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2026.08.17(月)大会

【GPシリーズ富士北麓】女子100mハードルで中島ひとみ、青木益未が日本記録!!/大会レポート&コメント



日本グランプリシリーズ第12戦山梨大会の「第8回富士北麓ワールドトライアル2026」は8月9日、山梨県富士吉田市の富士北麓公園 富士山GXスタジアムにおいて開催されました。

16のグランプリ種目(男子8、女子8)が実施された今大会では、女子100mハードルの予選で快記録が続出。中島ひとみ選手(長谷川体育施設)が12秒62(+2.0)、青木益未選手(七十七銀行)が12秒68(+2.0)と、ともに福部真子選手(日本建設工業)が2024年に作った日本記録12秒69を上回ると、中島選手は決勝でも12秒62(-0.2)を出して優勝しました。女子200mでは井戸アビゲイル風果選手(東邦銀行)が22秒81(+0.5)と、昨年のこの大会で樹立した日本記録(22秒79)にあと0.02秒と迫るパフォーマンス日本歴代2位をマークしました。


女子100mハードルで中島、青木が激走

女子100mハードルで、中島選手は予選、決勝ともに「日本記録」をそろえ、会場を沸かせました。



まず予選。1組に出場した中島選手は、2.0mの追い風に乗って鋭いハードリングで抜け出すと、他の選手を圧倒してフィニッシュラインを駆け抜けます。正式結果までにしばらく時間がかかり、発表されたタイムは「12秒62」。昨年7月と8月に2度出した自己ベスト12秒71を0.09秒上回るとともに、福部選手の日本記録も2年ぶりに0.07秒更新。中島選手は両手を天に突き上げ、喜びを爆発させました。

そして決勝では、予選よりもハードリング、インターバルランともにさらにギアを上げます。向かい風0.2mの中で、再び12秒62をマーク。日本人初の12秒5台が間近に見える激走を見せました。

予選は「ウォーミングアップの時点で身体が少しフワッとしているというか、力を入れられない感覚があった」中で、「追い風に押してもらった感じ」だったと中島選手。その感覚を逃さないために、12秒5台の選手の動画を「初めて自分の脳内に刻み込みました」。そのリズムと音を、決勝で力強く再現。「良い感覚のまましっかり刻むことができました」と笑顔で振り返りました。

昨年は東京世界選手権で初の世界大会を経験し、準決勝に進出。今年も6月の日本選手権で予選、準決勝、決勝をすべて12秒77でそろえて初優勝し、初のアジア大会に選出されるなど、着実にスケールアップしています。その中で、「今年は12秒7台をアベレージにして、その中で12秒6台を」と考えていたという中島選手。それを実現させ、「次は12秒6台をどんな条件でも安定させること」を目指しながら、日本人初の12秒5台、さらにはアジア記録の12秒44を見据えます。

アジア大会に向けては「今回以上の記録を出して、金メダルを目指します」と力強く話していました。

中島選手の最初の日本新の余韻冷めやらぬ予選2組で、青木選手も快走を見せました。「中島選手が良いタイムを出したので、落ち着いて、そこを超えられるようにと思って気合も入りました」。持ち味のスピードを存分に生かし、12秒68(+2.0)をマーク。従来の日本記録を0.01秒上回りました。

アキレス腱などケガが相次ぎ、24年のパリ五輪、25年の東京世界選手権では代表に届きませんでした。それでも、今季は復調を果たし、日本選手権では準決勝で自身初の12秒7台となる12秒79を出すと、決勝でも3位に入ります。アジア大会代表にはハードルでは届きませんでしたが、100mで今季11秒42を出していたことから4×100mリレーで4大会連続の代表入りを果たしています。

100mハードルで自身初の12秒6台までタイムを縮め、決勝でも12秒72で中島選手に次ぐ2位を確保。青木選手にとって大きな手応えを得た大会になったようで、「みんなで切磋琢磨していけば、12秒5台も見えてきます。男子に負けないくらいタイムをどんどん縮めていければと思います」と振り返りました。


スプリントでも好記録ラッシュ



スプリント種目で好記録が続出。女子200mでは、井戸選手が22秒81(+0.5)と、2年連続日本新にあと一歩に迫りました。「(コーナーからの)抜け出しはうまくいっているので、この流れがつながればいけるという感じで作ってはきました」と手応えを持って臨んでいた井戸選手ですが、「疲労感を感じてしまった」とラストでスピードを維持できなかったことを反省点に挙げる走りに。それでも、アジア大会代表としての存在感を示し、「100m、200mとも自己記録を更新できるように頑張ります」と話しました。

男子100mでは、昨年のこの大会で自身2度目の9秒台となる9秒99をマークした桐生祥秀(日本生命)が、予選で今季日本最高の10秒03(+1.5)をマークしました。決勝は棄権しましたが、今後のレースに向けて「完成度を上げていきたい」としっかりと前を見据えていました。

