2025年10月17日(金)~19日(日)に「第19回U18陸上競技大会・第56回U16陸上競技大会」を三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場にて開催いたしました。
U18種目の大会ハイライトをお届けます!
【大会情報】
大会名 :第19回U18/第56回U16陸上競技大会
開催日程:2025年10月17日(金)~19日(日)
開催会場:三重・三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場
主 催 :日本陸上競技連盟
公式HP:https://www.jaaf.or.jp/competition/detail/1977/
●男子
100m 菅野翔唯(東京農大二高2群馬)10秒39(+0.3)
男子100mは、昨年の優勝者で、今年は9月のU20日本選手権でも優勝を果たしている実力者・菅野翔唯(東京農大二高2群馬)が優勝。スタートから力強いダッシュを見せ、10秒39(+0.3)をマークしました。2位以下は混戦となり、10秒52で2位の佐藤快衛(西武文理高2埼玉)と3位の土井カハル(洛南高2京都)。4位の森脇悠翔(所沢北高2埼玉)、5位の古今堂辰弥(関西学院高2兵庫)も10秒53の同タイム着差ありとなりました。東京世界選手権代表の清水空跳(星稜高2石川)は予選を10秒37(-0.4)の大会タイ記録で通過しましたが、決勝は棄権しました。300m 金子颯希(木更津総合高3千葉)33秒34
接戦の男子300mは、後半に追い上げた金子颯希(木更津総合高3千葉)と塚本蘭天生(保土ケ谷高2神奈川)が両者譲らぬ接戦。ともに33秒34でフィニッシュしましたが、金子がわずかに先着し優勝を飾りました。北村澪音(洛南高2京都)が最後に順位を上げ、33秒47の3位に入りました。800m 東條颯介(智辯カレッジ高2奈良)1分52秒94
男子800mは、残り300m地点で4番手につけていた東條颯介(智辯カレッジ高2奈良)が、バックストレートでの仕掛けで一気に先頭に立ち、1分52秒94でフィニッシュしました。東條を最後まで追いかけた神谷幌(浜松北高2静岡)が1分53秒09と僅差で2位を占めています。3000m 辻竜乃介(鳥栖工高2佐賀)8分19秒28
男子3000mでは、残り1周の地点で9人が先頭集団を作る接戦となるなか、ラスト250mからのスパートで先頭に立った辻竜乃介(鳥栖工高2佐賀)が8分19秒28で優勝を飾りました。終盤まで集団を牽引した森松彩夢(一関学院高3岩手)が8分21秒59で2位。さらに0.15秒差で渡邊来希(早稲佐高2佐賀)が3位に続きました。110mH(0.991m/9.14m)髙城昊紀(宮崎西高2宮崎)13秒31(±0)=大会新
小雨が降る中行われた男子110mハードルは、U18日本記録保持者の髙城昊紀(宮崎西高2宮崎)が強さを発揮。滋賀国スポでマークした13秒17には届きませんでしたが、悪条件のなか13秒31(±0)と、大会記録を0.10秒更新しました。13秒73の2位に権田颯志(安城学園高2愛知)、13秒74の3位に鎌倉舞飛(近大高専2三重)と、資格記録上位の選手が実力を発揮するレースとなりました。300mH(0.914m/35m)後藤大樹(洛南高1京都)35秒44=U18日本新、大会新
男子300mハードルは、夏の広島インターハイ400mハードルで1年生優勝を飾った後藤大樹(洛南高1京都)が強さを見せました。予選で35秒46と従来のU18日本記録(35秒54)を更新。決勝ではさらに0.02秒縮める35秒44をマークして優勝しました。資格記録トップの平岡大輔(滝川二高2兵庫)が36秒55で2位となり、佐藤叶音(酒田南高2山形)が36秒81で3位に入りました。3000mW 近藤大貴(西城陽高3京都)11分50秒85=大会新
