2024.06.21(金)選手

【第108回日本選手権・混成競技】前日会見レポート&コメント/丸山優真、田上駿、山﨑有紀、大玉華鈴



第108回日本選手権混成競技が6月22~23日、8月にフランスで開催されるパリオリンピック競技大会の日本代表選手選考競技会を兼ねて行われます。大会前日の6月21日には、会場となる岐阜・長良川メモリアルセンター長良川競技場で、出場選手を迎えての前日会見が行われました。今大会から新設されたアスリートコラボレーターを務める中村明彦さん(スズキ、十種競技元日本代表)が司会を務めて行われた会見には、男子十種競技に出場する丸山優真選手(住友電工)、田上駿選手(陸上物語)と、女子七種競技に出場する山﨑有紀選手(スズキ、日本記録保持者5974点)、大玉華鈴選手(日体大SMG)の4名が登壇。ここまでの経過や現在の体調、大会に向けての抱負を述べました。
以下、各選手のコメント(要旨)をご紹介します。


【会見出席者コメント(要旨)】

◎丸山優真(住友電工)



オリンピックの年ということで、僕自身、昨年からオリンピック出場という目標に向けて頑張ってきた。この大会でしっかりパリオリンピックを決められるように頑張りたい。
コンディションも、やれることは最大限やってきた。ここで全力を出して、目標を達成したい。

オリンピックに向けて、この冬は、昨年の12月から1カ月ほど、武者修行という形で、エストニアへトレーニングに行かせてもらった。エストニアに行くことにしたのは、昨年の世界選手権で、エストニアから出場していた3選手が、3人とも自己ベストを更新したのが印象に残っていたから。「エストニアには何があるのだろう」という興味と、パリ五輪に出るために、そうした環境にこだわりたいという思いから、実際に行ってみることを決めた。そのエストニアで、2000年シドニーオリンピックのチャンピオンであるエルキ・ノール元選手から指導を受けることができたのは、自分のなかでプラスになった面が多かった。そうして、意識も技術もしっかりと変えながらやってくることができた点は、この冬の大きな変化だったかなと思っている。

4月に出場したマルチスター(イタリア)ではアクシデントもあった(途中棄権)が、(自分の状態を問わず)オリンピックというのは必ず行われるので、すぐに気持ちを切り替え、自分にできる最大限のことを探して、ここまでやってきた。あとは、それを出すだけかなと思っている。

今シーズンは、投てき種目の砲丸投と円盤投でベストを更新できているので、「やり投も更新できるのではないか」という思いがある。あと、ポール(棒高跳)で落ちないようにすること(注:イタリアの競技会での失敗を受けて)。課題はそこかなと思う。


◎田上 駿(陸上物語)



優勝を第一目標としてやっていきたい。パフォーマンスについては、正直なところ、今シーズンに入ってからはうまく調整ができていない状況である。しかし、それでも試合はやってくるもの。1種目1種目をしっかり集中して、やりこなしていければ、自ずとパフォーマンスも上がってくるのではないかと思う。

パリ五輪イヤーに向けてということでは、ここ2~3年、足首にずっと違和感がある状態だったので、昨年10月に手術を行ったことが変換点になったといえる。そこからはリハビリを経て、順調にトレーニングを積めている。そこを治したことを、しっかりパフォーマンスに生かしていきたい。また、これまでは国内の選手だけに注目してきたが、丸山選手がエストニアに行ったことを知って、自分ももっと海外に目を向けようと思うようになった。昨年のアジア選手権、アジア大会出場もそうだが、自分の視野を、もっと世界に広げていくこと心掛けられるようになっている。

今年はとにかく基礎体力つくりということで、体重も増やたりなどして、パワーを上げるところをメインに仕上げてきた。明日は、1日目の特に最初の3種目……100m、走幅跳、砲丸投で、しっかり自分のペースにもっていって、そのまま10種目をいい流れに乗っていきたい。


◎山﨑有紀(スズキ)



今大会の目標は、自己ベストを更新することと優勝すること。オリンピックイヤーということで、盛り上がるような点数が出ればいいなと思っている。ここまでの調整はうまくいっていて、実戦練習や記録会等をこなして調子を合わせてきた。2日間、いいパフォーマンスができるよう、1種目1種目頑張りたい。

自分の課題は、どの種目でも力が入りすぎてしまって、抜くところがないために、(結果的に)力点がない状態になってしまうところだった。そこで、踏みきる瞬間とかハードルを越える瞬間とか、そういうところに力点を合わせられるようなトレーニングを、記録会を重ねていくなかで練習してきた。このほかでは全体的に、技術というよりは身体の使い方を意識してきた。昨年は、砲丸投などで自己ベストが出ているが、今年も好調を維持できていると思う。

今年は、「最低限」とか「このくらい取れればいいや」とかいう感覚ではなく、1種目1種目で自己ベストを更新できるように臨むことが結果につながると思っている。そこをしっかり意識してやっていきたいと考えている。


◎大玉華鈴(日体大SMG)



今年はシーズンインが少し遅れてしまったが、この大会に向けては、しっかり準備してきた。昨年以上の記録を、今年も出せるのではないかと思っている。まずは、日本人が誰も到達していない6000点を目標に、そして優勝を目指して頑張りたい。
得意な1日目はもちろんだが、2日目の種目にも力を入れて練習してきている。1日目も2日目も、しっかりと点数を稼いでいければと思う。

自分の混成競技での弱みは、スピードが遅いところ。いつも得点を落としているのは200mと800mで、そこで差を広げられている。スピード強化のトレーニングには、これまでも力は入れていたが、そこを伸ばせば助走スピードも上がるので、全体的にさらに点数を稼げると考えて、今年は特に力を入れて取り組んできた。

(展開としては)得意な1日目で、最低限トップに立って、2日目を迎えることが必要だと持っている。また、去年も最後の800mで逆転されてしまっているので、今年は、2日目でいかに差を詰められず、むしろ広げていくくらいの気持ちで行きたいと思っている。どの種目というよりは、1日目はもちろん、2日目もしっかりまとめていきたい。


大会は6月22~23日の2日間、U20日本選手権混成競技との併催で、岐阜・長良川メモリアルセンター長良川競技場で行われます。
日本陸連では、公式サイト内に「日本選手権混成競技」の特設ページを設け、タイムテーブルやスタートリスト、記録や結果の速報など、大会に関する情報を、随時掲載していきます。
このほか、観戦を楽しんでいただける各種展望企画や、昨年も実施して大好評をいただいた、出場選手への「応援メッセージキャンペーン」も大募集! 皆さまからの応援メッセージは、大会特設サイトや会場でのアナウンス、本連盟公式SNS等で紹介して、選手に届けます。応募者には、抽選で素敵なプレゼントも用意していますので、ぜひ、出場選手たちに熱いメッセージをお寄せください!
また、競技の模様は、両日ともに競技開始から競技終了後まで、インターネットでのライブ配信を予定しています。ライブ配信のリンク先や配信スケジュールについても、下記特設サイトより、ご確認ください。

「日本選手権混成競技」特設ページ https://www.jaaf.or.jp/jch/108/combined-events/ 

文・写真:児玉育美(JAAFメディアチーム)

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