2026.05.16(土)選手
【セイコーGGP】前日会見/ベンジャミン、中島、ゼンゴ、北口、ライルズ、桐生/Comments from the Athletes at the Press Conference

「セイコーゴールデングランプリ陸上2026東京」(以下、セイコーGGP)が、5月17日に東京・国立競技場で行われます。同大会は、ワールドアスレティックス(WA)がダイヤモンドリーグ以外で世界最高の競技会として展開する「コンチネンタルチアー」シリーズの1つ。世界各地で実施されているコンチネンタルツアーのうち、12大会のみとなる最上位カテゴリの「ゴールド」としての開催です。
大会前日の5月16日には、エントリーしている国内外のトップ選手たちが、会場の国立競技場において最終調整のトレーニングを行ったほか、午後からは注目選手が登壇しての前日記者会見が開かれました。会見は、3部構成で実施され、全6選手が出席。それぞれに現在の心境や体調、大会に向けての抱負を述べたのちに、メディアからの質問に応えました。
各選手のコメント(要旨)は、以下の通りです。
【第1部:男子400m出場選手】

◎ライ ベンジャミン(アメリカ)
明日の目標は、中島選手に負けないこと(笑)。日本に戻ってくることができて、とても嬉しく思う。国立競技場は、私にとって、とてもスペシャルな場所。それは、昨年(の世界選手権で)メダル(男子400mハードル金メダル、男子4×400mリレー銀メダル)を取ったということももちろんあるし、日本の文化とか、人とか食べ物とかもすべてが大好きなので、また、ここに戻ってきたいと思っていた。今回、ここで走る機会が得られたことで、友達(中島佑気ジョセフ選手)とも再開できたことも嬉しく思う。ここのトラックは、とても相性がいいと思っているので、明日はいいレースをしたい。
ジョセフ選手はときどきLAに来て、一緒に練習する機会がある。彼の存在のおかげで、練習がよりエキサイティングになってきたと思っている。彼が引っ張ってくれるときもあれば、私たちが彼を引っ張っていくときもあるということで、切磋琢磨できる環境ができている。練習に飽きてしまったときには新しいアイデアを取り入れるなど、互いに良い影響を与え合っていると思うし、それがいつも本当に楽しい。もう、数年、来てくれているので、私たちのチームの一員という気持ちでいる。
◎中島佑気ジョセフ(富士通)
明日の目標は、僕も、ベンジャミン選手に負けないこと(笑)。今季の初戦は、マウントサック(アメリカ)で200mを走った。全然満足はしていないけれど、一応パーソナルベスト(20秒89、+1.9)を出している。そのあと、世界リレーのラップタイムも悪くなかったし、マイルチーム(男子4×400mリレー)としても無事に(北京世界選手権の)出場権を獲得することができて、今のところ、非常に順調な流れできている。
去年は、春先にケガが相次ぎ、全く計画通りに進まなかったが、今年は、東京世陸以降のいい流れを継続しながら冬のトレーニングに励むことができたし、オーストラリア、UCLAのトレーニングで、すごくいい環境、いい気候のなか、高い競争レベルで練習することができた。今年は間違いなく、過去最高のシーズンになると確信している。
<継続した冬期練習が積めた要因は何か? の問いに>
昨年は、大きなケガを経験した。大きなケガをすることはネガティブなことではあるのだが、一方で、それを機会として自分の身体の悪いクセや使えていない筋肉を是正することができた。あのケガを経て、よりいっそうタフな身体になったと思うし、ケガをしにくい身体になったのが、理由の一つとしてあるかなと思っている。
あとは、(日本新記録・入賞を達成した)東京世界陸上を経て、メンタル的もすごく自信になった。より長期的に目標を定められるようになったこともケガをしなくなった要因になっているのかなと思う。今は、焦らずじっくりと、最終地点である(2028年)ロス五輪に向けて、一歩一歩やっているという状況のなかにある。今回のセイコーグランプリもそうだが、「今ある自分のキャパシティのなかで何ができるか」というマインドセットを獲得できたのも、いい冬期練習を経験できた要因になっていると思う。
今回は、(400mフラットレースの)初戦なので、そこまで大きな目標を掲げるということはないのだが、少なくとも、アベレージの44秒5というところは達成したいと思っている。初戦からしっかり44秒5…日本記録(44秒44)に迫る走りをするところを出していきたい。
【第2部:女子やり投出場選手】

◎エリナ ゼンゴ(ギリシャ)
今回がシーズンのスタートとなるので、よい結果が出せるような安定したパフォーマンスができればと思っている。アジアでの大会がスタートとなるので、今回、その最初として日本に来られたことを嬉しく思っている。とても良い雰囲気のなかで試合ができることを楽しみにしているし、それに結果がついてくればいいなと思う。<明日は、どんな投てきをしたいか? の問いに>
通常、私は、戦略を前々から考えるほうではないので、いつもと同じように、プロセスを楽しみながら、いいパフォーマンスをしていきたいと思っている。私たちはロボットでなく人間なので、良い結果が出せるときもあれば、そうでもないときもある。ただ、明日、こうして女子やり投の選手たちと一緒に競技ができることを楽しみにしている。
ここにいる北口選手は、とても素晴らしい人。彼女は、いつもハッピーで、エネルギーをたくさんもらうことができる。本当に一緒に競技ができることを楽しみにしている。
