日本グランプリシリーズグレード1「第58回織田幹雄記念国際陸上競技大会」が4月29日、WA(ワールドアスレティックス)コンチネンタルツアーブロンズ大会を兼ねて、広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)において開催されました。
悪天候となった昨年、一昨年に続いて、残念ながら今年もまた競技開始とともに雨粒が落ちてくる状況に。風が強まったり気温が上下動したりすることはなかったものの、終日、肌寒さを感じるコンディション下での戦いとなりました。グランプリ種目は男子7、女子6の計13種目が行われましたが、この影響もあって、パリオリンピック参加標準記録突破のアナウンスを聞くことは叶いませんでしたが、男女1500m、男子3000m障害物では大会新記録が誕生しました。
三浦、“サンショー”で今季初戦
五輪内定はならずも大会新で快勝
この織田記念で、「パリオリンピック日本代表内定!」のアナウンスが流れる可能性がある唯一の種目として実施されたのが男子3000m障害物です。昨年のブダペスト世界選手権で6位入賞を果たした日本記録保持者(8分09秒91、2023年)の三浦龍司選手(SUBARU)がエントリー。日本陸連が定めた選考基準により、三浦選手は今年に入ってから参加標準記録を突破すれば、その時点でパリオリンピック日本代表に即時内定する条件の該当者となっています。朝からの雨模様は変わらなかったものの、スタート時刻の16時55分になっても気温は19.5℃、風の影響もほとんどないなかでのレース。8分15秒00という参加標準記録は、三浦選手の実力であれば十分にクリアが狙える水準とあって、日本国内におけるトラック&フィールド種目内定第1号誕生の期待を集めるなか号砲が鳴りました。
レースは、スタート直後から三浦選手が飛び出し、2周目から先頭に立ったフィレモン・キプラガット選手(愛三工業)と上位争いを繰り広げていく展開に。1000mを2分47秒(速報値、以下同じ)で通過すると、残り3周の周回で、この2人に唯一ついていた新家裕太郎選手(愛三工業)が置き去りになると、以降は三浦選手とキプラガット選手のマッチレースとなりました。三浦選手がキプラガット選手に並びかけようとする場面もありながらも、2000mはキプラガット選手が前に出て5分36秒で通過し、その後もキプラガット選手のリードで残り1周を迎えます。そこで三浦選手がスピードを切り替えると、バックストレートでキプラガット選手を逆転、ホームストレートで突き放してフィニッシュ。参加標準記録の突破はならなかったものの8分22秒07の大会新記録で、今季の、さらには社会人となって最初の3000m障害物レースを、勝利でスタートさせました。
三浦選手は、近年では金栗記念の1500mでトラックレースをシーズンインし、この織田記念では5000mに出場し、3000m障害物は5月に入ってから初戦を迎えるパターンが続いてきました。しかし、今年は5月10日に行われるダイヤモンドリーグドーハ大会に出場を予定していることもあり、「自分の勝負勘とかを、国内で試しておこう」という考えから、織田記念は3000m障害物を選択。レース後は、「優勝を目標にしていたので、勝つことができてよかった」と述べ、参加標準記録の突破については、「本腰を入れて(突破を)狙うというわけではなかったが、展開やコンディショニングによってはあるかもしれない」と考えていたことを明らかにしました。レースについては、「最初の1000(m)は余裕があったが、出力を上げたときに、伸びていく感覚がなかった」と振り返り、「(本来であれば、もっと行けるはずの)2000mを過ぎてから、キプラガット選手に苦戦したなという思いがある」とコメント。中盤で想定していた通りに、ペースを上げていけなかったことを課題とする一方で、「そこはレースをすることでスイッチが入ることもある」とも話し、「ここから、ラストのキレを出していけるようにしたい」と次戦を見据えました。
