第57回実業団・学生対抗陸上競技大会が7月22日、神奈川県平塚市のShonan BMWスタジアム平塚において開催されました。
1961年から実施され、数々の好記録や名勝負も誕生しているこの大会は、実業団と学生による対抗戦。それぞれから選抜されたトップ選手が、実業団オールスターチームと学生オールスターチームに分かれて得点を競い、総合優勝チームには秩父宮賜杯が授与されます。会期を7月末に移してナイターで行われるようになった2015年からは、「オールスターナイト陸上」の通称でも知られるようになりました。
今大会は、男子は100m、400m、1500m、110mH、400mH、100m+200m+300m+400mR、走高跳、三段跳、砲丸投、ハンマー投の10種目、女子は100m、400m、1500m、100mH、400mH、100m+200m+300m+400mR、走幅跳、円盤投、やり投、棒高跳の10種目で競われ、総合得点では実業団が、男子総合得点では学生が、女子総合得点では実業団が、それぞれ制しました。
大会には、ロンドン世界選手権代表の大室秀樹選手(大塚製薬、110mH)、衛藤昂選手(味の素AGF、走高跳)、山本凌雅選手(順天堂大学、三段跳)も出場しました。好調を印象づけたのは男子走高跳を制した衛藤選手。2m27を1回でクリアしたあと、バーを今季世界リスト4位タイ(※競技実施時点)となる2m32に上げて挑戦。惜しくもクリアはなりませんでしたが、本番に向けて順調に仕上がっている様子がうかがえました。男子三段跳の山本選手は1回目に16m54(+1.9)を跳んで優勝。男子110mHに出場した大室選手は13秒63(+1.8)で6位という結果でした。
男子100mには、リオ五輪4×100mR銀メダリストの山縣亮太選手(セイコー)がオープンで出場。10秒23(+1.0)をマークして1着でフィニッシュしました。春先の故障が響き世界選手権代表入りを逃した山縣選手ですが、次のレースは9月の全日本実業団の見込み。今後はトレーニングを積んで、秋シーズンでの完全復活を目指します。
女子やり投には、ダイヤモンドアスリートの北口榛花選手(日本大学)が出場。1回目で56m06を投げてトップに立つと、最終投てきで大会新記録となる57m46まで記録を伸ばして優勝を果たしました。投てき種目では、男子砲丸投で畑瀨聡選手(群馬綜合ガード)も18m52の大会新記録をマークし、自身の持つ日本記録(18m78)に26cmに迫るシーズンベストで制しています。
このほか、バックストレートで実施したため追い風に恵まれた男子110mH(+1.8m)では昨年のリオ五輪代表の矢澤航選手(デサントTC)がセカンドベストの13秒49で優勝、2位の金井大旺選手(法政大学、13秒53)、3位の栗城アンソニー選手(国際武道大学、13秒60)も、それぞれ学生歴代2位と8位となる好記録で続きました。2位までが大会新記録となった女子100mは、日本選手権ショートスプリント2冠の市川華菜選手(ミズノ)が11秒50(+1.4)で優勝。女子100mHでは、2週間前に行われたアジア選手権で銀メダルを獲得している木村文子選手(エディオン)が13秒11(+1.2)の好走を見せました。
(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)
1961年から実施され、数々の好記録や名勝負も誕生しているこの大会は、実業団と学生による対抗戦。それぞれから選抜されたトップ選手が、実業団オールスターチームと学生オールスターチームに分かれて得点を競い、総合優勝チームには秩父宮賜杯が授与されます。会期を7月末に移してナイターで行われるようになった2015年からは、「オールスターナイト陸上」の通称でも知られるようになりました。
今大会は、男子は100m、400m、1500m、110mH、400mH、100m+200m+300m+400mR、走高跳、三段跳、砲丸投、ハンマー投の10種目、女子は100m、400m、1500m、100mH、400mH、100m+200m+300m+400mR、走幅跳、円盤投、やり投、棒高跳の10種目で競われ、総合得点では実業団が、男子総合得点では学生が、女子総合得点では実業団が、それぞれ制しました。
大会には、ロンドン世界選手権代表の大室秀樹選手(大塚製薬、110mH)、衛藤昂選手(味の素AGF、走高跳)、山本凌雅選手(順天堂大学、三段跳)も出場しました。好調を印象づけたのは男子走高跳を制した衛藤選手。2m27を1回でクリアしたあと、バーを今季世界リスト4位タイ(※競技実施時点)となる2m32に上げて挑戦。惜しくもクリアはなりませんでしたが、本番に向けて順調に仕上がっている様子がうかがえました。男子三段跳の山本選手は1回目に16m54(+1.9)を跳んで優勝。男子110mHに出場した大室選手は13秒63(+1.8)で6位という結果でした。
男子100mには、リオ五輪4×100mR銀メダリストの山縣亮太選手(セイコー)がオープンで出場。10秒23(+1.0)をマークして1着でフィニッシュしました。春先の故障が響き世界選手権代表入りを逃した山縣選手ですが、次のレースは9月の全日本実業団の見込み。今後はトレーニングを積んで、秋シーズンでの完全復活を目指します。
女子やり投には、ダイヤモンドアスリートの北口榛花選手(日本大学)が出場。1回目で56m06を投げてトップに立つと、最終投てきで大会新記録となる57m46まで記録を伸ばして優勝を果たしました。投てき種目では、男子砲丸投で畑瀨聡選手(群馬綜合ガード)も18m52の大会新記録をマークし、自身の持つ日本記録(18m78)に26cmに迫るシーズンベストで制しています。
このほか、バックストレートで実施したため追い風に恵まれた男子110mH(+1.8m)では昨年のリオ五輪代表の矢澤航選手(デサントTC)がセカンドベストの13秒49で優勝、2位の金井大旺選手(法政大学、13秒53)、3位の栗城アンソニー選手(国際武道大学、13秒60)も、それぞれ学生歴代2位と8位となる好記録で続きました。2位までが大会新記録となった女子100mは、日本選手権ショートスプリント2冠の市川華菜選手(ミズノ)が11秒50(+1.4)で優勝。女子100mHでは、2週間前に行われたアジア選手権で銀メダルを獲得している木村文子選手(エディオン)が13秒11(+1.2)の好走を見せました。
(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)
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