第13回トワイライト・ゲームスが7月23日、東京・代々木公園陸上競技場(通称:織田フィールド)で開催されました。
この大会は、関東学生陸上競技連盟が2004年に創設した競技会。当時、日本の陸上競技会では珍しかった「夏の夕暮れ時にビール(ドリンク類)を飲みながら、間近で陸上競技の迫力を楽しむ」という観戦スタイルもすっかり定着し、人気の競技会となっています。
競技場の改装により昨年は実施されなかったため、2年ぶりの開催となった今大会は、男子12種目、女子11種目の決勝が行われ、8月に開催されるロンドン世界選手権や台北ユニバーシアードの日本代表選手も多数出場しました。
男子100mには、リオ五輪男子4×100mR銀メダリストで、ロンドン世界選手権男子4×100mR代表(リレー種目については、国際陸連が参加有資格国を発表したのちに正式に決定となる)に選出されている桐生祥秀選手(東洋大)が出場。7月20日までの短距離日本代表強化合宿後、未調整で臨んだにもかかわらず今季4回目の10秒0台(通算10回目)となる10秒05(+0.6)の好タイムをマークして圧勝し、男子最優秀選手にも選ばれました。
男子400mHと女子やり投には、7月9日の南部記念で追加の代表入りを決めた石田裕介選手(早稲田大)と海老原有希選手(スズキ浜松AC)が出場。前半から飛ばしていくことを課題にしていた石田選手は、その通りのレース展開を繰り広げ49秒92で優勝しました。また、2週間のスパンで試合に出ていくパターンに取り組んでいる海老原選手は、2回目に55m81を投げて自身の持つ大会記録(54m65)を塗り替えましたが、1回目に58m56の大会新記録をマークした斎藤真理菜選手(国士舘大)を逆転することはできず、2位という結果。女子最優秀選手賞は、女子やり投を制した斎藤選手が受賞しています。
このほかでは、アジア選手権1位・2位の鄭恵琳選手(韓国)と木村文子選手(エディオン)が出場する豪華なレースとなった女子100mHで、鄭選手が13秒15、木村選手が13秒26と、ともに大会記録(13秒30)を上回りましたが、2.1mの追い風であったため惜しくも参考記録に。また、女子100mと男子砲丸投では、前日の実業団・学生対抗陸上を制している市川華菜選手(ミズノ)と畑瀨聡選手(群馬綜合ガード)が、それぞれ11秒65(+0.6)と18m16で“連覇”を達成しています。
優勝が決まるまでの試技回数を最大6回とする変則ルールで行われた男女走高跳は、男子は戸邉直人選手(つくばTP)が2m29までバーを上げたもののクリアはならず、2m19での優勝となりました。女子は、日本選手権同様、仲野春花選手(早稲田大)と福本幸選手(甲南学園AC)との優勝争いに。1m77を成功したあと、残り1回(6回目)の試技に勝負をかけ、続く1m80をパスして自己記録(1m81)を上回る1m83(今季日本最高)に挑んだ仲野選手が、この高さをクリア。日本選手権に続く勝利を手にしました。
また、男子400mには、3月に45秒62の好記録をマークしながらワールドリレーズで肉離れに見舞われ、治療・回復に専念していたウォルシュ・ジュリアン選手(東洋大)が出場。今季国内初戦となったこのレースを46秒75で制し、復帰を果たしています。
(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)
この大会は、関東学生陸上競技連盟が2004年に創設した競技会。当時、日本の陸上競技会では珍しかった「夏の夕暮れ時にビール(ドリンク類)を飲みながら、間近で陸上競技の迫力を楽しむ」という観戦スタイルもすっかり定着し、人気の競技会となっています。
競技場の改装により昨年は実施されなかったため、2年ぶりの開催となった今大会は、男子12種目、女子11種目の決勝が行われ、8月に開催されるロンドン世界選手権や台北ユニバーシアードの日本代表選手も多数出場しました。
男子100mには、リオ五輪男子4×100mR銀メダリストで、ロンドン世界選手権男子4×100mR代表(リレー種目については、国際陸連が参加有資格国を発表したのちに正式に決定となる)に選出されている桐生祥秀選手(東洋大)が出場。7月20日までの短距離日本代表強化合宿後、未調整で臨んだにもかかわらず今季4回目の10秒0台(通算10回目)となる10秒05(+0.6)の好タイムをマークして圧勝し、男子最優秀選手にも選ばれました。
男子400mHと女子やり投には、7月9日の南部記念で追加の代表入りを決めた石田裕介選手(早稲田大)と海老原有希選手(スズキ浜松AC)が出場。前半から飛ばしていくことを課題にしていた石田選手は、その通りのレース展開を繰り広げ49秒92で優勝しました。また、2週間のスパンで試合に出ていくパターンに取り組んでいる海老原選手は、2回目に55m81を投げて自身の持つ大会記録(54m65)を塗り替えましたが、1回目に58m56の大会新記録をマークした斎藤真理菜選手(国士舘大)を逆転することはできず、2位という結果。女子最優秀選手賞は、女子やり投を制した斎藤選手が受賞しています。
このほかでは、アジア選手権1位・2位の鄭恵琳選手(韓国)と木村文子選手(エディオン)が出場する豪華なレースとなった女子100mHで、鄭選手が13秒15、木村選手が13秒26と、ともに大会記録(13秒30)を上回りましたが、2.1mの追い風であったため惜しくも参考記録に。また、女子100mと男子砲丸投では、前日の実業団・学生対抗陸上を制している市川華菜選手(ミズノ)と畑瀨聡選手(群馬綜合ガード)が、それぞれ11秒65(+0.6)と18m16で“連覇”を達成しています。
優勝が決まるまでの試技回数を最大6回とする変則ルールで行われた男女走高跳は、男子は戸邉直人選手(つくばTP)が2m29までバーを上げたもののクリアはならず、2m19での優勝となりました。女子は、日本選手権同様、仲野春花選手(早稲田大)と福本幸選手(甲南学園AC)との優勝争いに。1m77を成功したあと、残り1回(6回目)の試技に勝負をかけ、続く1m80をパスして自己記録(1m81)を上回る1m83(今季日本最高)に挑んだ仲野選手が、この高さをクリア。日本選手権に続く勝利を手にしました。
また、男子400mには、3月に45秒62の好記録をマークしながらワールドリレーズで肉離れに見舞われ、治療・回復に専念していたウォルシュ・ジュリアン選手(東洋大)が出場。今季国内初戦となったこのレースを46秒75で制し、復帰を果たしています。
(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)
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