次戦となるダイヤモンドリーグでは、「タイム(参加標準記録のクリア)を狙っていくのがメイン。(8分)15秒を出す走りができれば、順位もある程度ついてくると思う」と三浦選手。いよいよオリンピックに向けて、全開モードで臨んでいくことになります。
このほか健闘が光ったのは、3位で続いた新家選手です。上位争いから後れてからもよく粘り、自身初の8分30秒切りとなる8分28秒54をマーク。8分33秒43でグランプリ初優勝を果たした4月20日の兵庫リレーカーニバルに続いて、自己記録を更新しました。
活況続くスプリントハードル
女子は田中が連覇、男子は村竹が社会人初戦を制す
近年、天候にかかわらず好記録が誕生し、「織田記念の注目種目」という位置づけが、すっかり定着した感のある男女スプリントハードル。予選・決勝ともに向かい風基調のなかでのレースとなったこともあり、新記録誕生やオリンピック参加標準記録突破といった華やかな結果は出なかったものの、今年もレベルの高い勝負が繰り広げられました。
女子100mハードルでは、予選を全体トップタイムとなる13秒07(-0.6)で通過していた田中佑美選手(富士通)が、向かい風0.1mの条件下となった決勝で、13秒00へとタイムを引き上げて優勝。初めて12秒台突入となった前回大会(12秒97、+0.6)からの2連覇となりました。
「今シーズン国内初レースということで予選は緊張していた。しっかりとスタートから出て、しっかりと(インターバルランニングを)刻み上げて走ろうと思っていた」という田中選手。その予選で、「苦手意識のあったスタートが、去年に比べて格段に良くなったなと思ったのと、3~5台目のインターバルを落ち着いて刻みに行けた」という好感触を得たことで、決勝も予選と同じイメージで臨んだそう。決勝を振り返って「完璧とは言わないが、しっかりとやりたい動きに、自分の意思で寄せることができたなと思う」と評価しました。
女子100mハードルは、オリンピックでは東京大会で1カ国3名のフルエントリーを実現、世界選手権においても昨年のブダペスト世界選手権で初めてフルエントリーを果たしました。12秒台ハードラーの数は田中選手を含めて昨年も増えて6名に。パリオリンピックに向けては、資格獲得の条件となる参加標準記録(12秒77)の突破やWAワールドランキングの順位と並行して、日本選手権の順位が大きな鍵となってくる状況です。
そんななかで田中選手は、「こういう性格なので、国内シーズンで焦りたくなくて(笑)」と、ここまでの段階で海外を転戦して着実にポイントを上積み。「このあとGGP(セイコーゴールデングランプリ)も出場が決まっているので、現時点でおそらくポイントは足りる」状況まで持ってきました。これにより、参加標準記録のクリアは「選考要項では今の私にはマストではない。もちろんそのレベルの記録は出さなければいけないとは思っているが、挑戦的に狙っていくというよりは“ついてくればいいな”という感じ」で捉えていると言い、必要な条件をきっちりと整え、確実に日本選手権で3位以内の成績を残していく戦略をとっています。想定しているタイムを問われると、「昨年のGGPで出した12秒89の自己記録は、寺田さん(明日香、ジャパンクリエイト)についていき、同じリズムで走って出たタイムだった。今年は、“地力でそれくらいは出せる、プラス、ハマればもう少し(タイムが)出る”というのが現実的なラインかなと思う」という答えが返ってきました。
田中選手に続いたのは、12秒73の日本記録保持者で、広島県出身の福部真子選手(日本建設工業)でした。予選の13秒17(-0.9)から13秒09へとタイムを上げて、ダニエル・ショウ選手(オーストラリア、13秒13)を抑えました。レースを振り返っての感想を問われ、「まだ、眠っていますね」と苦笑いしながら答えた福部選手は、年が明けてから体調面のコントロールが整わず、練習量を積めない期間があり、ようやく走れるようになってきたばかり。しかし、「それを加味すれば、まずまずだと思うし、これからもう3段階くらいはギアが上がりそう」という手応えがつかめたようです。まずは、ゴールデングランプリに向けて、しっかりと状態を上げていく計画です。
