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2026.05.19(火)委員会

2026年度からコーチ資格制度を刷新、JAAF公認C級コーチ養成講習会を開催/レポート



日本陸連(JAAF)では、日本スポーツ協会(JSPO)と連携し、公認コーチ養成および資格認定制度を設けています。2026年度からは、従来の資格名称を新たなものへ変更し、資格の種類と役割を明瞭化するとともに、資格取得のための養成講習会も、より現在の指導現場で求められる内容へとアップデート。小学生・中学生が登録する一般の加入団体(中学校を除くクラブチームなど)では、1名以上のJAAF公認コーチ資格(JSPO公認スポーツ指導者資格)保持者、公認審判員資格保持者の登録が必須となる規程が、2027年度から適用開始となるため、今年度は、受講者数の増加も見込まれています。

4月18日には、2026年度最初のコーチ養成講習会として、「JAAF公認C級コーチ(JSPO公認陸上競技スタートコーチ)養成講習会」を、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで開催。最年少は19歳、最年長は66歳と、幅広い年代の受講者全51名が全国から集まり、従来の「JAAF公認スタートコーチ」から名称変更された、この資格の取得に挑みました。

文・写真:児玉育美(日本陸連メディアチーム)


資格名称変更後、最初の養成講習会

日本陸連では、「指導者養成指針」( https://www.jaaf.or.jp/development/model-coach/ )に基づき、「すべての指導者がコーチ資格を取得すること」「資格取得後もコーチが学び続けていける環境をつくること」を目指したコーチ養成システムの構築を推進してきました。3つの種類から成るこの公認コーチ資格は、JSPOが認定する競技別指導者資格とリンクしており、それぞれの養成目的ごとに必要とされる自宅学習および講習を受講・修了することによって、取得することができます。

3つの公認コーチ資格は、昨年度までは「JAAF公認コーチ」「JAAF公認ジュニアコーチ」「JAAF公認スタートコーチ」の名称が用いられてきましたが、2026年度から資格の種類と役割をより明確なものにすることを目指して、

・JAAF公認A級コーチ(JSPO公認陸上競技コーチ3および4):旧JAAF公認コーチ
・JAAF公認B級コーチ(JSPO公認陸上競技コーチ1および2):旧JAAF公認ジュニアコーチ
・JAAF公認C級コーチ(JSPO公認陸上競技スタートコーチ):旧JAAF公認スタートコーチ
 ※なお、JSPO公認陸上競技コーチ2および4の新規養成は行っていない。

に名称を変更。同時に、より実際のニーズに対応して活躍できるよう、受講条件の一部に見直しも行われ( https://www.jaaf.or.jp/news/article/23227/ )、新たなスタートを切りました。

今回のレポートでご紹介するのは、新名称で行われる2026年度最初のコーチ養成講習会となった「JAAF公認C級コーチ(JSPO公認陸上競技スタートコーチ)養成講習会」の模様です。JAAF公認C級コーチ(以下、C級コーチ)は、走・跳・投(運動)の指導に関する基本的な知識と技能を身につけ、安全で効果的な活動を提供する指導者の養成を目的としており、今年度は全国41会場での開催が予定されています。その第一弾として行われた今回は、これらとは別に日本陸連特設としての実施で、味の素ナショナルトレーニングセンターにおいて開催されました。

C級コーチ資格取得には、全19時間のカリキュラムが組まれています。受講者たちは、それぞれに自宅で事前学習に取り組んだうえで講習会に臨み、3つの共通科目と実技を含む3つの専門科目を1日で受講します。この日は、以下のタイムテーブルに沿って、各プログラムが行われました。

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<スケジュール>
・8:30~:集合・受付
・8:50~:ガイダンス
・9:00~:講義「競技者育成の考え方」(専門科目)
・9:30~:講義「指導者の役割と責任」(共通科目)
・11:00~:講義「指導のプロセス」(共通科目)
<昼休み>
・13:30~:実技「種目別指導実践」(専門科目)
・15:30~:講義「コーチとしての視点」(専門科目)
・17:00~:講義「コーチ自身の成長計画および筆記試験」(共通科目)
・18:00~:事務連絡(18:30解散)
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講義「競技者育成の考え方」

最初に行われたのは、「競技者育成の考え方」の講義です。この講習会全体の進行・管理も務めた日本陸連指導者養成委員会の森健一シニアフェローが講師として登壇。森シニアフェローは、日本陸連がミッションとしている「国際競技力向上」と「ウェルネス陸上の実現」を示したうえで、これらを達成するために必要な競技者育成に対する考え方や、「すべての指導者にコーチ資格を」という日本陸連が目指す指導者養成の在り方を解説しました。