上位2人が大会記録を更新した男子3000m競歩は、残り1周で抜けだした近藤大貴(西城陽高3京都)が11分50秒85で優勝。2位の玉城和真(智辯カレッジ高2奈良)も11分52秒56の好タイムとなりました。接戦となった3位争いは林昊也(鳥栖工高2佐賀)が11分58秒20で銅メダルを手にしています。走高跳 石川大介(安城学園高2愛知)2m08
自己新を出す選手が相次いだ男子走高跳は、2m08を2回目に成功した石川大介(安城学園高2愛知)が優勝を果たしました。1m93は2回目の成功でしたが、1m98から2m05までは安定したジャンプを見せ、自己記録を2cm塗り替えています。黒田義斗(福岡一高1福岡)も2m08を跳びましたが、試技数差で前回のU16大会に続く2位。1週間前に出した2m03のベストを更新しました。棒高跳 加藤佑弥(横浜清風高3神奈川)4m85
男子棒高跳は、加藤佑弥(横浜清風高3神奈川)が自己記録を5cm上回る、4m85をただ1人クリアして、初の全国タイトル獲得となりました。前回4位の泉谷礼哉(王寺工高2奈良)が4m80で2位となり、髙橋叶海(盛岡市立高3岩手)も自己新の4m80で銅メダルを手にしました。走幅跳 後藤大輔(北海道栄高3北海道)7m24(+0.8)
男子走幅跳は、インターハイ3位、U20東アジア選手権代表の後藤大輔(北海道栄高3北海道)が終始安定した記録を残し、7m24(+0.8)で優勝しています。2cm差の2位に小川章介(湯沢高2秋田)が続き、6回目で7m17(+0.7)と記録を伸ばした堀大志(宮津天橋高3京都)が3位に入っています。三段跳 田伏兜真(市立船橋高2千葉)15m53(+0.3)
男子三段跳は、1回目からトップに立った田伏兜真(市船橋高2千葉)が5回目に自己新の15m53(+0.3)を跳んで快勝しました。板野結希(滝川高2兵庫)が14m90(+0.9)で2位。角田知優(岡崎城西高3愛知)が6回目の14m79(+2.6)で3位に入りました。砲丸投(6.000kg) 大垣尊良(World Rotation/高2北海道)17m96=大会新
男子砲丸投は、インターハイ優勝者の大垣尊良(World Rotation/高2北海道)が11年ぶりの大会新記録となる17m96で貫禄勝ち。4投目以降はすべて17mオーバーのパフォーマンスでした。4投目に16m42を投げた庄子高栄(西武台高2埼玉)が2位。3位は小河琉(社高3兵庫)でした。円盤投(1.750kg) 藤井勇介(名古屋大谷高2愛知)47m70
男子円盤投は、1投目で47m70でトップに立った藤井勇介(名古屋大谷高2愛知)が逃げ切りで優勝を果たしています。5投目に47m48を投げた濵田琉輝(鹿児島南高3鹿児島)が2位、47m38放った服部正剛(花園高3京都)が3位でそれぞれメダルを手にしました。ハンマー投(6.000kg) 村島悠斗(長崎日本大学高3長崎)61m71
男子ハンマー投は、村島悠斗(長崎日大高3長崎)が逆転優勝。4投目終了時では3位でしたが、5投目で60m64を投げてトップに立ち、最終投てきで61m71と記録を伸ばしました。同じく6投目で60m82を放った中川冬夢(新津工高3新潟)で2位。3位の立畑順眞(海南高3和歌山)、4位の帆刈暖登(新津工高2新潟)までが60mをオーバーしています。やり投 岩坂レオン(名古屋大谷高3愛知)65m06
男子やり投は、広島インターハイ優勝者の岩坂レオン(名古屋大谷高3愛知)が貫禄を見せて優勝。3投目の65m06が優勝記録となりました。64m14と自己記録を更新した横川徹成(星稜高3石川)が2位。寺島翔(相馬総合高3福島)が60m08で3位になりました。●女子
100m 林捺愛(宇治山田商高1三重)11秒88(+0.1)/遠山あん(伊奈学園総合高2埼玉)11秒88(+0.1)