4月20日のダイヤモンドリーグ廈門大会で、日本記録保持者(13秒04)の泉谷駿介選手(住友電工)が内定を決めたことで、“パリ行きチケット”が残り2枚となった男子110mハードルでは、もう1人の日本記録保持者である村竹ラシッド選手(JAL)が、織田記念でシーズンイン。予選を13秒43(-0.7)でトップ通過すると、向かい風0.6mのなか行われた決勝を13秒29で圧勝し、社会人初戦を勝利で飾りました。
フィニッシュ後に勢い余って前のめりに倒れ込み、水しぶきを上げながら雨に濡れた走路を腹ばいにスライディングするような状況となったことで、一瞬、会場をざわつかせましたが、幸いなにもアクシデントはなし。昨年のこの大会で肉離れに見舞われ、シーズン前半の離脱を余儀なくされた経緯があっただけに、関係者は胸をなで下ろしました。
「2年連続で、ヒヤッとさせてすみませんでした(笑)」という言葉から始まったミックスゾーンでのインタビューでは、「3台目までに、しっかりスピードとパワーを出していき、中盤でゆったりリズムに乗ろうと思っていた。初戦なので最後までスタミナが持たないかなと考えていたが、思ったよりも耐えることができ、逆に後半からスピードアップしたことで、最後はスピードに耐えきれなくて転んでしまった。思っていたよりも、いいレース運びができたし、次につながる良い初戦となった。最後の“コケ”がなければ、もうちょい良かったのかなと思うけれど…」と笑いながら振り返りました。
村竹選手に続いたのが、大学での後輩にあたる阿部竜希選手(順天堂大)です。13秒52の自己新記録をマークして、学生歴代9位へと浮上してきました。阿部選手は、大学1年の2022年に13秒台へ突入すると、昨年13秒64まで記録を伸ばしてきた選手。今季は、2~3月にニュージーランド、オーストラリアでの単身合宿を敢行するなかで2大会に出場し、ともに13秒7台で優勝。4月14日の四大学対校では、追い風参考(+3.4m)ながら13秒36の好記録をマークし、上り調子にある様子を示していました。
「まずはA決勝進出が目標。あわよくばゴールデングランプリに出場できたら…」の目論見で臨んでいたという阿部選手は、「まさか2位で、しかも、こんな天気のなか自己ベストが出るとは、びっくり」とコメント。昨年までは、「勝負がかかるところで、うまく走れない」ことが課題でしたが、「今日は、前にいたラシッドさんを意識することなく、自分の走りに集中できた。気がついたら“あれ、(レースが)終わっている”という感じだった」と振り返り、「1人で海外に行き、合宿したり試合に出たりしたことで、落ち着いて走れるようになった」と自身の成長を実感しました。また、この冬にスプリントが大きく向上し、「(第1ハードルまでの)アプローチで遅れず、焦らずに行けるようになった。今までとは違う持ち味が自分にできている」ことも自信となっていると言います。
「泉谷(駿介)さん、ラシッドさんと偉大な先輩に比べたら、自分は全然まだまだ。この結果に満足せずに頑張っていきたい。目標は大きく、オリンピック。2人の先輩方に続いて、“3人目”を目指したい」と声を弾ませました。
今年も雨に苦しんだやり投
女子は武本、男子は小椋がV
昨年のブダペスト世界選手権では、男女ともに1カ国3名のフルエントリーを達成した男女やり投。今大会では、金メダルを獲得した北口榛花選手(JAL)は4月27日のダイヤモンドリーグ蘇州大会と日程が重なったため、出場はなりませんでしたが、残る代表5選手を含めて、そのほかにも歴代の世界選手権代表がずらり。豪華な顔ぶれが揃っただけにもかかわらず、優勝記録は男子が79m台、女子も59m台にとどまることに。パフォーマンスに大きな影響を与えるグリップを濡らしてしまう雨が恨めしいコンディション下での試技となりました。
