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2021.08.02(月)

【記録と数字で楽しむ東京オリンピック】男子やり投



・予選 8月4日 A組9:05 B組10:35

・決勝 8月7日 20:00

小南拓人(染めQ)


小南が自己ベストを出せれば入賞も可能かも?


参加標準記録の85m00を適用期間内(19年5月1日~20年4月5日、20年12月1日~21年6月29日)に突破できた選手がおらず、今年4月29日に82m52の自己ベストを投げた小南拓人(染めQ)が、ワールドランキング25位で出場権を得た。この種目のターゲットナンバー(出場枠)は「32人」だったが、今季81m63の小椋健司(栃木県スポーツ協会)が35位、12年ロンドン大会で10位だったディーン元気(ミズノ。21年82m15。自己ベスト84m28=12年)が36位、16年リオで11位だった新井涼平(スズキ)は37位相当でそれぞれあと一歩及ばなかった。
 
◆五輪&世界選手権での入賞者と日本人最高記録◆
1984年 五輪 5位 81.98 吉田 雅美(和歌山県教委)=旧規格のやり

1987年    6位 80.24 溝口 和洋(ゴールドウイン)

2009年    3位 82.97 村上 幸史(スズキ浜松AC)
 

なお、「6位まで入賞」だった時代に、現在ならば入賞の「8位」になった選手がいる。
1932年ロス五輪の住吉耕作(早大)だ。

 日本人最高記録は、

五輪が、

84.16 新井涼平(スズキ浜松AC)2016年 予選B組3位
 
世界選手権が、

84.66 新井涼平(スズキ浜松AC)2015年 予選A組1位

 
◆1987年以降の五輪&世界選手権での1・3・8位と予選落選最高記録◆
やりの規格が現在のものとなった1987年以降の五輪&世界選手権の1・3・8位の記録と決勝に進むことができなかった最高記録は以下の通り。
 

 年   1位  3位  8位 予選落最高

1987   83.54 81.28 78.40  77.46

1988五輪 84.28 83.26 78.30  78.92

1991   90.82 87.08 78.58  78.94

1992五輪 89.66 83.38 77.74  79.12

1993   85.98 82.96 78.00  77.98

1995   89.58 86.08 80.76  78.94

1996五輪 88.16 86.98 83.58  79.78

1997   88.40 86.64 82.80  79.38

1999   89.52 87.67 83.84  80.89

2000五輪 90.17 88.67 83.33  82.12

2001   92.80 89.95 82.82  81.66

2003   85.44 84.74 80.34  77.06

2004五輪 86.50 84.84 83.01  80.07

2005   87.17 83.54 77.56  76.71

2007   90.33 86.21 82.10  79.62

2008五輪 90.57 86.16 82.06  79.33

2009   89.59 82.97 81.32  78.68

2011   86.27 84.30 81.81  80.88

2012五輪 84.58 83.34 80.22  80.19

2013   87.17 86.23 80.03  80.09

2015   92.72 87.64 83.13  80.65

2016五輪 90.30 85.38 82.42  80.84

2017   89.89 88.32 83.98  82.46

2019   86.89 85.37 80.42  82.12

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最高記録 92.80 89.95 83.98  82.46

五輪最高 90.57 88.67 83.58  82.12

世選最高 92.80 89.95 83.98  82.46

 
このところの「予選通過標準記録」は、19年が「84m00」、それ以前の15年からは「83m00」だった。しかし、実際にはそれよりも低い記録で決勝に進めている。

世界選手権の至近2大会の「12番目で決勝進出」の記録は、83m49と82m26。小南が自己ベストの82m52を投げられれば「ファイナリスト」の可能性がある。そして、決勝でその記録を投げられれば、8位入賞もあるかもしれない。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト

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