決勝は、山本匠真選手(広島大)が10秒10(+0.3)で優勝。4月29日の織田記念、7月5日の布勢スプリントを含め、これで日本グランプリシリーズ3勝目を飾りました。予選では桐生と同組を走り、0.01秒差の10秒04と自身初の10秒0台もマークしています。

女子400mは松本奈菜子選手(東邦銀行)が52秒28の大会新で、男子400mは白畑健太郎選手(東洋大)が学生歴代6位の45秒27で快勝しました。女子100mは三浦愛華(愛媛競技力本部)が、予選で日本歴代10位の10秒40(+0.5)に迫る11秒41(+0.4)で制覇。男子200mは林拓優(HDY ONE)が20秒61(-1.4)で優勝しています。

このほか、男子110mハードルは昨年の東京世界選手権セミファイナリストの野本周成選手(愛媛競技力本部)が13秒40(+0.8)でケガからの復帰戦を制しました。400mハードルは、男子は黒川和樹選手(住友電工)が49秒03、女子は青木穂花(ゼンリン)が大会新の56秒58とアジア大会代表組が貫録勝ちを収めました。

フィールドでも、アジア大会代表が好ジャンプを見せました。男子三段跳では16m94(+0.9)で優勝したキム・ジャンウ選手(韓国)に次ぐ2位を占めた宮尾真仁選手(東洋大)が、初優勝した日本選手権で出した自己記録に並ぶ16m64(+0.6)をマーク。女子走高跳では石岡柚季選手(日女体大AC)が1m84の大会新をクリアしました。女子やり投では武本紗栄(オリコ)がただ1人60mを超える60m94で優勝しています。

男子走高跳は張騰仁選手(台湾)が2m21で制し、澁谷蒼(team猿魂)が2m15で日本人トップの3位。走幅跳は、男子は田中隆太郎選手(宮崎県スポ協)が7m81(-0.1)、女子は北田莉亜選手(メイスンワーク)が6m23(-0.4)でそれぞれ優勝しました。三段跳は髙島真織子(クラフティア)が13m65(+0.6)で快勝しました。


【日本新記録樹立コメント】

女子100mハードル 中島ひとみ(長谷川体育施設) 予選12秒62(+2.0)/決勝12秒62(-0.2)



昨年は12秒8台を安定して出して12秒7台を出すことを目標に置いていていました。今年は12秒7台をアベレージとしてどんな環境でも出し、12秒6台を出したいと思っていたので、本当にうれしいです。

(決勝は)前半は青木益未選手のほうが速いのはわかっていたので、焦らずにしっかりと自分のリズムを刻むことができました。今シーズンは後半に焦らないレースができていて、後半の持ち味をしっかりと出せる走りを前半から作れています。それが自分の中で、気持ち的にもすごく走りやすくなっている要因だと思います。

私のスタンスは、自分が今目標にしているタイムの、その前のタイムをしっかりとコンスタントに出すこと。次は12秒6をどんな条件でも安定して出せるようにすることが目標になります。そうすれば絶対に12秒5は出せると思うので。

アジア大会では今回以上の記録を出して、金メダルを目指していきます。


女子100mハードル 青木益未(七十七銀行) 12秒68(+2.0)



12秒6台が出ると思っていなかったのですごくビックリしましたし、うれしかったです。予選は1組目に中島ひとみ選手が良いタイムを出したので、自分は落ち着いて、そこを超えられるようにと思って気合も入りました。スタートから思いっきりいかずに、ハードリングは遠くから踏み切って跳ぶ意識でした。

7月後半から福部真子選手と一緒に練習をしていて、アドバイスをくれたお陰です。決勝は少し欲が出てしまいました。みんなで切磋琢磨していけば、12秒5台も見えてくる。男子に負けないくらいタイムをどんどん縮めていければと思っています。

アジア大会は4×100mリレーで出場するので、女子は42秒台を出したい。そのために少しスプリントの動きにして仕上げていきたいです。

文:月刊陸上競技
写真提供:アフロスポーツ


【みんなでつなごうリレーフェスティバル2026】



■イベント名:みんなでつなごうリレーフェスティバル2026
■開催日程:10月10日(土)・11日(日)
■開催会場:国立競技場
■同時開催:第110回日本陸上競技選手権大会・リレー競技
■参加申込:https://www.jaaf.or.jp/relayfes/2026/entry/

実施種目一覧

他、実施種目が追加になる可能性がございます。
*1 参加者の公募は行いません
*2 土日両日実施します


【リレフェス2024】DIGEST

◆DAY1 ダイジェスト



◆DAY2 ダイジェスト



◆リレフェスギャラリー

https://www.jaaf.or.jp/relayfes/2024/gallery/?category=2

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