国際陸連(IAAF)ワールドチャレンジ第2戦「セイコーゴールデングランプリ2018大阪」が、5月20日に開催される。舞台は昨年までの等々力競技場(神奈川県川崎市)から移し、2010年まで同大会の前身「国際グランプリ陸上大阪」が行われていた日本屈指の高速トラック・ヤンマースタジアム長居(大阪市)。男子11種目・女子8種目に加え、IAAFハンマー・スロー・チャレンジ(男子)も実施。さらには男子4×100mリレーをはじめとするオープン種目も設けられ、五輪や世界選手権のメダリストが多数参戦予定だ。
その〝世界〟に挑む日本勢ももちろん、各種目にトップ選手がエントリー。日本選手権、アジア大会を前に、シーズン序盤のビッグイベントに照準を合わせている。浪速の街を沸かせるビッグパフォーマンスがいくつ生まれるだろうか――。
(月刊陸上競技6月号より/一部加筆・修正)
その国際グランプリ大阪と、秋のスーパー陸上が統合して2011年に始まったのが、「セイコーゴールデングランプリ陸上」。IAAFワールドチャレンジ・シリーズの1戦としてこれまで神奈川県川崎市の等々力競技場で5度、改修前の国立競技場で2度行われてきたが、今年、大阪市のヤンマースタジアム長居で初開催。前身時代を含めれば、8年ぶりに戻ってきたことになる。
主催の日本陸連がエントリー選手を随時発表し、昨年のロンドン世界選手権金メダリストでは男子100mのジャスティン・ガトリン(米国)、同ハンマー投で世界選手権3連覇中のパウエル・ファイデク(ポーランド)の参戦が決定済み。大物選手はやや手薄な感はあるが、女子やり投には15年北京世界選手権覇者のカタリナ・モリトア(ドイツ)、男子やり投にはロンドン世界選手権銀、銅メダルのチェコ・コンビ、ヤクブ・ヴァドレイヒ、ペトル・フリドリッヒ、男子走幅跳にロンドン世界選手権銀メダルのジャリオン・ローソン(米国)、男子200mには19秒77の自己ベストを持つアイザック・マクワラ(ボツワナ)らが名を連ね、注目どころとなりそう。
また、2016年世界室内選手権男子走幅跳銅メダルの黄常洲、今年の同大会60m4位の謝震業ら中国勢、昨年8月のユニバーシアード男子やり投で91m36のアジア新記録を打ち立てた鄭兆村(台湾)らアジアの強豪たちも集結。8月のジャカルタ・アジア大会を占う意味でも、見逃せない選手たちだ。
一方、迎え撃つ日本勢は国内トップ級がずらりと顔をそろえた。なかでも男子100mには、日本人初の9秒台スプリンター・桐生祥秀(日本生命)、歴代2位タイの10秒00を持つ山縣亮太(セイコー)、一昨年の日本選手権王者・ケンブリッジ飛鳥(Nike)、昨年急成長を遂げた多田修平(関学大)がエントリーし、ガトリンを相手にどんなレースを見せるか。
このほか、オープン種目には男女リレー3種目が設けられ、男子4×100mリレーでは日本が2チームを編成し、ガトリン率いる米国、世界選手権100mで2大会連続ファイナリストになった蘇炳添を擁する中国と激突。大会の最終種目となる予定で、日本がリオ五輪銀、ロンドン世界選手権銅メダルの本領を発揮できれば、最高の〝フィナーレ〟が待っているに違いない。
写真提供:フォート・キシモト
その〝世界〟に挑む日本勢ももちろん、各種目にトップ選手がエントリー。日本選手権、アジア大会を前に、シーズン序盤のビッグイベントに照準を合わせている。浪速の街を沸かせるビッグパフォーマンスがいくつ生まれるだろうか――。
(月刊陸上競技6月号より/一部加筆・修正)
国際グランプリ大阪がGGP大阪になって8年ぶり復活
注目はガトリンに挑む日本人スプリンターたち
最終種目・男子4継で日本の〝伝統のバトンパス〟を堪能せよ!!
