2023.09.30(土)選手

【杭州2022アジア大会】DAY1ハイライト:チームジャパン、銀1・銅2で初日をスタート!W佐藤、桐生&小池は順当に予選を突破!



9月23日から中国・杭州で行われている第19回アジア競技大会は、7日目となる9月29日に、いよいよ陸上競技が開幕しました。この日は、5種目の決勝と、4種目の予選が行われるタイムテーブル。まず、モーニングセッションで20km競歩が行われ、男子は午前7時に、女子は、その10分後にスタートしました。


【モーニングセッション】

■男子20km競歩 決勝



野田明宏選手(自衛隊体育学校)と村山裕太郎選手(富士通)が出場した男子は全11名でのレース。4月に今季アジア最高となる1時間17分38秒をマークしているZHANG Jun選手(中国)が、 同じく中国のWANG Zhaozhao選手とともに先頭に立ち、イニシアチブをとる展開となりました。序盤は、日本勢を含む7選手が一団となってレースを進めましたが、5kmを21分40秒で通過した直後にペースが上がり、ふるい落としが始まります。中国の2人に最後までつけたのは村山選手のみで、いったん離される場面もありながらも13kmまでは先頭集団に食らいつきます。しかし、14km地点で5秒の差がつくと、15km地点ではその差は19秒に。ZHANG選手は、続く16kmまでの1kmを3分58秒へとペースアップしてWANG選手を突き放しました。ZHANG選手は1時間23分00秒、WANG 選手は1時間24分08秒フィニッシュ。自国開催最初の種目を中国勢が金・銀メダルを独占しました。
村山選手は、単独歩となってから徐々にペースを落としたものの最後まで懸命に粘り、1時間24分41秒でフィニッシュして銅メダル。今大会陸上最初のメダリストとなりました。野田選手は、5kmすぎで先頭集団からいったん離されて7番手に位置していましたが、その後、徐々に順位を上げて12km地点で4位に浮上。さらに上位との差を縮めていけそうな様子も見せていました。しかし、立て続けにレッドカードが出たことで16kmを過ぎたところで無念のペナルティゾーン入り。5番手に後退した状態でコースに戻ってからも懸命に前を追いましたが、ここでの2分のロスは大きく、1時間27分08秒・4位でレースを終えました。


■女子20km競歩 決勝



8名でのレースとなった女子も、スタート直後から中国勢がレースをつくっていく展開となりました。2022年世界競歩チーム選手権20km優勝者で、U18、U20年代から世界一の座を手にしてきているMA Zhenxia選手が、1時間23分49秒の世界記録保持者であるYANG Jiayu選手を先導する形で歩を進めましたが、先頭が22分50秒で通過した5kmで、この2人につけたのは藤井菜々子選手(エディオン、ダイヤモンドアスリート修了生)のみ。その後、藤井選手は、中国勢が1kmごとのペースを激しく変動させていくなか懸命に食らいつき、11kmを通過するまでは先頭グループで歩を進めました。しかし、10kmを通過した段階で、いったん4分51秒に落ちたペースが、11kmで一気に4分25秒へと跳ね上がり、次の12kmも4分25秒を刻んだところで中国勢 に振りきられ、その後は単独3位でレースを進めることに。終盤は大きくペースダウンしたものの、最後まで粘って1分33分49秒でフィニッシュし、日本勢女子最初のメダルとなる銅メダルを獲得しました。
中国勢2人による優勝争いは、最後の最後までもつれこみ、YANG選手がMA選手を抑えて1時間30分03秒で2連覇を達成しました。MA選手は1秒差の1時間30分04秒でフィニッシュ。2人の最後の1kmは、4分06秒と4分07秒という驚異的といえるハイペースでした。
今季、初の日本代表として臨んだアジア選手権で銅メダルを獲得したのちに、ブダペスト世界選手権にも出場を果たした梅野倖子選手(順天堂大学)は、先頭集団にはつかずに、2km以降から単独5番手でレースを進める展開を選択。9km過ぎで後退してきた選手を突き放して4位に浮上すると、その後は最後まで“独り旅”して、1時間39分44秒・4位でフィニッシュ。7月から毎月続くことになった日本代表での20km、3レース目を歩ききりました。


