2023.06.04(日)大会

【第39回U20日本選手権大会】4日目優勝者コメント


【U20女子砲丸投】

村瀬にこ(九州共立大・静岡)

優勝
14m60=自己新

今回はリスト4番目だったので、全国初優勝が狙えたらいいな、という気持ちで臨みました。優勝できて、本当にうれしいです。体調を崩してしまったこともあって一度調子を落としてしまったんです。今週のトレーニングで取り戻すことができていましたが、1投目から初めての14m台が出るとは思っていませんでした。それでも2投目は力が入り過ぎてしまったので、普段から意識している「最後の砲丸を押す時だけ力を入れる」ことに集中したら14m60を投げることができました。強く、意識の高い先輩たちと同じところを目指し、日々ついていけるようにがんばることで成長できていると思います。大学4年間のうちに日本インカレで優勝したいです。



【U20男子走高跳】
福士湊(明星学園高・東京)

優勝
2m14=自己新

優勝したいと思っていたので、勝ててすごくうれしいです。2m11を先に跳ばれて、そこでスイッチが入って気持ちが盛り上がりました。でも、今季は2m20やインターハイの大会記録を目指しているので、2m17は跳んでおきたかったです。今は、できるだけ遠くから踏み切って、アーチのなだらかな幅のある跳躍を目指しています。でも、難しい技術なので、2m17では幅を出せなくて頂点がずれてしまいました。ただ、助走はいい感じでできていて、足に重心をしっかりと乗せていくイメージの時に自己新を出せることが多く、今日も助走がうまくはまりました。



【U20女子走幅跳】
白土莉紅(日本大・千葉)

優勝
5m97(-1.0)

中2で全中に優勝してから全国大会でタイトルが取れず、インターハイも悔しい思いをしました。今回、優勝できてよかったですし、安心しました。記録はセカンドベストですが、跳べると言われている6mを出せなかったので、そこは悔しいです。助走でうまくいかない部分があり、ちょっとのファウルが続きました。感覚にズレがあったのかなと思います。ただ、その中でも勝ち切れたことは自信になります。高3のインターハイで予選落ちしてしまい、「もっとがんばらないといけない」と冬季練習にしっかりと向き合ってきたことがつながっていると思います。



【U20男子砲丸投(6.0kg)】
渡辺豹冴(新潟医療福祉大・学連)

優勝
18m34

優勝できて、素直にうれしいです。中学から全国優勝を目指してやってきましたが、ずっと2位や3位。U20はこれが最後なので、ここで勝つしかないと思っていました。6投目はすべてを懸けた投げ。優勝が決まった瞬間は自然と涙が出てきました。グライドに限界を感じて、新しい道をと思って高3の冬から回転投法を始めました。勝つために私生活から変えてやってきて、その成果を出せて良かったです。日本インカレでも3位以内を目標に、優勝争いに食い込めるようにがんばりたいです。



【U20女子400mH】
平木陽(大阪成蹊大・学連)

優勝
59秒67=自己新

今季は59秒台は厳しいかなと思っていましたが、初めて60秒を切れて、優勝もできて素直にうれしいです。金丸祐三監督から、「最初から突っ込むことをテーマにしよう」と言われていました。前半からしっかりとスピードに乗れて、リズムを作ることができたことが勝てた要因だと思います。これまでは、前半は苦手だったのですが、攻めていっても意外にいけました。大学に入って、スタミナもスピードも上がっている手応えがあります。あまり先の目標は立てず、目の前の大会でしっかりと結果を出せるようにがんばりたいです。



【U20女子800m】
平野里歩(中京大中京高・愛知)

優勝
2分09秒34

全国で優勝したことがなかったので、初タイトルが取れてうれしいです。前半は力を溜めて、最後に自分の持ち味であるスピードを生かそうと思っていました。その通りのレースができましたし、今季は2分10秒切りがなかったので、切れて良かったです。インターハイでは前半から速い展開になると思うので、どんな展開でも自分のレースを作れるようにしていきたいです。そのために、400mのスピードはついてきていると思うので、苦手な持久力を強化していきたいと考えています。



【U20男子800m】
盛耕太朗(東海学園大・学連)

優勝
1分51秒68

周りが速い選手ばかりなのでレース展開は速くなると予想していました。1分50秒を切りたいと思っていたので、タイムを出すためにも最初から前のほうに行こうと考えていました。でも、うまくいかずに苦しいレースになりました。最後のの100mで勝負と切り替えて、勝つことができたのでそれはうれしいのですが、記録的には悔しいレースになりました。ちょっとずつですが、全国で戦えるようになってきています。ずっと家の周りの坂などを使ってスピードを磨いてきて、地域や家族に支えられて力をつけることができました。1本1本、自己ベストを目指して走り、大学のうちに日本選手権の常連になっていきたいです。



