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2024.08.10(土)

【パリオリンピック】男子マラソン決勝:赤﨑、大幅自己新の快走で殊勲の6位! 大迫13位、小山23位



Day10:8月10日(土)


パリオリンピック陸上競技も残すところ2日。10日目の8月10日には男子マラソンが行われ、日本から小山直城(Honda)、赤﨑暁(九電工)、大迫傑(Nike)の3選手が出場。五輪史上最も過酷と称されたコースに挑みました。上位候補に挙がっていた有力選手も多数脱落していくサバイバルレースとなったなか、快進撃を見せたのが赤﨑選手。長いアップダウンが始まる15kmを入賞が見える位置で通過すると、急勾配のなか着々と順位を上げて先頭集団でレースを進め、一時はトップに立つ場面も披露。オリンピック新記録で優勝したタミラト・トラ選手(エチオピア)が単独で飛び出した以降も、2位争いを繰り広げました。35kmを過ぎたあたりでメダル争いのグループから徐々に引き離されてからは単独で5番手を走行し、最後はさらに一つ順位を落とす形となりましたが、この難コースの夏マラソンで自己記録(2時間09分01秒)を大きく塗り替える2時間07分32秒を叩きだして6位。初めての挑戦となった世界大会で、入賞を果たしました。大迫選手は13位、小山選手は23位。最後までよく粘り、終盤で順位を上げてのフィニッシュとなりました。

各選手のコメントは、以下の通りです。


男子マラソン 決勝

小山直城(Honda)

23位 2時間10分33秒



本当に長い、苦しいレースだった。最初の上りの18kmくらいで先頭から離れてしまい、そこからは粘るだけになったが、たくさんの応援のおかげで、最後までしっかり走ることができたのでよかった。
今回が私自身にとって、(日本代表として)初めて臨む世界レベルの大会。この経験は、とても今後に役立つと思っている。またこのオリンピックや世界陸上(の舞台)に戻ってこられるように練習を頑張りたい。


赤﨑暁(九電工)

6位 2時間07分32秒 =自己新記録



超楽しかった。最高だった。自己ベストよりも、入賞できたことが嬉しい。初めてのオリンピックだったが、今まで一番最高だった。(アップダウンのコース対策に取り組んできた)この3カ月間では、途中で練習を外したりして落ち込むこともあったが、その練習の成果を、しっかり出すことはできたのかなと思う。
自分は、陸上での最大目標が「マラソンで(日本)代表になること」だったのだが、贅沢なことに、今回のオリンピックで、その1回目の代表にならせてもらった。本当に最高の今日1日だった。
<大幅な自己更新について、どう感じているか? の問いに>
タイムに関しては、綾部(健二)総監督からも、「赤﨑は、(2時間)5分、6分台が出るくらいの練習はしてきている」と言われている。このタイムに関しても、(条件が良ければ)もっといいタイムも出せると思うが、この起伏のあるコースで(2時間)7分台というのは、自分にとっては、すごく良かったと思う。


大迫傑(Nike)

13位 2時間09分25秒



非常にタフなコースだったが、13位? 納得のいく順位ではないが、しっかり最後まで諦めずに走れたのでよかったと思う。
<レース最終盤で順位を上げたとき、何を心掛けて走ったか? の問いに>
何を考えるかというよりは、一つ一つ前を追ってという感じ。ちょっと上りで力を使ってしまった部分はあったので…。ただ、まあ、自分のなかで、「最後までやりきろう」と思って走った。
<赤﨑選手の入賞をどう受け止めているか? の問いに>
彼は前半も良かったので、「もしかしたらメダル」と思っていたが6位ということだった。本当は僕自身も、もうちょっと前に行きたかったのだが…。ただ、毎年こうやって入賞を積み重ねるということが大事だと思う。僕も、これに驕らずに、ロスに向けてまた4年しっかりと準備して、パワーアップできるように頑張りたい。


文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ


【パリ2024オリンピック 特設サイト】

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