女子100mは、林捺愛(宇治山田商高1三重)と遠山あん(伊奈学園総合高2埼玉)が接戦を演じ、後半に追い込んだ林が遠山に追いついたところでフィニッシュ。判定の結果、11秒88(+0.1)の同着で優勝を分け合いました。林は前回のU16大会に続く日本一、遠山も前回のU18大会を制した田中里歩に続き伊奈学園総合高勢による連覇という快挙となりました。300m バログン・ハル(市川高2千葉)37秒88=大会新
女子300mは、広島インターハイ2冠や滋賀国スポ300m優勝の実績を持つバログン・ハル(市川高2千葉)が37秒88の大会新記録を樹立。2位に0.56秒差をつけ、強さを見せました。中盤までバログンに食らいついた折原凜(東海大相模高2神奈川)が38秒44で2位となりました。800m 今枝瞳(中京大中京高2愛知)2分07秒07
女子800mは、U20東アジア選手権で銀メダルに輝いた今枝瞳(中京大中京高2愛知)がレースの主導権を握り、400mを1分03秒で通過。一時、大会連覇を目指した小松美咲(中村学園女子高3福岡)が先頭に立ちましたが、すぐさま抜き返して2分07秒07で優勝しました。最後まで粘った小松が2分07秒37で2位に入りました。1500m 坂本美來(滋賀学園高1滋賀)4分30秒04
スローな展開となった女子1500mは、残り200mからスパートを仕掛けた坂本美來(滋賀学園高1滋賀)が、最後まで押し切り4分30秒04で優勝を飾りました。一度先頭に立つ場面もあった宇野莉里杏(中京大中京高3愛知)が4分30秒98で2位に入っています。100mH(0.762m/8.50m) 石原南菜(白鴎大足利高2栃木)13秒33(+0.3)
実力者がそろった女子100mハードルは、一般規格で行われたインターハイ、滋賀国スポをいずれも高校新記録で優勝していた石原南菜(白鴎大足利高2栃木)が快勝。タイムは13秒33(+0.3)でした。前回のU16大会で13秒09のU18日本記録を樹立した福田花奏(滝川二高1兵庫)が10台目のハードルまで競り合い、13秒37で2位。インターハイ七種競技で優勝している江口美玲(東海大相模高2神奈川)が13秒42で3位となりました。300mH(0.762m/35m) 楠田ゆうな(鹿児島女高2鹿児島)41秒43=大会新
女子300mハードルは楠田ゆうな(鹿児島女高2鹿児島)と阪真琴(佐久長聖高2長野)が接戦を繰り広げ、楠田が41秒43で優勝しました。阪は41秒47で2位。上位2人が大会記録を塗り替えています。3000mW 田畑晴光(西城陽高3京都)13分14秒51=大会新
女子3000m競歩は田畑晴光(西城陽高3京都)が残り1周からの鮮やかなスパートで優勝。タイムも13分14秒51の大会新記録となりました。途中まで競った逢坂ひかり(市西宮高2兵庫)は13分26秒16で2位でした。走高跳 大森咲綺(山手高1兵庫)1m72
女子走高跳は、大森咲綺(山手高1兵庫)が自己記録を4cmも更新する1m72を跳び、昨年の福井全中以来の全国大会優勝を果たしました。竹元日奈子(大分西高3大分)が1m69の2位と好成績を収めました。棒高跳 中村心葵(王寺工高1奈良)3m96
日没後まで競技が続いた女子棒高跳は、中村心葵(王寺工高1奈良)が高1歴代3位となる3m96で優勝。今年はインターハイ、U20日本選手権に続き、3つめの全国大会優勝となりました。走幅跳 岡林結衣(高知農高1高知)6m03(+0.1)
6回目で激しく順位が変動した女子走幅跳は、昨年のU16大会優勝者の岡林結衣(高知農高1高知)が6m03(+0.1)を跳んで逆転勝利。1年ぶりに自己新記録を2cm更新しています。川端梨聖(東京高2東京)と黒木香凜(宮崎工高3宮崎)がともに5m80をマークし、セカンド記録の比較で川端が2位、黒木が3位となりました。三段跳 岡島奏音(皇學館高3三重)12m81(+0.6)=大会新