【U20男子110mJH(99.1cm)】
山中恭介(市立船橋高・千葉)

優勝
13秒54(+0.1)

全国大会初優勝ができて気持ちよかったです。予選は風が強くて踏み切りが近くなり過ぎていましたが、今日は自分の走りができました。1台目が少し浮いてしまったのですが、得意の中盤で巻き返すことができました。身長があまり高くないので、U20規格のほうが今の僕には合っています。これからインターハイ路線に戻りますが、一般用の高さでもこのリズムでインターバルを刻むことができれば、記録を狙っていけると思います。これで勝つ感覚がわかったので、これからはずっと勝ち続けたいです。



【U20女子200m】
杉本心結(市立船橋高・千葉)

優勝
23秒96(-0.5)=自己新

まさか優勝できるとは思っていなかったので、びっくりしています。前半は苦手なので、後半に勝負と思っていました。直前の男子110mハードルで同じ学校の山中恭介先輩が優勝したので、あきらめずに走れば私もいけるかもしれないと思いながら、最後まで走り切りました。全員を抜かすことができて、目標の23秒台も出せて良かったです。日本選手権の100mで3位だった藏重さん(みゆ/甲南大)に勝てたことも自信になります。将来的にはタイムは23秒中盤を目標に、年上の人たちと戦っていける選手になりたいです。



【U20男子400m】
冨永湧平(順天堂大・学連)

優勝
46秒86

この大会まで調子が上がっていなかったので不安はありましたが、東福岡高の後輩が2人残っていたので、負けられない気持ちが大きかったです。後輩たちはインターハイ予選の合間に出場しているので、大学生としていい走りを見せたいと思っていました。それができて良かったです。外側のレーンだったので、ひたすら逃げるだけだと思っていました。ただ、予選からトップ通過できていなかったり、チームメイトが自己新で優勝しているなかで僕は自己新を出せなかったりと、自己評価としては75点ぐらいのレース。それでも、大学に入って思うようなレースができていなかった中で、大学生だからじゃなく、自分らしい走りをしようと切り替えたことで、調子を取り戻すことができました。



【U20男子100m】
福澤耀明(東海大・学連)

優勝
10秒42(+0.4)=自己新

今季は10秒6ぐらいしか出せていなかったので自信がなかったのですが、予選でほとんど風がない中で自己新(10秒43/+0.2)を出すことができ、気持ちが上がった中で自信を持って決勝に臨むことができました。優勝できて、素直にうれしいです。昨年も出場して、4位で表彰台を逃していたので、今回こそは優勝したいと思っていました。ただ、記録の目標は10秒3台。2位の小室歩久斗選手(つくば秀英高・茨城)がずっと横にいたことで、力んだ部分があります。そこはまだまだだと思うので、もっと試合慣れをして、夏をがんばって、来年の日本選手権に出られるタイムを出せるようにがんばりたいです。



【U20女子3000m】
小川陽香(立教大・学連)

優勝
9分19秒55

久しぶりの3000mで緊張しましたが、関東インカレで出場した1500m、5000mの間の距離なので、前半は5000mの感覚で走りました。5000mのほうが得意なので、持ち味を生かせるロングスパートを出せるよう、早めに仕掛けるプラン。みんな力があってついてこられたのですが、あせらないよう自分の走りに集中しました。最後は「勝つ」という強い気持ちを出せたと思います。表彰台の一番高いところに上がれて、とてもうれしいです。1年生限りで終わらず、大学4年間で世界大会出場を視野に入れてがんばりたいです。ただ、大きい目標を持ち過ぎると緊張してしまうタイプなので、一つひとつの試合を大切に、常に上を目指していきたいと思っています。



【U20男子3000m】
大濱逞真(仙台育英高・宮城)

優勝
8分08秒21=自己新

全国タイトルは初めてなので、素直にうれしいです。タイムじゃなく優勝を狙っていたので、勝負所を見極めながら走りました。短い距離のスピードには優れていると思っているので、スプリントで勝ち切るというプラン。ウォーミングアップの時点で動きが良く、ラスト勝負までうまくついていくことができました。全国レベルの選手と争うことができて、これからの自信になります。ここからはインターハイがメインになるので、5000mでしっかりと勝負できるように準備していきたいです。留学生はラスト1周を56秒、57秒で回れる長いスパートができますが、僕はそこが得意じゃない。夏までに磨いていきます。


文:月刊陸上競技編集部

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#頂点への挑戦
■第107回日本陸上競技選手権大会
開催日:2023年6月1日(木)~6月4日(日)
会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
▼第107回日本陸上競技選手権大会特設サイトはこちら
https://www.jaaf.or.jp/jch/107/

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