また、近年重要性を増してきているダイバーシティ&インクルージョン(人の多様性を認めて受け入れ、それぞれの個性を輝かせる)についても言及。その実現を期して、日本陸連が昨年の8月に公表した「JAAF人権ポリシー」( https://www.jaaf.or.jp/pdf/diversity-equality-inclusion/jaaf-hrp.pdf)および「JAAFインテグリティ行動指針」( https://www.jaaf.or.jp/pdf/diversity-equality-inclusion/integrity.pdf )を改めて紹介したほか、社会がスポーツ団体に求める「人権尊重に対する取り組み」を共有しました。

そのうえで「時代が求める指導者像や、自身の現在の立ち位置を考える」ことをテーマとしたグループワークの時間が設けられ、受講者たちは4~5人のグループに分かれて、それぞれにディスカッションを行いました。


講義「指導者の役割と責任」

続いて行われた「指導者の役割と責任」の講義は、指導者養成委員会の堀籠佳宏委員がレクチャーにあたりました。堀籠委員は、まず、スポーツ指導者の役割として、「安心・安全な環境を構築し、アスリートがより学べる環境の整え、学びの支援をしていくこと」を挙げ、その役割を果たすために、JAAF公認コーチ(JSPO公認スポーツ指導者)には「“スポーツを安全に、正しく、楽しく”指導し、“スポーツの本質的な楽しさ、素晴らしさ”を伝えることができる」「生涯を通じた快適なスポーツライフの構築を図ることを通して、望ましい社会の実現に貢献するための推進の中心となる」が求められていることを示唆。それらの実現に不可欠となる観点を、「アスリートセンタード」「コーチング文脈」といったキーワードとともに、詳しく解説していきました。また、「指導するうえで大切にしていること、自身のコーチ哲学」について意見交換するグループワークも実施。これらを通じて、受講者たちは、コーチングスキルを高めるために必要な、「学び続けること」「指導の資質・能力を高めること」「自身のコーチングを振り返ること」が、なぜ重要であるかを理解しました。



また、ここでは、「スポーツにおけるハラスメントについて」と題し、スポーツ指導者に求められる倫理観についても説明が行われました。「スポーツの価値を損なう不適切な行為を行わず、強要せず、黙認せず、許さず、その根絶に努め、スポーツの公平性および公正性を確保することも、指導者が担う大切な役割」と堀籠委員。その遂行に必要な観点として、「ダイバーシティ&インクルージョン」「セーフガーディング」「ウェルビーイング」の概念や、なぜ、それが大切であるかを解説しました。さらに、グループワークでは、「スポーツ現場におけるハラスメント、迷惑撮影、ドーピングなどの禁止行為からアスリートを守るために、指導者ができることは何か」のディスカッションも行われ、これら問題行動の根絶に向けた指導者の取り組みが、スポーツの価値を守る大切なファクターとなることを全員で共有しました。

このセッションで、最後に触れられたのは、「コーチの幸せ」です。コーチングにおいては、“アスリートが主役”というアスリートセンタードの概念が大前提となりますが、「コーチ自身も幸せでないと、選手に良い指導は提供できない」と堀籠委員。「アスリートの幸せを考えるとともに、コーチ自身の幸せも考えよう」と呼びかけ、アントラージュと呼ばれるコーチを含むアスリートを取り巻くすべての人々が、それぞれにウェルビーイングを目指すなかで、アスリートの成長に寄り添い、かかわっていくことを理想とする考え方を示し、講義を締めくくりました。


講義「指導のプロセス」

指導者養成委員会の徳田由美子委員が講師を務めて行われた「指導のプロセス」の講義では、スポーツ現場の指導過程において必須となってくる基本的な知識や具体的な対処法を解説。「安全管理」「トレーニング計画」「コーチングスキルに基づく指導」「コミュニケーションスキルの向上」の4項目に分けて紹介されました。



コーチング現場で、まず一番に留意を必要とするのが「安心・安全な環境つくり」。徳田委員は、日本陸連発行の「陸上競技安全対策ガイドブック」( https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202012/23_175418.pdf )を紹介するとともに、実際に起きた重大事故の事例を共有。「重大事故は氷山の一角で、その根底には、ヒヤリとしたりハッとしたりする事例が数多く存在する。コーチは、どんなときでも安全に対して万全の体制をとることが必要」として、「重大事故を防ぐ3つの基本+1」「競技別にみる安全管理の留意点」「熱中症や天候(雷など)に対する留意点」を丁寧に解説しました。