女子三段跳は岡島奏音(皇學館高3三重)が12m81(+0.6)の大会新、高校歴代9位をジャンプ。地元で自身初の全国優勝を飾りました。U20日本選手権を優勝していた大西海優(新居浜東高1愛媛)も自己の持つ高1歴代1位を更新する12m78(+0.1)で2位。3位も高校1年生の野澤和心(甲府南高1山梨)が12m37(-1.0)をマークしました。砲丸投(4.000kg) 小川莉緒(稲生高2三重)13m53
6投目に逆転が相次いだ女子砲丸投は、小川莉緒(稲生高2三重)が13m53の自己新記録で優勝しました。濵田莉子(福大若葉高3福岡)は最終投てきの13m26で一時トップにたちましたが2位。早乙女美月(川崎市立橘高3神奈川)が12m97で3位でした。円盤投(1.000kg) 村山ジョイ希望(東京高1東京)46m51
女子円盤投では、47m台のベストを持っていた村山ジョイ希望(東京高1東京)が46m51で1位に輝きました。2位は6投目に43m14を投げた松原奏空(生光学園高2徳島)が続き、矢野奈都子(添上高2奈良)が41m33で3位に入っています。ハンマー投(4.000kg) 長谷川有(花園高3京都)53m76
女子ハンマー投は、長谷川有(花園高3京都)がインターハイに続く優勝。1投目、2投目はファウルと追い込まれましたが、3投目の50m86で2位に浮上。さらに5投目で53m76を投げて逆転しました。永田陽菜乃(四学香川西高3香川)が50m89で2位。自己初の50mオーバーとなる50m83を投げた大谷璃央(大和広陵高2奈良)が3位に食い込みました。やり投 黒川愛星(添上高3奈良)49m09
女子やり投は、U18アジア選手権銀メダリストの黒川愛星(添上高3奈良)が強さを見せ、2投目に49m09と2位以下に大差をつけて優勝を果たしました。坂井杏月(松山西中等高3愛媛)が47m07で2位に躍進しています。文:月刊陸上競技編集部
【日本陸連100周年】RIKUJOフェスティバルin国立競技場 参加申込受付中!

>>https://www.jaaf.or.jp/news/article/22866/
本連盟は、陸上を愛するみなさまが歴史を繋いでくださったおかげで、本年創立100周年を迎えることができました。100年支えていただいたみなさまへの感謝を込めて、「~日本陸連100周年記念~RIKUJOフェスティバル in 国立競技場」を開催致します。
本イベントでは、陸上を愛する全てのみなさま(トップアスリート、一般の愛好者、審判、指導者等)を「RIKUJOファミリー」と呼び、「RIKUJOファミリー」が一堂に会し、これまでの100年に感謝して、新たな未来に向かってスタートを切る瞬間を分かち合うことを目的としています。
イベントでは、参加者とトップアスリートがともに楽しむ「RIKUJOファミリー大運動会!」、東京2025世界陸上を含め国内外で輝いた日本代表選手と、その活動を支えてくださった方々を讃える「日本陸連アスレティックス・アワード2025」、「日本陸連100周年セレモニー」を開催いたします。
日本陸連100年の歴史が、未来へのバトンをつなぐその瞬間を、ぜひ皆さん自身の手で、一緒に創りあげましょう。
【2026年日本選手権】 スーパー先行チケット発売中!

>>https://www.jaaf.or.jp/news/article/22836/
この度、2026年6月12日(金)~14日(日)、名古屋市・パロマ瑞穂スタジアムにて「第110回日本陸上競技選手権大会」を開催することが決定いたしました。同会場での開催は、2016年の第100回大会以来、10年ぶりとなります。10月16日(木)より数量限定で、第110回日本選手権の「スーパー先行チケット」の販売を開始しております。
▶チケット販売ページ: https://w.pia.jp/t/110th-jac/