この度、サニブラウン アブデルハキーム選手(城西高校)が国際陸上競技連盟の“RISING STAR AWARD”を受賞いたしましたことをお知らせいたします。“RISING STAR AWARD”の受賞は日本人としては初となります。
サニブラウン選手は今年7月にコロンビアで行われました、第9回世界ユース陸上競技選手権大会(2015/カリ)におきまして、100m(10秒28)と200m(20秒34)をともに大会新記録で優勝いたしました。
<コメント>
サニブラウン アブデルハキーム選手のコメント
「今回はRISING STAR AWARDを受賞できてとても嬉しいです。本来であればモナコに行き受賞ができていればもっと嬉しかったのですが、ロシアのドーピング問題などのこともあり、パーティーが開催されず残念に思います。このRISING STAR AWARDは数々の大スターたちが受賞してきたものなので、正直受賞したという実感が全くありません。
今年は、カリで開催された世界ユースであのボルト選手の持っていた大会記録を破り、二冠をしたということで選んで頂いたのだと思います。来年はまだどこで開催されるか分かりませんが、世界ジュニアでまた二冠を取り、オリンピックのファイナルで走りたいと思っています。
このような素晴しい賞に選ばれるために推薦してくださった方ありがとうございます。ここまでサポートして下さった両親や先生方に感謝してもしきれません。でも、ここで受賞したからといって満足せずに日々の練習により気を引き締めて、また来年も今度はモナコで受賞できるよう頑張っていきたいと思います。応援、期待のほど宜しく御願い致します」
山村貴彦監督のコメント
「今回、名誉あるRISING STAR AWARDを受賞できたことを本当に嬉しく思います。昨年度から世界ユースでの二冠を目標に取り組み、それが達成できたことは、サニブラウン君の努力と学校関係の協力があってのことです。皆様の協力なしでは、得られることではありませんので感謝の気持でいっぱいです。
サニブラウン君は来年に向け既に始動しております。彼のコメントにあるように来年は世界ジュニアがあり、そこでもう一度頂点に立つこと、そしてリオの地でボルト選手と走る夢をサポートできればと考えております。
今年一年間で、彼の周りは大きく変化し、戸惑いもあります。注目されることは素晴しいことですが、まだ高校生ですので、見守って頂けると助かります」
横川浩会長のコメント
「この快挙を心から喜ぶとともに、誇りに思っています。彼は、この受賞をエネルギーに換えられるアスリートです。これをステップに世界に大きく羽ばたいてもらいたいものです。
2020年東京オリンピックでは、彼は、100m、200mのファイナルのスタートラインについていることでしょう」
麻場一徳強化委員長のコメント
「日本陸上界として、とても誇らしいことだと思います。この受賞を励みに、今後も伸び伸びと世界の頂点を目指していって欲しいと思います」
山崎一彦 2020東京オリンピックプロジェクトチームディレクターのコメント
「世界ユース選手権での走りは衝撃的でした。世界にこのようなインパクトを与える選手は今まであまりいなかったので、今後はアスリートオブザイヤーを獲得できる選手に成長して欲しいと思います」



写真提供:フォート・キシモト