日本オリンピック委員会(JOC)と日本陸連は、7月25日午前11時に、男子4×400mRリレー日本代表チームの出場が確定したことを発表しました。これにより、6月27日の段階で代表候補に選ばれていた加藤修也選手(早稲田大学)、北川貴理選手(順天堂大学)、田村朋也選手(住友電工)、佐藤拳太郎選手(城西大学)の4選手が、正式に代表選手として決定。陸上日本選手団は、総勢51名の選手でリオデジャネイロオリンピックに向かうこととなりました。この代表選手数は、1964年の東京オリンピック(68名)に次いで史上2番目となるものです。
【代表選手コメント】
■加藤修也選手(早稲田大学)
「いろいろと見送られてきたなかでの代表決定だったので、今、正式に決まったことは、単純に嬉しい。(現段階で)個人としても走れるようになってきているし、大会でベストパフォーマンスをすることができれば、日本記録(3分00秒76、1996年)の更新も難しくないと思う。本番では決勝進出というのが1つの目標になってくる。そこを忘れないで走りたい。」
■北川貴理選手(順天堂大学)
「日本選手権が終わって、日中韓3カ国対抗や大阪選手権などでランキングを上げるために頑張ってきた結果が実って、とても嬉しい。オリンピックは、日本記録を出しても決勝に残れるかどうかという厳しい舞台。まずは最低でも日本記録を出せるように、そして自分のラップベストを更新できるように、しっかりと調整していきたい。それが今、自分にできることだと思っている。」
■田村朋也選手(住友電工)
「しっかりと準備して、オリンピックで力を発揮したい。今のメンバーは、決勝に行って戦えるメンバーだと思うし、もちろん日本記録を出せるメンバーだと思っている。(本番で)走る4人も補欠となるメンバーも全員で戦う気持ちで調整していきたい。オリンピックの舞台で、まずしっかりと予選を通過するイメージをもって、これからの日々を過ごしていきたい。」
■佐藤拳太郎選手(城西大学)
「今、ここにいるメンバー(400m代表のウォルシュ選手、金丸選手含め計6人)は日本のなかでもトップアスリート。誰が走ることになるかはわからないが、メンバー一丸となって世界の舞台で戦いたい。また、リオでの戦いが最優先ではあるが、その先――僕たちだけでなく、これからの日本の400m界(の隆盛)に繋がるような走りを、僕たちでできたらいいなと思っている。」
【強化委員長コメント】
■麻場一徳強化委員長(陸上日本選手団監督)
「本人たちも、これで集中してリオに迎えるのではないかと思う。男子4×400mリレーの出場は、今回で(1984年ロサンゼルス大会以降)9大会連続となる。日本の男子短距離は、リレーとともにレベルを上げてきた。(出場が)継続できたことは、またワンランク上に行くきっかけになる。今回の4×400mリレーメンバーは、若くて勢いのある選手が多数入っている。本番で驚くようなパフォーマンスを見せてくれるのではないかと期待している。(全51人という大人数を率いてリオ五輪に挑むことになったが…との問いに)改めて緊張感が高まってくる思い。私が一番やりたいのは、選手・スタッフに、リオの地で今までやってきたことを思う存分発揮してもらうこと。そのためにできることをやっていきたい。」
(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)