2019.05.08(水)その他

【記録と数字で楽しむ「世界リレー横浜」】(2)男子4×200mR

「世界リレー」は2014年に初開催、翌2015年に第2回が行われ以後は、世界選手権と同じく隔年(奇数年)で行われることになった。2017年の第3回大会までは、いずれもバハマの首都ナッソーで行われた。今回もバハマで開催される予定だったが、経済的理由などから辞退し、2019年はその舞台が横浜に移ることになった。

男女の4×100mRと4×400mRは上位10カ国に、男女混合4×400mRは上位12カ国に2019年ドーハ世界選手権の参加資格が与えられるとあって、その切符を目指して各国がしのぎを削ることにもなる。また、今回採用された男女混合2×2×400mR、男女シャトルハードルRは世界レベルの試合では初めての実施だ。

4月30日に発表されたエントリーリストでは、47カ国790名が登録。過去最多だった第2回大会の43カ国669名を大きく上回ることになった。

ここでは、4月30日に発表された各国のエントリー790選手の2018年1月1日から2019年4月30日までの公認ベストを調査し、その合計タイム(上位4人。混合リレーは男女2人ずつ。2×2×400mRは男女各1人)から各チームの戦力を探るとともにレースを展望してみた。

なお、上記の期間のベスト記録が不明で合計タイムを算出できない国についてはランク外に示した。また、その種目にはエントリーしていなくても、他の種目にエントリーされていれば、最大4人までの変更が可能なので、ここに示したデータと大きく変わる可能性があることをお断りしておく。いうまでもないことだが、レース当日にその選手が、2018年以降のベスト記録通りの状況にあるかどうかが何よりも重要である。



【男子4×200mR】

20カ国がエントリー。
スタートからフィニッシュまでの800mすべてをそれぞれのレーンを走る。

過去3大会の入賞チームと日本の成績は以下の通り。
  
 2014年2015年2017年
1)1.18.63 JAM1.20.97 JAM1.19.42 CAN
2)1.20.51 SKN1.21.49 FRA1.19.88 USA
3)1.20.66 FRA1.22.65 GER1.21.09 JAM
4)1.21.88 BAR1.22.85 POL1.21.39 TTO
5)1.22.35 KEN1.22.91 BAH1.22.36 BAH
6)1.23.19 BAH1.22.92 SKN1.22.91 CHN
7)1.25.83 CHN1.24.97 SUI1.23.72 KEN
8)DQ USADQ USA1.25.11 ANT
日本予選落不出場不出場


2018年1月以降のベスト記録の各国上位4人の合計では南アフリカが1分20秒79、アメリカが1分21秒04。が、自己ベストが19秒8台の2人に100m9秒99に10秒07を有するアメリカが僅かに有利かもしれない。南アフリカも自己ベストは、19秒87・19秒95・20秒01、100m10秒18が上位4人だ。

世界記録は第1回大会にジャマイカがマークした1分18秒63。この時の1走からのスプリットは、20秒5・19秒2・19秒6・19秒4だった。

日本は上位4人の合計タイムで6位(1分22秒63)だが、5月3日の静岡国際で白石黄良々が20秒68で走り自己ベストを0秒20更新。これを加味すると1分22秒43で、5位のバハマの1分22秒52を上回る。1分22秒84までに3カ国(計9カ国)が続いていて決勝進出ラインは混戦模様となりそうだ。

とはいえ、20秒34(自己ベストは、20秒11=2016年)でチームトップの飯塚翔太が虫垂炎のため4月17日に手術。世界リレーに出場できるかは微妙なところだ。飯塚の20秒34を除くと日本の合計タイムは、1分23秒42(白石の20秒68を生かすと1分23秒22)で10位。日本記録の1分22秒12(早大/2014年)を更新することが決勝への条件となりそうだ。


◆男子4×200mR/国別上位4人の合計記録(2018.1.01~2019.4.30)(PDF





野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト



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