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2025.12.02(火)大会

【MGCシリーズ】防府読売マラソン展望~MGCファイナリストを懸けた男子G1、女子G3大会。男女とも有力ランナーがそろう~



マラソン年間王者決定戦「マラソングランドチャンピオン(MGC)シリーズ2025-26」の男子はグレード1(G1)、女子はG2に指定される「第56回防府読売マラソン大会」が12月7日(日)、山口県防府市の防府読売マラソンコースで行われる。

MGCシリーズ2025-26の年間チャンピオン(第109回日本選手権者)は、26年10月に愛知・名古屋で開催されるアジア大会のマラソン日本代表に内定する。
また、男子は日本人6位以内、女子は日本人1位で設定記録(男子は2時間09分00秒、女子は2時間32分00秒)を突破すれば、「ロサンゼルス2028オリンピック」の代表選考レース「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」の出場権を獲得することができる。

なお、ロサンゼルスオリンピックの選考においては、新たに「MGCファストパス」という選考枠を設けている。女子はG3レースのため選考対象外だが、男子は今大会で2時間03分59秒を突破すれば、選考レースのMGCに出場しなくてもロサンゼルスオリンピックの日本代表に内定する可能性がある。
ている。


◆西山、土井、土方ら2時間6分台の有力ランナーが出場

男子招待選手には2時間6分台の記録を持つ西山和弥(トヨタ自動車)や土井大輔(黒崎播磨)、土方英和(旭化成)ら有力ランナーが顔をそろえた。2時間5分台の記録を持つビダン・カロキ(トヨタ自動車)も招待選手としてエントリーしているが、まずはMGC出場権を懸けて2時間09分00秒以内を狙ったレース展開が予想される。

初出場の西山は、23年大阪マラソンで自己記録の2時間06分45秒をマークして日本人トップとなった。同年ブダペスト世界選手権にも出場。東洋大時代は箱根駅伝に4度出場し、1区で2度の区間賞も獲得した。パリオリンピックの選考レースとなった23年10月のMGCには出場できず、以降は“サブテン”(2時間10分切り)を出せていないが、ロサンゼルスオリンピックへの再挑戦となるレースを展開できるか。
西山はMGCシリーズ2025-26でも1168ポイント以上の獲得でランキングトップに立つ可能性がある。

昨年の大阪マラソンで自己記録の2時間06分54をマークした土井は、法政大時代に箱根駅伝を4年連続で経験。黒崎播磨に入ってから、ハーフマラソンでは1時間00分51秒、マラソンでは2時間6分台と力をつけた。1年前の福岡国際マラソンは2時間12分53秒。この大会は2時間09分以内を設定タイムにしてくるだろう。

日本記録が誕生した21年びわ湖毎日マラソンで自己記録の2時間06分26秒をマークして2位に入った土方は、1年3か月ぶりのフルマラソン。昨年は大阪マラソンで2時間09分10秒、シドニーマラソンで2時間14分45秒とマラソン2本を走ったが、今年3月の東京マラソンは回避。11月3日の九州実業団駅伝では2区に出走した。國學院大では箱根駅伝に4年連続で出場し、4年時は出雲駅伝で初優勝のゴールテープを切っている。

トーエネックの小山裕太、河合代二も招待選手としてエントリーした。小山は23年大阪マラソンで自己記録の2時間07分57秒をマーク。今年の大阪マラソンでも2時間08分37秒と2時間9分以内を出しており、今大会でも2時間09分00秒以内を出して日本人6位以内を果たしたいところ。
河合は22年東京マラソンでマークした2時間08分31秒が自己ベスト。1月のニューイヤー駅伝では3区を担い区間16位だった。自己記録を狙う展開となるか。


◆川内は15年連続エントリー。新たなMGCファイナリスト誕生か

男子招待選手には、21年びわ湖毎日マラソンで自己記録の2時間07分27秒をマークした川内優輝(あいおいニッセイ同和損害保険)もエントリー。過去5度の優勝を誇り、14年連続で出場を重ねている。今年は5月のバンクーバーマラソンで2時間18分16秒をマークしている。