続いて説明が行われたのが「トレーニング計画」です。ここでは目標設定において有効な観点である「SMART:配慮に有効な要素(具体的<S>、測定可能<M>、行動をイメージして<A>、現実的<R>、期限設定<R>)を意味する英語の頭文字)」をはじめとして、「期分け(ピリオダイゼーション)」「トレーニングの原理」「トレーニングの原則」「超回復モデル」など、トレーニングを計画する際に必要な「基礎中の基礎」の知識が紹介されました。

また、「コーチングスキルに基づく指導」では、多様なコーチング文脈に適切に対応するために必要となる基本的なコーチングスキルを示した「コーチングハンド」が示されたほか、指導時におけるコーチのポジショニングを解説。ここでは、「指示・説明」と「観察・分析」の2場面に分けて、安全をはじめとする、それぞれの留意点がレクチャーされました。

最後に説明が行われた「コミュニケーションスキルの向上」では、能力を高めるために有効な「問いかけのスキル」をグループワークで実践。受講者たちは、コーチングでは、場面や対象の状況、対象に求める事柄などに応じて問いかけ方を使い分けることが必要であることを学ぶとともに、この能力を操るためには日常的な訓練が必要となることを認識しました。


実技「種目別指導実践」

1時間弱の昼食休憩を挟んで、講習は午後のプログラムへ。最初に「種目別指導実践」の実技講習が、ナショナルトレーニングセンター内の体育館で行われました。「走・跳・投(運動)の指導に関する基本的な知識と技能を身につける」ことを目的としているC級コーチの実技講習では、あらゆる運動の基礎・基本となる「走る」「跳ぶ」「投げる」に焦点が絞られ、これらの運動を「何に注意して、どのように指導するか」にポイントを置いた講習内容となっていることが特徴です。今回の実技では、すべてのウォーミングアップに用いることができる「基本」を徳田委員が、「走る」を堀籠委員が、「跳ぶ」を指導者養成委員会の山元康平委員が、そして「投げる」を同じく指導者養成委員会の藤原泰裕委員がそれぞれ担当。受講者をAとBの2グループに分けて、それぞれの種目を各30分で実施していく形がとられました。



コーチとしての経験が浅い人々が、現場での指導方法を学んでいくこの実技講習で、特に強調されたのが「安全」のためのアクションです。実技を行うときに共通して留意が必要となる体調やケガをしている人がいないか確認すること、安全管理に配慮した場の設定の仕方や用具の置き方、指導に当たる際のコーチの立ち位置や声のかけ方などが、どの種目においても注意喚起されたほか、例えば、投てき物の扱いが重大事故につながるリスクを持つ投種目では「投てき物は手渡ししない」「投げる前に必ず声がけを行い安全確認する」「投てきスペースに立ち入らない」「投てき物を回収する際の留意点」が示されるなど、それぞれの種目で事故やケガが起きやすい状況や、それらをなくすために留意すべきことが紹介されました。

このほか、「説明を行うときは、選手がまぶしくないか、日差しにさらされない場所(以上は屋外で実施する場合)であるか、声が全員に届くか、指導する選手全員が目に入るかなどに配慮した立ち位置をとる」「実際に選手の動きを観察するときは、どういう位置から、どのように見ることが望ましいか」など、午前の講義で説明された「コーチのポジショニング」についても、実践のなかで具体的に紹介。あわせて、デモンストレーションの示し方や、自分がうまくできない場合にどうするか(例:ポイントとなる一部を強調して見せる、上手にできる人が見本を示してもらうなど)などもアドバイスされました。

また、実際の動きの指導については、まず、「テクニカルモデル」と呼ばれるその種目の基本的な動作と技術的要素を解説したうえで、どう指導すれば選手が正しく理解し、その動作を行っていけるようになるかを提示。例えば、「走る」のセッションでは、「歩く→ジョグ→その場ジャンプ→ジャンプの方向を前方に変えて前進→ハイニー(もも上げ)→ハイニーのアレンジ→Aスキップ」といったように段階を踏んで走りに結びつけていく方法が示されるとともに、それぞれにおける留意点が紹介されていました。