北口選手を除いて、現役60mスロワー5選手が出場した女子は、昨年のブダペスト世界選手権代表で、アジア選手権金メダリストの斉藤真理菜選手(スズキ)と、同じくブダペスト世界選手権代表の上田百寧選手(ゼンリン)が前半から首位争いを繰り広げましたが、5回目の試技で、オレゴン世界選手権ファイナリスト(11位)の武本紗栄選手(Team SSP)が59m06をマークし、4位からトップに浮上すると、そのまま逃げきってグランプリ初優勝を果たしました。2位には、前半をトップで折り返した上田選手が、6回目で58m68を投げ、4回目に逆転されていた斉藤選手を再逆転。その4回目に58m57を投げて、後半でもいったん首位を奪い返していた斉藤選手は、その後、記録を伸ばすことができず3位という結果になりました。
後半の“一発”で勝負を決めた武本選手は、「(投げたいという)気持ちが行きすぎて噛み合わず、53~54mの記録が続き、焦ってしまった。ただ、今年は勝負の年。5投目はもう“勢いで行け”と思って投げたら、(やりが)飛んでくれた」とコメント。「前半3本は、まだ“こういうふうに投げたい”とか“こういうやりの軌道がいい”とかが頭によぎって、(記録を)置きにいってしまうところがあった。今回の優勝は自信になったので、次の試合は1本目から勢いで行けるようにしたい」と今回の結果を振り返りました。
この冬は、「やれることは全部やろう」という思いから、ウエイトトレーニングや苦手な走練習に加えて、栄養士についてもらっての“食トレ”も敢行。食べて身体を大きくすることへのチャレンジは、「背も小さい私は、スピードとパワーしかない」という考えから踏みきったそうですが、「もともとたくさん食べるほうではなかったので、量をたくさん食べるのは、本当につらかった」と言います。
「たくさんの人に協力してもらったおかげで、身体も大きくなって、パワーもスピードもついてきた。ここから繊細なところを整えていって結果につなげていき、“よかったね”と言えるようにしたい」と武本選手。次戦は、多くの選手がエントリーした水戸招待ではなく、チェコで行われるカテゴリーCの大会に出場の予定。「タフな日程にはなるけれど、少しでもポイントを獲得してきたい。ガツンと投げてきます」と意気込みました。
男子やり投も、ブダペスト世界選手権に出場したディーン元気(ミズノ)、小椋健司(エイジェックスポーツマネジメント)、﨑山雄太(愛媛県競技力向上対策本部)の3選手に加え、今年3月にニュージーランドで83m37の好記録をマークしている新井涼平選手(スズキ)ほか、80mスロワーが多数出場しました。断続的に雨が降りしきる状況となったなか、1回目に﨑山選手が78m81でリードを奪うと、2回目に長沼元選手(スズキ)が自己記録(79m99、2019年)に迫る79m41を投げてトップで前半を折り返しましたが、4回目に入って記録を伸ばしてきたのが小椋選手。79m72をマークして首位に立つと、そのまま逃げきって優勝を果たしました。
「雨でグリップが滑ってしまって、5・6投目は記録を伸ばすことができなかった。雨のときは前半からもっと記録を出していけるような技術練習がまだまだ必要だなと思った」と振り返った小椋選手は、「国内は、栃木での大会(77m76)に続いての2戦目だが、全国規模の大会としてはこれが初戦。まずまずの成績だったのかなと思う」とコメント。パリオリンピック出場に向けては、「ポイントをしっかりと取っていくことが第一となる。昨シーズンよりは確実にいい状態で入れているし、競技を優先できるよう職場からも配慮をいただくことができているので、それに応える結果を残していきたい。国内の試合も落とさないという意識で毎試合集中していきたい」と話しました。
かたや「いったい、どうした?」と心配になる滑りだしを見せたのはディーン選手です。最初の2投が71m台という低空飛行。3回目に75m63を投げて、8位と1cm差の7位でベストエイトに残るという際どい展開となり、5回目でようやく78m04まで記録を伸ばしたものの、トップ3を逆転するには至らず4位で競技を終えました。
