本連盟は本年6月27日~30日、福岡市で開催した日本陸上競技選手権大会の2日目(6月28日)に実施した女子100mハードルの予選3組における金井まるみ選手(青山学院大学)に対する「不正スタート」の判定について、誤りがあったと判断し、ここに別紙のように公式リザルトを訂正し、公表いたします。
併せて金井まるみ選手および青山学院大学の関係者各位には改めてお詫び申し上げます。重ねて今後、同じような事態が生じないように万全の体制を構築すべく、競技規則の解釈の周知や競技運営上の制度改正を視野に入れた対応策を検討して参ります。
訂正の内容
女子100mハードル予選第3組金井まるみ選手失格の取り消し
判定の経緯
第2日目女子100mハードルの予選3組において不正スタートの判定があった。対象は7レーンの競技者(金井まるみ選手)でスターター・リコーラーは目視の判定で7レーンを失格とした。しかし、日本選手権にはS.I.S.(スタートインフォメーションシステム:スターティングブロックの足を置くプレートにかかる圧力の変化を検出する機械)を使用しており、国際陸上競技連盟の承認を受けたS.I.S.を使用する場合は、その判定資料は証拠となるので最優先で採用しなければならない。S.I.Sの判定結果を審判長が棄却するのは.I.S.が明らかに正常に作動していない時だけである。今回S.I.Sは正常に作動しており、スターター・リコーラーはこのS.I.Sの判定データを最優先しなければならないところを、リアクションタイムは確認したが、スターター・リコーラーの目視を優先した。残されていたビデオ画像も十分に検証されなかった。その後、青山学院大学は抗議を申し出たが、審判長もその判定を最終判断とした上、申し出のタイミングが規定時間を超えたことを理由に上訴に至らなかった。しかし、大会後、再度本連盟競技運営委員会が検証した結果、S.I.Sの判定データでは、7レーン(金井まるみ選手)は不正スタートには当たらない、スタート動作開始前の微動(腰の上げ下げ)であることを示しており、ビデオ画像の確認でも証明された。スターター・リコーラーはその場でS.I.S判定データのリアクションタイムは確認したが圧力波形については理解が足りず、誤った判定をしてしまった。
競技規則では、「審判長は、明らかに証拠が後に提供された場合には、自身の判定を再考できる」とある。今回は、S.I.S の判定データとビデオ画像という証拠を元に、審判長は、一度出した『失格』の決定を変更することとなった。
併せて金井まるみ選手および青山学院大学の関係者各位には改めてお詫び申し上げます。重ねて今後、同じような事態が生じないように万全の体制を構築すべく、競技規則の解釈の周知や競技運営上の制度改正を視野に入れた対応策を検討して参ります。
訂正の内容
女子100mハードル予選第3組金井まるみ選手失格の取り消し
判定の経緯
第2日目女子100mハードルの予選3組において不正スタートの判定があった。対象は7レーンの競技者(金井まるみ選手)でスターター・リコーラーは目視の判定で7レーンを失格とした。しかし、日本選手権にはS.I.S.(スタートインフォメーションシステム:スターティングブロックの足を置くプレートにかかる圧力の変化を検出する機械)を使用しており、国際陸上競技連盟の承認を受けたS.I.S.を使用する場合は、その判定資料は証拠となるので最優先で採用しなければならない。S.I.Sの判定結果を審判長が棄却するのは.I.S.が明らかに正常に作動していない時だけである。今回S.I.Sは正常に作動しており、スターター・リコーラーはこのS.I.Sの判定データを最優先しなければならないところを、リアクションタイムは確認したが、スターター・リコーラーの目視を優先した。残されていたビデオ画像も十分に検証されなかった。その後、青山学院大学は抗議を申し出たが、審判長もその判定を最終判断とした上、申し出のタイミングが規定時間を超えたことを理由に上訴に至らなかった。しかし、大会後、再度本連盟競技運営委員会が検証した結果、S.I.Sの判定データでは、7レーン(金井まるみ選手)は不正スタートには当たらない、スタート動作開始前の微動(腰の上げ下げ)であることを示しており、ビデオ画像の確認でも証明された。スターター・リコーラーはその場でS.I.S判定データのリアクションタイムは確認したが圧力波形については理解が足りず、誤った判定をしてしまった。
競技規則では、「審判長は、明らかに証拠が後に提供された場合には、自身の判定を再考できる」とある。今回は、S.I.S の判定データとビデオ画像という証拠を元に、審判長は、一度出した『失格』の決定を変更することとなった。