講義「コーチとしての視点」

実技講習に続いて実施されたのは、「コーチとしての視点」の講義です。ここでは山元委員が講師を務め、陸上競技における各種目で必要となる技術の解説が行われたほか、実際に選手と接していくなかで、コーチがとるべきアプローチの方法について考える時間が持たれました。

最初に行われたのが、実技講習でも用いられた「テクニカルモデル」の説明です。走種目では100m走、リレー、ハードル走の、跳躍種目では走高跳(はさみ跳び)と走幅跳の、投てき種目はジャベリックボール投のテクニカルモデルが示され、受講者たちは、各種目の動作にはいくつかの局面で構成されていることや、それぞれの局面において指導のポイントとなってくる事柄があることを理解。そのうえでグループワークに臨み、種目別指導実践で取り組んだ「走」「跳」「投」での実施内容が、

①テクニカルモデルにおけるどの局面の、何のトレーニングになるか、
②それぞれの指導ポイントはどこになるか、

をテーマに、走・跳・投のそれぞれについてディスカッションを行いました。

また、この講義の終盤では、「コーチングの場面においては、コーチング文脈が毎回異なることや、アスリートセンタードの観点から、選手に対するアプローチを考えていく必要がある」として、「指示」「提案」「質問」「委譲」という4つのアプローチ方法を解説。各アプローチの特徴や、どういうときに用いられるかを提示しました。さらに、実践にあたっては、それぞれのコーチング現場に応じて、このアプローチを使い分けたり組み合わせたりするとよいことも紹介。受講者たちは「シナリオ学習」というグループワークを通じて、その効果を確認しました。


講義「コーチ自身の成長計画」と筆記試験

最後の講義は、森シニアフェローが講師を務めて、「コーチ自身の成長計画」と題して最後のプログラムが行われました。

ここでは、受講前に自宅学習に取り組んだ各受講者が事前課題として記述し、本研修の受付を行った際に提出していた「コーチの成長計画」が再配布。今回受けた各講習を通じて、学んだことを踏まえて、自身が書いた成長計画を修正していくことが行われました。
受講者たちは、自宅学習の段階で記載していた内容を読み直して、

①パーソナルゴールを再確認し、そのための具体的な行動も記述する、
②どのようなコーチになりたいのか、SMARTの視点から修正する、
③記述した内容が、ここでは選手の成長計画ではなく、「コーチがどうするか」の計画になっているかを確認する、

の3点に留意して、講習での学びを踏まえて自身の成長計画をブラッシュアップ。最後のグループワークで、アップデートした内容を発表して、メンバー同士でディスカッションを行うなかで、コーチとして、これから取り組んでいくべき学びを皆で共有しました。

最後に、30分を制限時間とする筆記試験が行われ、全カリキュラムが終了。修了審査は、筆記試験の結果、事前課題への取り組み、期間中の受講姿勢など、すべてを踏まえての総合判断で行われ、2カ月ほどの期間をおいて認定者には修了通知が送付。必要な事務手続きが完了したところで、「JAAF公認C級コーチ(JSPO公認陸上競技スタートコーチ)」資格が交付されます。

今後、全国40会場での実施が計画されている2026年度のC級コーチ養成講習会は、6月21日に行われる東京会場以外は、7月以降に日程が組まれています。具体的な開催会場および日程は、こちら( https://www.jaaf.or.jp/pdf/development/coachlicense/2026/startcoach_schedule.pdf )をご参照ください。


【受講者コメント】




◎清水一伸さん(63歳、神奈川県)

3年前から中学と高校陸上部の顧問をしています。もともと保健体育の教員で、学校ではハンドボール部を立ち上げて、長年指導にあたってきていたのですが、ハンドボール部には若い先生が入ってこられチームとして心配がなくなった一方で、陸上部には専門的な知識を持つ顧問がおらず、卒業生にコーチをお願いしている状態でした。また、私自身、もっと学んでいく必要があるいう思いもあったことから、陸上部の顧問を引き受けました。しかし、陸上については全くの素人。特に、技術的な面については、もっときちんと指導できるようにならなければ…と痛感する場面が多かったので、今回の講習会を受講してみることにしました。

実際に参加してみて、とても新鮮で面白く、本当にいろいろなことを学ぶことができました。私自身としては、各種目の技術的なところを一番知りたかったので、もう少しそのあたりを学べたらよかったなという思いもあるのですが、まずは基本的な部分を正しく理解することが大事。そういう意味では、走・跳・投の基本的なポイントを理解することができてよかったです。