かつて、国際陸連(IAAF)グランプリ大会として日本で唯一行われていた「国際グランプリ大阪」。GP大阪、または大阪GPとも呼ばれ、世界、日本のトップアスリートたちが集い、世界水準のパフォーマンスを見せてきた。男子ハンマー投の室伏広治(ミズノ)が、日本人初の「80m」スローを見せたのが2000年のこの大会。女子走幅跳では06年に池田久美子(現姓・井村/スズキ)が今も残る6m86の日本記録を打ち立てている。400mや400mハードルなどでも、いくつもの快記録が誕生した。その国際グランプリ大阪と、秋のスーパー陸上が統合して2011年に始まったのが、「セイコーゴールデングランプリ陸上」。IAAFワールドチャレンジ・シリーズの1戦としてこれまで神奈川県川崎市の等々力競技場で5度、改修前の国立競技場で2度行われてきたが、今年、大阪市のヤンマースタジアム長居で初開催。前身時代を含めれば、8年ぶりに戻ってきたことになる。
主催の日本陸連がエントリー選手を随時発表し、昨年のロンドン世界選手権金メダリストでは男子100mのジャスティン・ガトリン(米国)、同ハンマー投で世界選手権3連覇中のパウエル・ファイデク(ポーランド)の参戦が決定済み。大物選手はやや手薄な感はあるが、女子やり投には15年北京世界選手権覇者のカタリナ・モリトア(ドイツ)、男子やり投にはロンドン世界選手権銀、銅メダルのチェコ・コンビ、ヤクブ・ヴァドレイヒ、ペトル・フリドリッヒ、男子走幅跳にロンドン世界選手権銀メダルのジャリオン・ローソン(米国)、男子200mには19秒77の自己ベストを持つアイザック・マクワラ(ボツワナ)らが名を連ね、注目どころとなりそう。
また、2016年世界室内選手権男子走幅跳銅メダルの黄常洲、今年の同大会60m4位の謝震業ら中国勢、昨年8月のユニバーシアード男子やり投で91m36のアジア新記録を打ち立てた鄭兆村(台湾)らアジアの強豪たちも集結。8月のジャカルタ・アジア大会を占う意味でも、見逃せない選手たちだ。
一方、迎え撃つ日本勢は国内トップ級がずらりと顔をそろえた。なかでも男子100mには、日本人初の9秒台スプリンター・桐生祥秀(日本生命)、歴代2位タイの10秒00を持つ山縣亮太(セイコー)、一昨年の日本選手権王者・ケンブリッジ飛鳥(Nike)、昨年急成長を遂げた多田修平(関学大)がエントリーし、ガトリンを相手にどんなレースを見せるか。
このほか、オープン種目には男女リレー3種目が設けられ、男子4×100mリレーでは日本が2チームを編成し、ガトリン率いる米国、世界選手権100mで2大会連続ファイナリストになった蘇炳添を擁する中国と激突。大会の最終種目となる予定で、日本がリオ五輪銀、ロンドン世界選手権銅メダルの本領を発揮できれば、最高の〝フィナーレ〟が待っているに違いない。
チケット販売は4月1日にスタート。ゴール付近のグラウンドレベルに設けられた100席のみの限定シート「セイコープレミアムシート」のみ3月26日に先行販売されたが、受付開始わずか2分で完売。メインスタンドのゴール付近「SS席」も前売りが完売となるなど、観客動員も好調の様子。日本屈指の高速トラックで繰り広げられる濃密なワン・デイ・ミーティングを、トラック編、フィールド編に分けて展望する。
vol.1 トラック編/vol.2 フィールド編/vol.3 総論
vol.1 トラック編/vol.2 フィールド編/vol.3 総論
写真提供:フォート・キシモト
▼5月20日(日)「セイコーゴールデングランプリ陸上2018大阪」開催!
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