2019.05.18(土)その他

【記録と数字で楽しむ「セイコーGGP2019」】(5)男子棒高跳、男子走幅跳、男子やり投



【男子棒高跳】

日本勢は高校生以上の各カテゴリのレコード・ホルダーが勢揃い。
「日本記録(5m83=2005年)」が38歳の澤野大地。
「室内日本記録(5m77i=2016年)」と「学生記録(5m75=2013年)」が27歳の山本聖途。
「U20記録(5m65=2017年)」「U18記録(5m46=2016年)」「高校記録(5m50i=2017年)」が20歳の江島雅紀。

江島が初出場した2016年以降の3人の順位は、
2016年 2)5.62 澤野  3)5.62 山本  5)5.42 江島
2017年 2)5.50 江島  3)5.50 山本  澤野は不出場
2018年 2)5.50 澤野  3)5.50 江島  4)5.40 山本
である。

1980年生まれの澤野と1999年生まれの江島には大きな年齢差があるが、そんな2人が同じ舞台で戦っている光景は、何とも素晴らしい。17年は澤野が出場しなかったが、16・18年は、「超ベテラン」の勝負強さを発揮し山本と江島を退けたのは、「さすが」といえよう。

2013年、15年とこの大会で優勝している山本は、4年ぶりの優勝と5m83の日本記録更新を狙う。19年は5試合(うち室内2試合)に出場し、5m71i、5m45i、5m50、5m61、5m61とコンスタントな記録を残している。




【男子走幅跳】

4月のアジア選手権で8m22を跳んで金メダルを獲得した橋岡優輝が、コーチである森長正樹さんが27年前の1992年にマークした8m25の日本記録の更新に挑む。

追風2.0m以内の条件での橋岡の「8m台」は、「6回(試合)」。他に追風参考では、8m30、8m25、8m07の「3回」。初の8mオーバーは、2017年5月26日の関東インカレでの8m05で18歳4カ月と3日目だった。

対する森長さんの公認条件下でのトータル回数は、「19回」(このほか追風参考で8回)。しかし、森長さんの「初8m台」は、1991年9月7日の8m07(同じ試合で、追風2.8で8m21)。この時、19歳5カ月と11日目。「初8m台」は、橋岡が1年1カ月あまり早かった。

その後、森長さんは、20歳1カ月8日目に現日本記録の8m25を跳んだ。あと2日で20歳4カ月となる橋岡とほぼ同じ時期だ。

弟子が師匠を超えるのが、「最高の恩返し」と言われるが、是非とも果たしてもらいたい。

陸上ファンの間ではよく知られているが、橋岡の父・利行さんは名ポールボウルターで、1986年に5m55の日本新記録をマークした。また、母・直美さん(旧姓、城島=じょうじま)も1989年に100mHで13秒63の日本タイ、三段跳では1993年に13m23の日本新、95年にも自身の記録と並ぶ日本タイをマークしている。

父・母・息子の3人とも、「全国インターハイ」「日本インカレ」「日本選手権」のタイトルを手中にしている。優輝が「日本記録」を作れば、3人揃って「日本記録変遷史」にその名を残すことになる。




【男子やり投】

今年のシーズン初戦となった3月24日の国士館大学競技会で82m03のアーチをかけた新井涼平が、ドーハ世界選手権参加標準記録の「83m00」に挑戦する。

新井の大学1年生以降のシーズン初戦とその年の最高記録は以下の通り。

年月日初戦-->年最高月日記録のアップ
2010.03.1459m64-->64m8111.135m17
2011.03.3071m72-->78m216.126m49
2012.04.2171m34-->78m0010.146m66
2013.03.2577m06-->78m197.281m13
2014.04.2985m48-->86m6310.211m15
2015.04.0478m95-->84m668.245m71
2016.04.2979m93-->84m546.254m61
2017.04.2979m68-->82m136.242m45
2018.04.2979m81-->80m837.081m02
2019.03.2482m03-->??  


年によって差はあるが、1m02~6m66のアップで、平均では「3m439」初戦の記録を伸ばしている。これを今年の「82m03」に加算すると「83m03~88m69」で、平均では「85m46」となる。

新井を含め、84m以上の自己ベストを持つ選手が5人揃い、「大アーチ」の応酬が期待できそうだ。



野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト


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