2019.05.10(金)その他

【記録と数字で楽しむ「世界リレー横浜」】(7)男女混合4×400mR

「世界リレー」は2014年に初開催、翌2015年に第2回が行われ以後は、世界選手権と同じく隔年(奇数年)で行われることになった。2017年の第3回大会までは、いずれもバハマの首都ナッソーで行われた。今回もバハマで開催される予定だったが、経済的理由などから辞退し、2019年はその舞台が横浜に移ることになった。

男女の4×100mRと4×400mRは上位10カ国に、男女混合4×400mRは上位12カ国に2019年ドーハ世界選手権の参加資格が与えられるとあって、その切符を目指して各国がしのぎを削ることにもなる。また、今回採用された男女混合2×2×400mR、男女シャトルハードルRは世界レベルの試合では初めての実施だ。

4月30日に発表されたエントリーリストでは、47カ国790名が登録。過去最多だった第2回大会の43カ国669名を大きく上回ることになった。

ここでは、4月30日に発表された各国のエントリー790選手の2018年1月1日から2019年4月30日までの公認ベストを調査し、その合計タイム(上位4人。混合リレーは男女2人ずつ。2×2×400mRは男女各1人)から各チームの戦力を探るとともにレースを展望してみた。

なお、上記の期間のベスト記録が不明で合計タイムを算出できない国についてはランク外に示した。また、その種目にはエントリーしていなくても、他の種目にエントリーされていれば、最大4人までの変更が可能なので、ここに示したデータと大きく変わる可能性があることをお断りしておく。いうまでもないことだが、レース当日にその選手が、2018年以降のベスト記録通りの状況にあるかどうかが何よりも重要である。




【男女混合4×400mR】

エントリーは22カ国。
2017年に初実施で入賞チームは以下の通り。日本は今回が初参加。
 2017年
1)3.14.42 BAH
2)3.17.29 USA
3)3.20.26 JAM
4)3.22.26 POL
5)3.23.14 AUS
6)3.23.79 KEN
7)3.25.49 TTO
DNF  BOT


男女2人ずつが走るが走順は自由。男女の走力差が大きいので、抜きつ抜かれつのレースが展開され、各チームがどういう走順で挑むのかの作戦も見どころだ。

国際陸連が世界記録を公認する種目ではないためはっきりしないが、上記のバーレーンの
「3分11秒89」が「世界最高記録」のはずだ。ちなみにアメリカ最高記録は、3分13秒20(2018年/北中南米混合チーム)である。

男女の上位2人の合計タイムでは、3分12秒65のボツワナから0秒95の間にアメリカ、ベルギー、イギリスの4チームが並び混戦が予想される。男子の2人目の記録がわからないバーレーンも男子の45秒04に女子が49秒08と53秒02で、2018年アジア競技大会では、3分11秒89で圧勝しているので、メダル争いに食い込んでくることは間違いなさそうだ。

国際陸連が世界記録を公認する種目ではないためはっきりしないが、上記のバーレーンの「3分11秒89」が「世界最高記録」のはずだ。ちなみにアメリカ最高記録は、3分13秒20である。

日本は、合計3分20秒55で20位。上記のバーレーンが上位にくるはずで実質21位。日本最高記録は、学生選抜が2018年の実学対抗でマークした3分20秒04。まずはこれを上回ることが目標になる。


◆男女4×400mR/国別上位4人の合計記録(2018.1.01~2019.4.30)(PDF





野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト



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