
本ページでは、陸上の競技会(マラソンや駅伝を除く)やイベントでボランティアを導入したいと考えている主催者や運営スタッフの皆さま向けに、ボランティア導入の流れやポイントなどを紹介しています。
本連盟は、リレーフェスティバルをはじめ、日本選手権やゴールデングランプリなど主催大会をボランティアの皆さまと一緒に運営を行っております。是非、導入事例を参考にしながら、ボランティアの皆さんとの新しい競技会づくりにチャレンジしてみてください!
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ボランティア導入のメリット
●新しい大会・イベントの在り方(ボランティアと一緒に運営する)
ボランティアスタッフは、大会の雰囲気を作り上げる重要な役割を担っています。選手や観客のサポートを通じて、温かい、親しみやすい雰囲気を作ることができます。●社会貢献と地域貢献
地域住民や学生などがボランティアとして参加することで、地域社会とのつながりが深まります。地元の人々が大会に関わることで、その大会への愛着が生まれ、地域に根付いた大会・イベントになります。●スポーツボランティア文化の普及
ボランティア活動を通じて、競技や大会・イベントに対する理解や関心が高まり、スポーツ文化の普及が進むとともに、競技に対する関心も深まります。ボランティア参加者自身が競技の魅力や奥深さに触れ、陸上競技をより楽しむことができるようになります。●審判へのステップ
ボランティアは単に大会をサポートする役割にとどまらず、将来の競技運営のための審判への興味を持つ機会にもなります。また、審判資格を取得しないままでも、毎回大会にボランティアとして参加し続けることで、経験を積み重ねる人も出てきます。これにより、継続的な運営が可能になり、大会運営における安定した人材基盤を作ることができます。●大会のPR・プロモーション
ボランティアを募集することや、ボランティアが大会のスタッフとして活動することで、SNSなどを通じて大会のプロモーションに繋げることができます。ボランティア自身が大会のアンバサダー的な役割を果たし、大会の良さや活動の様子を発信するなど大会の認知度が上がることもあります。●経費削減
ボランティアスタッフを活用することで、運営費(人件費等)を削減することができます。これにより、大会・イベントの予算を他の重要な部分(選手サービスなど)に充てることができ、よりよい大会・イベント作りを検討することができます。ボランティア導入のSTEP1~5
▶STEP1:募集概要準備
・ボランティアの導入の意味や目的を整理し、導入の有無を決定します。・イベントの概要調整と同時に、業務、体制(部署、必要人数)などを設定します。
・ある程度設定できたら、募集要項と申込フォームを作成します。
(年齢や、経験値、資格などを聞いておくと、ボランティアの配置編成をする際の参考になります。)
・抽選の場合で抽選基準がある場合は、その基準についても明記をしておきましょう。
▶STEP2:募集開始
・HPやSNS、メルマガや掲示板、広報誌などを活用し、募集のPRをします。・スポーツに限らず、近隣のボランティアサークルや学校(高校や大学)などにお声がけをしてみてください。
・先着の場合は、募集開始の少し前に情報を公開できると親切です。
▶STEP3:選考・抽選
・年齢、性別、経験値、審判資格の有無、語学レベルなどを考慮し仮編成します。・当日までに欠席・欠員が生じるため、余裕をもった人数を確保しておくことをお勧めします。
・編成が完了したら、早めに当選/落選の連絡をしてあげましょう。
▶STEP4:事前案内
・ボランティア説明会の開催、もしくは、ご案内資料を送付しましょう。ボランティアが大会当日に何をするのか、どのように行動すべきかを事前に説明することで、ボランティアが安心して当日を迎えることができます。
・説明会はオンライン形式にすると参加者の負担を軽減することができます。
・集合時間、服装、配布物、その他注意事項を事前にお伝えしてあげると親切です。
・必要に応じて、部署別の業務の詳細資料を準備しておきましょう。
・配布物、AD(名札シール)、ウェア、お弁当、活動証明書などを準備しましょう。