前回4位の竹内竜真(NDソフト)は、MGCシリーズ2025-26でランキングトップに躍り出る可能性がある。すでに1159ポイントを獲得しており、今大会は1061ポイント以上で暫定トップに立つ。前回は2時間12分34秒だったが、今年7月のゴールドコーストマラソンで自己記録の2時間08分38秒をマーク。今大会も2時間09分以内でランキング上位進出とMGC出場権を獲得できるか。

また男子招待選手の坂田昌駿(NTN)は、今年の大阪マラソンで自己記録の2時間09分08秒をマークした。昨年の実業団ハーフマラソンではハーフの自己記録1時間02分07秒をマークしている。

このほか一般エリート競技者には自己記録2時間09分11秒の野中優志(トヨタ自動車)や2時間09分21秒の國行麗生(大塚製薬)、2時間09分34秒の飯田貴之(富士通)らサブテンランナーも出場予定だ。

男子はここまでMGC出場権を獲得している選手(MGCファイナリスト)が4名。今大会のペースメーカーを務める相葉直紀(中電工)も北海道マラソンでMGC進出を決めている。2時間6~9分台の自己記録を持つ選手が多数エントリーしている今大会は、最大で6名がMGC出場権獲得(ファイナリスト)となるため、ぜひ2時間9分00秒以内という記録にも注目しながらレースを見てほしい。


◆女子招待はMGCシリーズ上位を狙う森田と、初マラソンの西村

女子は2名が招待選手としてエントリーした。G3レースになるため、2時間32分00秒以内で日本人トップの選手のみMGC出場権が与えられる。

24年東京マラソンでマークした2時間31分38秒が自己記録の森田歩実(東京メトロ)は、今年の名古屋ウィメンズマラソンでも2時間31分43秒と自己ベストに迫る記録を出した。今大会でも2時間31分台をマークして日本人トップでゴールすれば、MGC出場権を獲得できる。森田はMGCシリーズ2025-26でも1137ポイント以上の獲得でトップに立つ可能性がある。

初マラソンとなる西村美月(天満屋)は、今年の大阪ハーフマラソンで自己記録の1時間09分49秒をマーク。2週間前のクイーンズ駅伝では5区を走り、7人抜きとチームに貢献した。

第55回防府読売マラソンは、12月7日10時40分にソルトアリーナ防府前県道をスタート。田島で折り返して防府市スポーツセンター陸上競技場をフィニッシュ地点とする42.195km。
大会記録はハイル・ヌグセ(エチオピア)の2時間08分16秒で、今大会出場の川内も第54回大会で2時間08分32秒をマークしている。レース終盤に向けてアップダウンが続く防府路を、今年もランナーたちが駆け抜ける。


【大会概要】

大 会 名 : 第56回防府読売マラソン大会
開催日程:2025年12月7日(日) 10時40分 スタート
コ ー ス :ソルトアリーナ防府前県道 スタート/防府市スポーツセンター陸上競技場 フィニッシュ
     日本陸上競技連盟及びワールドアスレティックスAIMS公認コース 42.195km
ハッシュタグ:#防府読売マラソン #MGC #MGCシリーズ

■公式HP
https://hofu-yomiuri.jp/
■大会要項
https://hofu-yomiuri.jp/outline/



【MGCシリーズ】
概要:https://www.mgc42195.jp/series/2025-26/outline/
シリーズランキング:https://www.mgc42195.jp/series/2025-26/ranking/
スケジュール:https://www.mgc42195.jp/series/2025-26/schedule/

【MGC】
概要:https://www.mgc42195.jp/mgc/outline/
MGC進出条件:https://www.mgc42195.jp/mgc/outline/condition.html
MGCファストパス:https://www.mgc42195.jp/mgc/outline/fast-pass.html

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