【イブニングセッション】

19時から競技開始となったイブニングセッションでは、3種目の決勝が行われるタイムテーブル。日本勢は、このうち、女子ハンマー投と女子10000mに出場しました。

■女子ハンマー投 決勝



フィールド種目最初の決勝種目となった女子ハンマー投には、今季、69m89の日本記録を樹立しているマッカーサージョイアイリス選手(NMFA)が出場。銀メダルを獲得したアジア選手権に続いての日本代表です。マッカーサー選手は、1回目をファウルしたのちに、2回目に59m87をマーク。3回目もファウルとなり8番手でトップエイトに進みました。4回目に61m01をマークして3位に浮上したものの5・6回目は無念のファウル。記録を伸ばすことができず、6位で競技を終えました。
優勝したのは、アジア記録保持者(77m68)のWANG Zheng選手(中国)。前半は65m83にとどまり、バンコクアジア選手権を制したZHAO Jie選手にリードを奪われていましたが、4回目に69m83を投げてトップに立つと、70m86、71m53と記録を伸ばす圧巻のパフォーマンスを披露。2010年から3大会連続で2位にとどまっていたアジア大会で、初の金メダルを獲得しています。


■女子10000m 決勝



トラック最初の決勝種目として行われた女子10000mには8名が出場。イブニングセッション開始直前から降り出したにわか雨も影響して、高温多湿が一段と強まったなかでの過酷な条件下でのレースとなりました。女子キャプテンを務める廣中璃梨佳選手(JP日本郵政G)は、序盤から果敢な走りを披露し、先頭集団でレースを展開。首位争いは、3000mを通過した段階で、バーレーンのViolah Jepchumba Kilonzo MOTOSIO選手とBontu Edao REBITU選手、廣中選手の3人に絞られました。レースが動いたのは6000m手前。ここで廣中選手はMOTOSIO選手のスパートに対応できず、先頭とは少し離れて追う展開となりましたが、7000mを過ぎたところでREBITU選手をかわして2位に浮上すると、その後も懸命に前を追い、MOTOSIO選手との差を詰めていきます。最終的に、31分43秒73の自己新記録で優勝したMOTOSIO選手に続いて31分50秒74でフィニッシュ。銀メダルを獲得しました。


■男子400m/100m 予選


 
このほか、日本勢が出場した種目では、男子400mと男子100mの予選が行われています。
男子400m予選は、各組2着までと3着以下の記録上位者2名が、明日の夜に行われる決勝へ進出する条件で、全3組で行われました。この種目には、アジア選手権でワンツー・フィニッシュを果たし、ブダペスト世界選手権では日本記録および歴代2位となる44秒77・44秒88の好記録をマークした佐藤拳太郎選手(富士通)と佐藤風雅選手(ミズノ)の“W(ダブル)佐藤”が出場。まず2組目に入った男子キャプテンの佐藤拳選手が45秒57でトップ通過を果たすと、3組目に登場した佐藤風選手は、これを0.01秒上回る45秒56で1着フィニッシュ。全体でも1・2番目を占めて、危なげなく決勝へと駒を進めました。
1日目の最終種目として行われたのは男子100m予選です。全5組で行われ、各組4着と5着以下の記録上位者4名が、準決勝に進出できる条件です。日本勢は、まず第1組に入った桐生祥秀選手(日本生命)が、中盤でリードを奪うと終盤は余裕をもっての走りで10秒27(-0.2)をマークし、2着で通過しました。第2組には小池祐貴選手(住友電工)が出場。小池選手は終盤に抜けだす走りで強さを見せつけ、桐生選手と同じく10秒27(-0.2)のタイムで、トップでフィニッシュ。ともに順当に予選を突破しました。


大会2日目となる9月30日は、前半がスタートする女子七種競技のほか、男子100m・400mを含む7種目の決勝が行われます。大会に関する情報は、陸上日本代表オフィシャルサイト( https://www.jaaf.or.jp/teamjapan/ )および日本陸連公式SNSをご参照ください。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:フォート・キシモト


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■【杭州アジア大会】TEAM JAPAN (陸上競技) 一覧
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■【杭州アジア大会】日本代表選手選考要項
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