2019.05.09(木)その他

【記録と数字で楽しむ「世界リレー横浜」】(5)女子4×200mR

「世界リレー」は2014年に初開催、翌2015年に第2回が行われ以後は、世界選手権と同じく隔年(奇数年)で行われることになった。2017年の第3回大会までは、いずれもバハマの首都ナッソーで行われた。今回もバハマで開催される予定だったが、経済的理由などから辞退し、2019年はその舞台が横浜に移ることになった。

男女の4×100mRと4×400mRは上位10カ国に、男女混合4×400mRは上位12カ国に2019年ドーハ世界選手権の参加資格が与えられるとあって、その切符を目指して各国がしのぎを削ることにもなる。また、今回採用された男女混合2×2×400mR、男女シャトルハードルRは世界レベルの試合では初めての実施だ。

4月30日に発表されたエントリーリストでは、47カ国790名が登録。過去最多だった第2回大会の43カ国669名を大きく上回ることになった。

ここでは、4月30日に発表された各国のエントリー790選手の2018年1月1日から2019年4月30日までの公認ベストを調査し、その合計タイム(上位4人。混合リレーは男女2人ずつ。2×2×400mRは男女各1人)から各チームの戦力を探るとともにレースを展望してみた。

なお、上記の期間のベスト記録が不明で合計タイムを算出できない国についてはランク外に示した。また、その種目にはエントリーしていなくても、他の種目にエントリーされていれば、最大4人までの変更が可能なので、ここに示したデータと大きく変わる可能性があることをお断りしておく。いうまでもないことだが、レース当日にその選手が、2018年以降のベスト記録通りの状況にあるかどうかが何よりも重要である。



【女子4×200mR】

エントリーは11カ国。
過去3大会の入賞チームは、以下の通り。日本はこれまで出場したことがなく、今回が初参加。
 2014年2015年2017年
1)1.29.45 USA1.30.52 NGR1.29.04 JAM
2)1.29.61 GBR1.31.73 JAM1.30.68 GER
3)1.30.04 JAM1.33.61 GER1.30.87 USA
4)1.31.31 BAH1.34.89 CHN1.32.63 TTO
5)1.31.75 SUI1.36.90 IRL1.33.08 NGR
6)1.32.23 FRADQ BAH1.35.11 FRA
7)1.33.71 NGRDNF FRA1.35.35 IVB
8)DNF TTODNF USA1.37.60 CHN
日本不出場不出場不出場


上位4人の2018年以降のベストの合計はアメリカ1分29秒73、ジャマイカ1分30秒17で3位以下とは2秒以上の差がある。ジャマイカが連覇を果たすかアメリカが第1回大会以来の金メダルをゲットするかというところだ。

世界記録はアメリカが2000年にマークした1分27秒46で19年間破られていない。加速がつく2走以降の3人でフラットレースよりも2秒ちょっとくらいの短縮が可能だろうから両チームが競り合えば「世界新」の可能性もある。

日本は上位4人の合計タイム1分36秒68で11カ国中9位。ただし、2015年に優勝したナイジェリアは3人目までが23秒55・23秒57・23秒74。4人目の2018年以降の記録が不明で合計が算出できないが、その選手は2017年に22秒92で走っているので実力は日本よりも明らかに上。日本記録の1分35秒36(東邦銀行/2015年)を破って1分34秒台がターゲットになりそうだ。

◆女子4×200mR/国別上位4人の合計記録(2018.1.01~2019.4.30)(PDF)






野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト



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