2022.05.03(火)選手

【セイコーゴールデングランプリ陸上2022東京】大会直前! 田中希実選手インタビュー ~ 今まで以上にわくわくできるレースを国立競技場で~



5月8日(日)「セイコーゴールデングランプリ陸上2022東京」が国立競技場で開催されます。
女子1500mに出場を予定している田中希実選手(豊田自動織機)へ、昨年の東京オリンピックの振り返りや競技の魅力・趣味の読書・そして今大会への想いなどを、お聞きしました。



――昨夏の東京オリンピックでは女子1500メートルで日本女子初の8位入賞を果たしました。
準決勝は集中できて心が充実した状態で臨めましたが、決勝は少し緊張している部分もありました。今までで一番速いペースで走れたのですが、(何も考えずに)楽しめたというより、体の状態を確かめながら走るような感覚に近かったです。オリンピックを経験し、自分の中で何かが変わったというのはありませんでした。あくまで国際レースのひとつという位置づけ。コロナ下で海外選手と競える機会があまりなかったので、これから世界でもっと頑張りたいなという、自分自身の意識を上げるきっかけになったのかなと思います。

――セイコーゴールデングランプリはオリンピックと同じ国立競技場が舞台です。
五輪は無観客で多くの方がテレビ越しに応援していただいたと思いますが、実際に現場で応援を背に走ると、モチベーションも上がります。調子のいいときはラストスパートで「おー」という声が聞こえたら、自分も「(ペースを)上げるぞ」と思えますね。


根っからの負けず嫌いでこだわりも強かった

――田中選手の積極的な走りに魅了されるファンも多いです。
ただ速くなりたい一心で競技に臨んでいて、負けたら悔しいと声に出して言ってしまう。他の選手は内に秘めることも多いと思いますが、私は隠せない。考え出したらどんどんネガティブな方向にいってしまう。両親によると、小さいときからずっと怒って、泣いていたそうです(笑)。根っからの負けず嫌いで、こだわりも強かったみたいで……。家族が支えてくれて、そういった感情をしっかり出せる環境があったのはよかったです。勝ち負けやタイムへのこだわりなどを突き詰めたいという純粋な気持ちが、みなさんの心を動かせていたらうれしいです。

――普段の練習も父の健智さん、母の千洋さんと一緒に取り組まれています。
プラスの面はお互いが理解し、尊重し合える部分が大きいです。子どもの頃を振り返ると、私の速くなりたいという気持ちを両親がサポートしてくれていました。子どもに速くなって欲しい願望をもつ親御さんもいるかもしれませんが、私の親が練習を押しつけることはありませんでした。見守るというよりも、私を認めてくれる。練習やレースで自然体でいられるのも両親のおかげです。


「走れる作家さん」みたいになりたいと思っていました

――田中選手は1500メートルに加え、800メートルや5000メートルにも取り組んでいます。それぞれの種目の魅力とは?
800メートルは1500メートル以上に速く走るので、いろいろ考える余地がない。絶対的なスピードが必要で、最後は全員足が止まります。だからこそ、誰が勝つのかわからない。1500メートルは誰がどこで仕掛けるのかという駆け引きがおもしろいです。5000メートルは練習ができた状態で臨めば、1500メートル以上に楽しい。他の選手からリズムをもらいながら、自分の力をためていく瞬間はわくわくします。

――田中選手の趣味は読書とのことですが、競技に生かされていることはありますか。
今、自宅には500冊ほどの本があります。小中学生のときは陸上関係の本はあまり読まず、自分が読みたい本を読んでいました。例えば「赤毛のアン」や「大草原の小さな家シリーズ」など海外の童話が好きでした。当時は母が市民ランナーとして海外のレースに出ることもあって、私は「走れる作家さん」みたいになりたいと思っていました。ランナーとしてある程度の実力があれば、海外にも行けますよね。例えば、赤毛のアンの舞台となったカナダに行けたらいいなとか。自分の足で作品の舞台になったところに行きたい気持ちは、今もあります。3年前の世界クロスカントリー選手権があったデンマークも、童話作家アンデルセンの出生地に行きたいと思って頑張れました。何が原動力になるかわからないので、陸上をやっている子も好きなことを楽しんで欲しいです。


今まで以上にわくわくできるレースができたらいいな




――今年7月には世界選手権(米・オレゴン州)があり、2年後はパリオリンピックが開催されます。セイコーゴールデングランプリはどのような位置づけで臨みますか。

4月にある各大会で800~5000メートルを走って調整していきます。それがどう転ぶか、自分でもわかりません。でも、それがはまって、今まで以上にわくわくできるレースができたらいいなと思います。自分が日本記録を何度も出した国立競技場で、自分が楽しめるレースができたらいいですね。

――今後の目標は。
世界選手権や強い選手が集まる国際大会で、順位よりも勝負を楽しめるようになりたい。海外のトップ選手からも「日本の田中希実」と認知してもらった状態でスタートラインに立ちたいです。その先に初めて、順位への意識が芽生えてくると思います。



田中希実選手
 東京2020オリンピック入賞者インタビュー


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東京五輪日本代表の多田・小池・桐生・デーデーが、再び国立競技場の舞台で激突
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写真提供:フォート・キシモト、アフロスポーツ

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