2018.07.16(月)大会

【U20世界選手権】最終日:吉田匠が3000mSCで過去最高の5位入賞!日本は、金2、銀2、銅2、入賞11の成績



大会もいよいよ最終日。この日は、午後から競技開始となり、2時間ほどで9種目の決勝が行われるタイムテーブル。日差しは強いものの快晴に恵まれ、好コンディションのなかで、「U20世界一」が競われました。日本勢は、男子3000mSCと女子1500mの2種目に出場。上位を目指しました。



15選手が出場して行われた男子3000mSC決勝。1番内側からのスタートとなった吉田匠選手(早稲田大)は、先頭をうかがう位置で最初の障害を越えると、その後、6~7番手について、レースを進めていきます。ラスト4周の周回のバックストレートで上位は5人、少し空けて6位で吉田選手が追うという展開に。吉田選手は、残り3周の周回の水濠の手前で、前から落ちてきた選手をかわして6位に浮上。最後の周回のバックストレートでさらに1人かわして5位に上がって、そのままフィニッシュ。自己新記録の8分50秒99をマークするとともに、3000mSCのこの大会における日本過去最高成績となる5位入賞を果たしました。



日本勢として最後の決勝種目となったのは女子1500m決勝。廣中璃梨佳選手(長崎商高)は、すっかりトレードマークとなったキャップをかぶった姿で登場しました。スタート直後は、集団の最後尾につけていた廣中選手は、2周目に入ったあたりで順位を上げて、3~4番手に浮上します。しかし、800m過ぎたあたりで上位選手のスピードが急激に上がると、これにつくことができず9位に後退。ラスト1周を8位で通過し、その位置をキープしようと粘りましたが、第3~4コーナーで3選手にかわされ11位に後退。4分21秒31・11位でのフィニッシュとなりました。



今大会の日本の総合成績は金2、銀2、銅2、入賞11(4位3、5位2、6位1、7位2、8位3)で、国別対抗では7位となり、2014年ユージーン大会(4位)に次ぎ、2010年モンクトン大会(7位)と並ぶもの。ポイント(75点)では2014年ユージーン大会(83点)に続き、過去2番目となる結果でした。

【選手コメント(決勝後)】

◎吉田 匠(早稲田大2年・京都)
男子3000mSC 決勝 5位 8分50秒99 =自己新記録
最初が速いペースになるだろうと思っていたので、速く入って、そこから耐えるレースをして後半上げていきたいと思っていたが、思っていたよりきつくて、1000~2000mがたれてしまった。今までだったら、そのままずるずる落ちていたが、後半をしっかり切り替えることができた。
記録は(8分)45秒くらいで行けたらと思っていたので、思った通りにはならなくて、悔しい結果に終わってしまったが、順位は、過去最高が7位ということを聞いていたので、6位を目標にしていた。そのなかでの5位だったので、そこはよかったと思う。
最終周のバックストレートで5位に上がったが、問題はそこから抜かれないこと。後ろを見て確認したかったが見る余裕もなく、真後ろにいると思って最後まで走りきった。
世界大会で入賞できたことは自信になるが、タイムはまだまだ納得がいかない。大学にも強い先輩がたくさんいるので、この結果に慢心することなく挑戦者の気持ちで取り組んでいきたい。

◎廣中璃梨佳(長崎商高3年・長崎)
女子1500m 決勝 11位 4分21秒31
うまくレースに乗って、ラスト勝負ができたらと考えていたが、思っていたよりもラストで対応できなかったのがすごく悔しい。できれば集団の中盤や先頭のほうにいて、レース展開を見ながら自分で対応していこうと思っていた。800mを過ぎところでペースが急激に上がったときに、それについていくことができなかった。気持ちは前に行きたいという気持ちでいっぱいだったが、思うように身体が動いてくれなかった。
入賞を目指していて、ラスト1周を8位で回ったときは、「このまま行けたら…」と思ったが、ラスト200mを切ったところで、後ろから3選手が追い上げてきた。来ていることがわかっていて、もうがむしゃらに走ったが、ラストで抜かれてしまった。
帰国したら2週間でインターハイ。今回、タイムはあまりよくなかったが、世界で戦えたことは自信になる。それを、インターハイにつなげていきたい。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)


▼第17回U20世界陸上競技選手権大会▼

http://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1265/

▶1日目:チームJAPAN最初の入賞者は、ダイヤモンドアスリートの髙松智美ムセンビ

▶2日目:日本、メダルラッシュ!走・跳・投で、「金」「金」「銀」!

▶3日目:泉谷駿介、U20日本歴代3位の快走見せ、男子110mHで銅メダル獲得!

▶4日目:高良彩花、セカンドベストの跳躍で、銀メダルを獲得!

▶5日目:男子棒高跳・江島雅紀、5m55の今季ベストで銅メダル!

▶最終日:吉田選手が3000mSCで過去最高の5位入賞!日本は、金2、銀2、銅2、入賞11の成績


第17回U20世界陸上競技選手権大会
開催日:2018年7月10日(火)~15日(日)
会場:フィンランド・タンペレ

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