歳のベテラン、コンスタンティノス・バニオティス(ギリシャ)らが参戦する。いずれも自己記録は2m30を超えているが、勢いは完全に日本勢が優位。戸邉と衛藤による2m30以上のワールドクラスの戦いが観られそうだ。
男子110mハードルは、日本記録(13秒36)保持者の金井大旺(ミズノ)に注目が集まる。金井は、昨年のこの大会に13秒53(-0.4)で2位に入ると、日本選手権で日本新をマーク。もう1人の日本人、日本歴代5位の13秒44を持つ高山峻野(ゼンリン)は国際大会に強い。昨年のアジア大会で銅メダル(13秒48 /±0)、今年4月のアジア選手権でも4位(13秒59 /+0.5)と、いずれも金井に先着している。そろっての日本新のアナウンスが聞こえてくるかもしれない。
海外勢は飛び抜けた選手は不在で、トリニダード・トバゴのルエビン・ウォルターズ(24歳)が昨年13秒31(+1.9)をマーク、追い風参考では13秒28(+2.3)で走っており、日本人2人にとって競り合うには格好の相手となりそうだ。
心配なのが日本女子短距離の第一人者、100m・200m日本記録保持者の福島千里(セイコー)の状態だ。今大会は100mにエントリーしていたが欠場が発表された。追加発表された昨年日本選手権優勝の世古和(CRANE)や世界リレー代表の土井杏南(JAL)の走りに期待したい。
注目は、新元号「令和」になって最初に日本記録を更新した女子やり投の北口榛花(日大)。5月6日、今大会と同じヤンマースタジアム長居で行われた木南記念で、64m36の日本新をマークした。大学1年時のU20日本記録(61m38)を投げたのもゴールデングランプリ(等々力)で相性は抜群。さらなる記録の更新に期待だ。もちろん、リオ五輪代表で日本歴代3位の62m37を持つ斉藤真理菜(スズキ浜松AC)も、昨年からの不調を脱すれば力はある。中国勢は一線級が不在で、昨年63m18を投げているラトビアのリナ・ミューゼ(26歳)あたりがライバルとなりそうだ。
提供:月刊陸上競技
写真提供:フォート・キシモト
▼5/18(土)前日記者会見 ライブ配信実施!
YouTube→https://www.youtube.com/watch?v=_fno0rbLhIA
▼大募集!選手に届く!「セイコーゴールデングランプリ陸上2019大阪」応援メッセージキャンペーン!
応募方法はこちら→https://www.jaaf.or.jp/ggp/2019/