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2026.09.17(木)選手

【記録と数字で楽しむアジア大会】日本人選手のこれまでのメダル獲得と名古屋の展望:男子投てき



9月23日(水・祝)から29日(火)までの7日間、「愛知・名古屋2026アジア競技大会(第20回アジア競技大会)」の陸上競技が名古屋市瑞穂公園陸上競技場で行われる。

日本での開催は、1958年・東京、1994年・広島に続き32年ぶり3回目となる。

ここでは、日本人選手のこれまでのメダル獲得の話題を中心に「記録と数字で楽しむ2026名古屋アジア競技大会」をお届けする。
現地のスタンドでの生観戦、テレビやネット配信での観戦のお供にしていただければ幸いである。

なお、各種目の展望的な「名古屋では」の記事については、原稿締め切りの都合で他国のエントリーがほとんど判明していなタイミングで書いた。そのため、記事に名前がある選手がエントリーしていない可能性もある。
・外国人選手と日本人現役選手の敬称は略。過去の選手も文章中以外のデータでは敬称略。
・2026年の記録は、9月8日判明分。


男子円盤投

・決勝/24日 20:55


・大会記録/67.99 E・ハダディ(イラン)2010.11.24 広州
・日本のメダル数/獲得年
金:1/62
銀:2/51、86
銅:3/62、70、78
・日本人の「金」は、64年前の梁川昌三(62/日大)が唯一。
・06年以降の至近5大会は、イランが5連勝中。

◆名古屋では

日本歴代1・2位の湯上剛輝(トヨタ自動車。65m38/26年)と堤雄司(ALSOK群馬。62m59/20年)が出場。
26年のベスト記録を1国2名でカウントすると湯上の65m38は2位、堤の60m60は5位。

トップは、中国のアブドゥアイニ・トゥルグン(阿卜杜艾尼・図爾貢)で66m39。ベストは25年の67m29で湯上を2m弱上回るが、26年は8月末までに10試合に出場しているが湯上の日本記録65m38を上回ったのは、66m39の1試合のみ。
つまり、湯上にも「金」のチャンスは十分にあるということだ。

今回、日本がメダルを獲得できれば86年の銀以来40年ぶり、「金」なら1962年以来16大会ぶりで実に64年ぶりとなる。

5連勝中のイランは、06年から18年まで4連覇のE・ハダディが23年の銀を最後に引退。
23年杭州大会を制した選手も24・25年は60mに達せず26年は1試合にも出ておらず、26年イラン選手権優勝者が57m台なので国としての連覇は途絶えそうだ。


男子ハンマー投

・決勝/25日 20:40


・大会記録/78.72 室伏広治(日本)2002.10.08 釜山
・日本のメダル数/獲得年
金:11/51、54、62、66、70、74、78、82、86、98、02
銀:8/58、62、66、70、78、82、94、02
銅:3/90、06、10
・日本人の「金」は、釜本文男(51/日大教)、小島義雄(54/法大)、岡本登(62/旭化成)、菅原武男(66/リッカー)、室伏重信(70・74/大昭和・78/日大教・82・86/中京大教)、室伏広治(98・02/ミズノ)。
・室伏重信さんの5連覇(70~86)は、個人の連勝記録としては陸上競技の男女全種目を含めて歴代最多。「アジアの鉄人」の異名を持つ。
息子・室伏広治さんの2回(98・02)と合わせて父子で7回の優勝。
・国別での日本の7連勝(62~86)は、110mHの中国(86~18)と棒高跳の日本の9連勝(51~82)についで男子では歴代2位。
・同一国の金銀独占は、日本が6回(62・66・70・78・82・02)で中国が1回(90)。
・金銀独占以外の同一国の複数メダルは、51年のインド(銀銅)、58年のパキスタン(金銅)、86年と14年の中国(銀銅)。