◎北口榛花(JAL、ダイヤモンドアスリート修了生)
今シーズンは、この大会が初戦となる。新しい体制(での取り組み)を始めて2~3カ月。どのような試合になるかわからないが、(ゼンゴ選手を見ながら)こうして素晴らしい選手が東京世陸のあともまた東京に戻ってきてくれることは本当に嬉しいので、しっかり戦うことができればいいなと思っている。(ヤン・ゼレズニー氏が実施するトレーニングに参加した)南アフリカでは、(ゼレズニー)コーチが、私のことをどう思っているのかと、どういうふうにしたいのかを知りたいという思いがあった。そこで実施されるトレーニングに忠実にトライしていって、どうするかをすり合わせてきた。(その結果)コーチを依頼することになったが、(ゼレズニ―氏は)オリンピックで3回金メダルを取っている選手。彼の昔話もすごく面白くて、私が去年、東京世陸であまり良い結果でなかった(ケガの影響で予選落ち)ことも含めて、「自分もたくさん失敗したよ」ということを言ってくださるし、また、「失敗しても、それが終わりではない。さらに良くなるために、どう戻るのか、どう頑張るべきか」みたいなところを、けっこう話してくれる。そこも含めて、これから、いろいろなことを吸収していきたいと思っている。
<この3カ月間、どんなことに取り組んできたか? の問いに>
何か特別なことをやったわけではなく、本当に基本的な練習が多いのだが、どちらかというと瞬発的な練習が多いので、今までの練習とは異なる疲労が自分のなかにある。練習の内容が変わってきているので、それがどう試合の投てきに結びつくのかがすごく楽しみである。
投てき練習は、南アフリカでもしていたが、動画などをSNSで公表しなかったのは理由がある。皆さんにもわかりやすく変わっている部分がたくさんあるので、“間違え探し”的な感じ(笑)で、楽しんでもらえたらいいなと思っている。それがどういう結果になるかはまだわからないが、自分が(自分を)信じなければ、誰も信じてくれないと思うので、まずは、これが初めての試合。今まで取り組んできた変化を信じて投げてみたい。
この大会に来てくれた海外選手は、すごく豪華なメンバーで、いつも楽しく試合を…私だけかもしれないけれど(笑)…してきている仲間。お互いに良いとき悪いときがあるけれど、今の女子やり投は、みんなで“記録を破りに行く”という勢いが必要なのではないかと思っている。盛り上げられるように頑張りたい。
【第3部:男子100m出場選手】

◎ノア ライルズ(アメリカ)
今シーズンの私のテーマは、「楽しむ」ということ。明日は、シーズン最初のレースとなるが、ここまでの練習もいい感じで進めてこられている。明日は、2本走るつもりだが、走れば走るほど、調子は上がってくると思っている。私が、昨年の東京世界選手権で経験したことは、“楽しかった”のひと言に尽きる。2020東京オリンピックは2021年に開催されたが、そこでは私が期待したほどの成果を挙げられず、そうした意味でも昨年は、雪辱を果たす大会となった。200mと4×100mリレーで金メダル、100mで銅メダルを獲得し、表彰台に上がって、(大好きな『ドラゴンボール』の)“かめはめ波”を皆さんに披露することもできた。そういう意味では、やりたいことができた1年だったと思う。
明日、チャレンジレース(予選を兼ねて実施されるが、ライルズ選手は当人の希望で急きょオープンで出走することとなった)を走ることを決めたのは、ウォーミングアップをして(決勝)1本だけを走るのでは身体が温まらず、いきなりファイナルというのではなかなか良い成果が出ないと考えたから。自分としては、きちんと良いレースをしたいという思いがあったので、チャレンジレースにも出場することを決めた。
<明日は、何か考えているパフォーマンスはあるか? の問いに>
皆さん、楽しみに待っていてください(笑)。
◎桐生祥秀(日本生命)
今季は、世界室内(60m)、世界リレー(4×100mリレー)と走ってきていて、いい感じで来ている。100m自体のレースは、これが初戦となるが、いい感じで走れたらと思っている。今年は世界大会がないので、7~8月に自己ベストを出すことが今季の目標。タイムを目標にしたシーズンにすることをコーチと話している。今年は、スタートの部分を、去年から変えてきた。冬期練習では、それがうまく行っていたので、シーズン中にそれがどのくらいハマるかというのを5~6月でやっていき、まだ、試合自体は決まっていないが7~8月にヨーロッパの試合に申し込んで、世界の速い選手と勝負することが、やるべきことだと思っている。
僕は、この大会は、高校3年生…17歳のときから出ているが、そのときどきでジャスティン・ガトリン選手などのトップ選手が出ていて、今回だとライルズ選手で出場する。ライルズ選手は人気があり、日本にもライルズ選手のファンの人がたくさんいると思うが、日本のなかでは僕もまあまあ人気のほうなので(笑)、明日は、祭り感覚のような大会になると思う。僕自身も楽しんで、100mを走りたい。
現在、日本の100mは、タイムだけでいうと9秒台は4人いるが、9秒8台はまだいない。自己ベストで9秒8台を持ち、そのなかで世界大会では9秒9台を予選から出していくような実力がないと、決勝には行けないと思っている。僕自身も、さっき述べたように、まずはタイムを狙っていき、そのうえでさらにプラス勝負強さを高めていくというのが個人の目標。それを実現することが、日本陸上界全体のレベルアップになるのかなと思っている。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