・ボランティアの活動があることは、審判の主任会議や全体会議などで、大会運営に関わる主要メンバーに共有しておくと当日の運用が円滑になります。
▶STEP5:大会当日
・ボランティアの皆さんを笑顔で迎え入れましょう!・受付にて、配布物をお渡しし、部署別にわかれて活動開始です。
・各部署のリーダーから、活動メンバーへ一日の流れ、業務の説明確認をお願いします。
・ボランティア管理担当者は、各部署の巡回や記録写真撮影をしておくと良いでしょう。
・終了後は、御礼のメールを送付すると共に振り返りのアンケートを実施すると、改善点が見えてきて、次回以降に役立てることができます。
業務内容の例
●参加者受付ADカードやアスリートビブス(ゼッケン)、プログラムなど、参加者がレースに出場するために必要な物品や案内資料を仕分けし、参加者へお渡しします。
●入場ゲート管理、会場案内
入場を許可するADやチケットを確認し、選手や観客の会場へのご案内を行います。
また、会場内で案内看板や誘導サインを持ってご案内いただいたり、車いすやベビーカーを押している方が来場された場合には、広い道やエレベーターをご案内するなどの手助けを行っていただきます。
●ドリンク配布・給水サポート
レース後、フィニッシュ付近で競技を終えた選手にドリンクをお渡しします。長距離レースで給水が必要な場面では、レース中の給水対応をお願いすることもあります。
●表彰サポート
表彰状の準備、表彰式の準備のサポートなど、表彰係の審判の皆さまの業務のサポートを行います。表彰対象となった選手の写真撮影などを手伝うこともあります。
●その他
荷物運搬、お弁当の配布、会場巡回・迷惑撮影の巡視、プログラムやチケット販売のサポートなど、大会運営の様々なサポートにあたっていただきます。(競技運営に関わる業務は、陸上の審判資格を持つ公認審判員の方が担当いたします)
ボランティア管理で気を付けるポイント
●ボランティアの受け入れ初めてボランティアに参加する方、陸上の大会に参加する方もいるかもしれませんが、一緒に大会を成功させる“仲間”として、温かく笑顔で受け入れましょう!
●勤務時間の設定・シフト管理
ボランティアに過度な負担がかからないように、勤務時間を適切に設定します。適切な休憩を取らせることや、長時間連続して勤務させないことが大切です。
シフト制で働く場合、ボランティアのシフト管理がきちんと行われるように、事前にしっかりと計画を立て、部署別のリーダーが管理をしながら運営に支障が出ないようにします。
●モチベーションの維持
ボランティアがやりがいを感じ、長時間の勤務に耐えられるような工夫をします。休憩時間をしっかり確保したり、適切な報酬(昼食、飲み物、ウェアなど)を提供することで、ボランティアのモチベーションを維持します。また、ボランティア活動の貢献を認めるために、活動証明書等を発行することもあります。
Q&A
Q:ボランティアが予定数集まらずに困っています。A:スポーツに限らず、近隣のボランティアサークルや学校(高校や大学)などにお声がけをしてみてください!広報誌やSNSの活用、メルマガの配信などで、積極的に情報を発信しましょう。
Q:保険の加入はどうしたらいいですか?
A:ボランティアが万が一の事故やケガをした際に備え、ボランティア保険への加入を検討しましょう。ボランティアが安心して活動できるよう、必要な保険を整備しましょう。主催者での保険加入の有無は、募集要項に明記すると親切です。
Q:個人情報の取り扱いについて、気を付けることはありますか?
A:ボランティアの個人情報(住所、電話番号など)を取り扱う際には、適切に保護し、外部に漏れないように管理しましょう。また、個人情報をどのように使用するかについて、事前に同意を得ておく必要があります。申込フォーム内でチェックボックスを使用するなど、対応することを推奨します。
その他参考サイト
●JSPO日本スポーツ協会 スポーツボランティアhttps://www.japan-sports.or.jp/volunteer/tabid1256.html
●笹川スポーツ財団 スポーツボランティア
https://www.ssf.or.jp/thinktank/volunteer/volunteer_list.html
●SPOPITA スポーツボランティア情報
https://spopita.jp/volunteering/