ハンドボール部での指導では、勝ち負けにこだわりすぎていたなという反省が自身のなかにあったのですが、そこの部分が、陸上の指導にかかわるようになってからは、少し変わってきたのではないかなと感じています。そういう点で、今日の講習では、「アスリートセンタード」を重視したコーチングの話を聞けたところが、私には一番大きな学びになったと思っています。

ここで学んだことを生かして、生徒たちとコミュニケーションをとりながら日々の指導に取り組んでいこうと思います。あとは、専門的なところですね。ここがまだまだ弱いので、技術に関する知識や具体的な指導法を、もっともっと勉強していこうと思っています。


◎仲田さくらさん(23歳、神奈川県)

今春、大学を卒業して、4月から教育系の出版社で働いています。陸上は、大学まで競技者として七種競技を続けていて、昨年からは、部活動の地域展開に伴って、外部コーチとして中学生の指導に当たるようになりました。この講習に参加することにしたのは、初めて指導する立場になってみて、指導者としての自分の未熟さを痛感したことが大きな理由です。また、自分が小学校のころからお世話になっているクラブチームがあるのですが、公認コーチ資格を持っている人がいなかったので、私が資格を取得することによって、そこで活かすことができれば…という思いもあり受講しました。

実際に参加してみて、まず、コーチを目指しておられる方の幅が広いことに驚きました。社会人チームですでに指導している方もいれば、学校で指導に当たっている方もいらっしゃいましたし、年齢層も10代の方から60代の方までいらっしゃったので…。

講義のそれぞれでたくさんの気づきがあったのですが、そのなかで私が一番心に残ったのは、「コーチングスキルの向上」のところで紹介された「問いかけのスキル」の部分です。あそこで教えてもらったオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンは、実際の指導場面でもぜひ活用してみたいと思いました。中学生の指導が多いので、自分で考えて言語化できる子どももいれば、うまく説明できない子どももいます。また、初めて何かを経験した子どもが、すぐにうまく言葉にできないという場面も見てきました。それだけに、問いかけ方には多様な答えを引きだす方法と「はい、いいえ」で答えを引きだす方法があることを知り、それらを「状況に応じて使い分けるとよい」というところは、とても勉強になりました。

今日の講習は、すべてがとても面白かったですし、同時に「もっと専門的な知識を身につけたいな」という気持ちにもなりました。可能であれば、今後、B級コーチ、A級コーチにも挑戦してみたいなと思います。


◎石塚真海さん(23歳、東京都)

現在、大学院の2年生。大学院では、陸上競技のコーチングをメインとした研究に取り組んでいます。また、高校部活動の外部指導員を務めるほか、知り合いと一緒にやっているクラブチームで競技も継続していて、ちょうど3つの側面から陸上にかかわっている形です。

この講習を受講したのは、小・中学生が登録するクラブチームでは、公認コーチ資格を持つ指導者が必要となるから。そのことは以前から知っていましたし、「どこかで必ず資格をとらなければいけないな」という思いがずっとありました。また、自分自身が、コーチングの実践、競技者としての実践、研究者としての実践という三本柱で取り組んでいるなかで、学会やこうした講習会や研修に参加して、知識や情報をどんどんアップデートしていかなければという自覚は常に持っていたので、良い機会だなと思い、申し込みました。

講義は、イメージしていた通りだったという感じ。大学ですでに学んだ知識もたくさんあり、それらを再確認することができました。あとは、日本陸連が今、どういうことをやっていて、どういう方向に進んでいこうとしているかを感じとることができたところも、とってもよかったと思います。

印象に残っているのは、種目別指導実践です。今の時代は、選手に合ったコーチングが求められるほか、パワハラなどの問題もあって、「どこまで踏み込んでよいのか」を自分のなかではかりかねていたところがありました。実際に、高校生に接するときも、「言っていいのか、ダメなのか」を探り探り指導していたのですが、この指導実践を通じて、「あ、こういうふうに言えばいいのか」「なるほど、こうすればいいんだ」と、いろいろなことに気づくことができました。講師の先生方のコーチング哲学を、目の前で見ることができたことが一番の大きな収穫だったと感じています。

コーチ資格は、B級、A級と、今後も取得を目指していくことを計画しています。段階を踏んで、各講習会を受講することによって、その講習が目指す方向性や実施内容の違いなどを知ることができるのも面白いかもしれませんね。将来的には、競技者の育成や指導者の養成に密にかかわっていけるような仕事に就きたいなと思っています。

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