Comments from the Athletes at the Press Conference - SEIKO Golden Grand Prix 2026
Men 400m 男子400m
Rai BENJAMIN(USA)ライ ベンジャミン(アメリカ)
I feel great to come back to Japan because this place is very special to me. I got medals last year. I was looking forward to coming and putting on a good performance for everyone and also experiencing a culture.
Yukijoseph NAKAJIMA(JPN)
中島 佑気ジョセフ(富士通)
I’m confident this will be my best season yet. After the World Championships, I kept up the momentum and worked hard through the winter. Since this is my first 400m of the season, I’m not setting my sights too high, but I do want to hit 44.5 and get close to Japan's national record.
Women Javeline Throw 女子やり投
Elina TZENGKO(GRE)エリナ ゼンゴ(ギリシャ)
It's the start of the season, so I'm focused on a great result, staying consistent and enjoying the competition. It's special for me to compete in Asia, so I'm very happy to be in Japan for one more time. The field is amazing, the atmosphere is great, so I can't wait to compete and to show a great performance and result.
Haruka KITAGUCHI(JPN)
北口 榛花(JAL)
It’s only been three months since I started working with my new coach (Jan Železný), and this is also my first game of the season. So, while I don’t know how it will go, I want to put on a good performance myself. I feel great that a lot of great athletes have returned to Tokyo. I’ve learned some new techniques, and I think you’ll be able to see the difference. I don’t know if it will work out, but I want to pitch with confidence in the changes I’ve made.
Men 100m 男子100m
Noah LYLES(USA)ノア ライルズ(アメリカ)
I've been having some really good practices. I'm still planning on running a lot of races, but for tomorrow, the season opener, going to have two rounds, so I'm really excited about that because the more rounds, the faster I get. I want to have my fast season opener.
Yoshihide KIRYU(JPN)
桐生 祥秀(日本生命)
This is my first 100m race of the outdoor season. Things have been going well so far, so I’m hoping this one goes well too. My goal this season is to compete on equal footing with other world-class athletes. I'm aiming for a record in the summer.
■チケット情報 好評発売中!
チケットの詳細は特設サイトのチケットページ(https://goldengrandprix-japan.com/2026/ticket/)をご確認ください。
■セイコーGGP PV
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