◆名古屋では

中川達斗(山陽特殊製鋼。73m93/26年)と福田翔大(住友電工。74m57/25年)が日本にとって2010年以来4大会ぶり(16年ぶり)のメダルに挑む。
8月末時点の26年アジアリストでは、73m93の中川が中国から唯一エントリーで23年大会を制した王琦と並んでトップ。
72m77の福田は5位。
トップから福田までが1m16にひしめき合っているので誰が勝っても不思議ではない。

日本が「金」を獲得すれば02年の室伏広治さん(ミズノ)以来24年ぶりとなる。


男子やり投

・予選/26日 11:05・12:08
・決勝/28日 20:25


・大会記録/89.15 趙 慶剛(中国)2014.10.02 仁川
・日本のメダル数/獲得年
金:8/51、62、70、74、82、86、90、10
銀:6/66、74、78、02、06、14
銅:5/54、62、66、90、23
・日本人の「金」は、永易晴夫(51/日大)、三木孝志(62/東急)、山本久男(70/富山商高教)、山田敏広(74/ユニチカ)、武田敏彦(82/瀬田工高教)、溝口和洋(86/ゴールドウイン)、吉田雅美(90/大京)、村上幸史(10/スズキ浜松AC)。
・連覇した日本人はいないが、国としては2連覇(70・74)と3連覇(82・86・90)がある。他国の選手では、54・58年にパキスタンの選手とインドのN・チョプラが18・23年に連覇している。
・同一国の金銀独占は、74年の日本、パキスタンの54・58年、インドの23年の計4回。
・同一国の複数メダルは、上記の金銀独占以外に日本が、62年(金銅)、66年(銀銅)、90年(金銅)。中国が78年(金銅)、98年(銀銅)。韓国が86年(銀銅)。ウズベキスタンが94年(銀銅)がある。

◆名古屋では

18・23年と連覇しこの種目では誰も成し遂げたことがない3連覇に挑む予定だったN・チョプラ(インド。90m23/25年)がケガのため欠場を発表した。

日本代表は﨑山雄太(ヤマダホールディングス。87m16/25年)と鈴木凜(九州共立大・院2。81m23/25年)でメダルに挑む。

チョプラが欠場しても﨑山と鈴木は90m台の2人を相手にしなければならない。

24年以降に90mをオーバーしているのは世界で24年3人、25年3人、26年は8月末までに2人。
実質人数は7人でうち3人がアジアの選手。
記録順に、92m97のA・ナディーム(パキスタン/24年)、92m62のR・T・パティラゲ(スリランカ/26年)、そして90m23のチョプラ。
ナディームが23年世界選手権2位・24年パリ五輪優勝。パティラゲが25年世界選手権7位。今回欠場のチョプラが21年五輪優勝・22年世界選手権2位・23年世界選手権優勝・24年五輪2位とアジア勢が大活躍している。

ただ、24年にアジア記録の92m97を投げたナディームだが25年のベストは86m40、26年は7月に3試合に出場し78m63がベストとパリ五輪を制した24年のような元気がない。
最も勢いがあるのは、25年の86m50から26年6月に92m62まで一気に伸ばした23歳のパティラゲ。8月27日にも92m07を投げ、26年は9月7日までに13試合に出場し、うち8試合が88m以上と非常に安定している。12年前の大会記録89m15を更新する可能性もありそうだ。
とはいえ、﨑山が25年日本選手権でマークした87m16を再現できれば……。

前回23年杭州大会の上位は、88m88・87m54・82m68。銅メダルはディーン元気(ミズノ)だった。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)


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愛知・名古屋2026アジア競技大会(第20回アジア競技大会)

開催日:2026年9月23日(水)~29日(火)
会場:愛知・名古屋市瑞穂公園陸上競技場
特設サイト:https://www.jaaf.or.jp/asian-games/2026/


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「第111回日本陸上競技選手権大会
兼 北京2027世界陸上競技選手権大会 日本代表選手選考競技会」
開催日:2027年6月11日(金)~6月13日(日)
会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
特設サイト:https://www.jaaf.or.jp/jch/111/

◆チケットはこちらから⇒https://www.jaaf.or.jp/jch/111/ticket/

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