当のディーン選手は「シーズン初戦なので悲観はない」と言いつつも、「4投目までは、ちょっとひどかったので…」と失笑する場面も。記録が伸びなかった要因として「サブ(トラック)で投げて、(身体を)温めきらずに(スタジアムの)中に入ってきたのが今日の悪かったところ。ビルドアップしていく部分が、アップの段階でずれてしまった」ことを挙げました。そして、「出力や身体自体は良い状態にあるので、次に何が起こるかというとケガ。今日は、そっち(を防ぐこと)にフォーカスして、保守的な試合になってしまった」と説明。一方で、「そのなかでも6投を使って、気になっていた(スターティング)ライン際の感覚の練習をすることができた。次のドーハに向けて、いい試合になったと思う」とも振り返りました。冬場のトレーニング自体は、これまで以上に充実して内容が積めているという状況。「今回、実際に試合をしてみて、エラーがかなり出たので、同じ失敗をしないように、これから細かい技術練習をやっていきたい」と、視線は5月10日に行われるダイヤモンドリーグドーハ大会へと向けられていました。
男子100mは守、男子5000mは吉居、男女三段跳は安立と船田
学生が4種目でGP優勝
男子100m決勝は、予選で、東京オリンピック代表の多田修平(住友電工)が負傷により途中棄権、山縣亮太(セイコー、日本記録保持者9秒95)が決勝進出を逃す波乱もあって、大混戦となりました。上位4選手が0.03秒差でフィニッシュするレースを制したのは、予選を全体トップタイム(10秒38)で通過した大学3年の守祐陽選手(大東文化大)。同タイムの鈴木涼太選手(スズキ)を0.002秒差で抑えました。
男子5000mも、実業団勢を抑えて大学3年の吉居駿恭選手(中央大)が好走。ラストスパートでコスマス・ムワンギ選手(中国電力)を突き放し、セカンドベストの13分24秒06でフィニッシュしています。女子三段跳では、1回目に13m35を跳んでトップでスタートした学生記録保持者(13m81、2022年)の船田茜理選手(武庫川女子大)が、優勝が決まったなか臨んだ最終跳躍で13m53(-0.2)へと記録を伸ばして快勝。また、男子三段跳では、5回目を終えた段階で3番手につけていた安立雄斗選手(福岡大)が最終跳躍で16m46(+0.2)の自己新をマーク。韓国勢2選手を逆転してグランプリ初優勝を果たしています。
女子100mは、ジョージア・ハリス選手(オーストラリア)が11秒57(±0)で優勝。接戦となった日本人による2位争いは、東京オリンピック4×100mリレー代表の石川優選手(青山学院大)が、ロス瑚花アディア選手(城西高)を11秒77の同タイムながら着差ありで先着しました。このレースには、同じく東京オリンピック女子4×100mリレーメンバーで、昨年、膝の手術から復帰してきた青山華依選手(甲南大)も走っていて、予備予選となったセイコーチャレンジ女子100mから勝ち上がって、8位(11秒96)でフィニッシュ。石川選手・青山選手ともに長く苦しんだケガからの復調を印象づけました。
このほか、上位3選手が大会新記録となった男子1500mは、グエム・アブラハム選手(阿見AC)が3分39秒17で優勝。館澤亨次選手(DeNA、3分39秒55)・才記壮人選手(富士山の銘水、3分39秒88)が2・3位で続きました。女子1500mは、2019年ドーハ世界選手権5000m代表で、パリオリンピックには1500mで出場を目指している木村友香選手(積水化学)が4分10秒75の大会新記録で快勝。また、アグネス・ムカリ選手(京セラ)が15分04秒71で制した女子5000mは、樺沢和佳奈選手(三井住友海上)が15分25秒30で続き、4月13日の金栗記念(15分22秒04、4位)に続き日本人トップの座を占めています。
文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ
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