100th JAPAN NATIONAL CHAMPIONSHIPS

News

NEWS 2016.06.13

【日本選手権混成】 中村が自己記録大幅更新し、リオ五輪内定! ヘンプヒル、日本歴代2位で2連覇。

 
 リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねて、長野市営陸上競技場において開催されていた第100回日本選手権混成競技は、6月12日、第2日の競技が行われました。

 

■中村選手、8180点で初優勝!トラック&フィールド種目のリオ五輪代表内定第1号に
 男子十種競技は、初日で十種競技前半5種目の日本最高となる4278点を獲得していた中村明彦選手(スズキ浜松AC)が、110mHで14秒12(+2.1)の記録で種目別優勝を果たすと、円盤投で35m58、棒高跳で4m90、やり投で54m18をそれぞれマークして、最終種目の1500mを4分16秒30で走り切り、8180点を獲得。日本歴代2位でもある自己記録の8043点を大幅に更新して日本選手権初優勝を果たすとともに、リオデジャネイロ五輪参加標準記録の8100点を突破。リオデジャネイロ五輪代表に内定しました。

 

■ヘンプヒル選手、日本歴代2位の5882点で2連覇
 女子七種競技は、首位で折り返したヘンプヒル恵選手(中央大)が走幅跳(5m95、+0.5)で2番手の桐山智衣選手(モンテローザ、6m06、+1.4)に8点差まで迫られたものの、6種目めのやり投で47m84を投げて差を広げました。2分10秒96をマークすれば日本新記録(5963点)という状況のなか行われた800mは、序盤から積極的に飛ばし、2分16秒63でフィニッシュ。日本記録更新はなりませんでしたが、日本歴代2位、日本学生新記録となる5882点をマークして、2連覇を達成しました。
5597点で2位となった桐山選手も自己新記録。また、高校2年生の大野優衣選手(白梅学園高)が高校歴代6位、高2最高記録となる5261点で6位に食い込む健闘をみせました。
 このほか、6種目めのやり投では、西村莉子選手(武庫川女子大)が、七種でのやり投日本最高を更新する54m47の好記録をマークしています(5460点で4位)

 

■日本ジュニア選手権は久家選手とシュレスタ選手が制す
 日本ジュニア選手権男子十種競技は、初日を2位で折り返した八種競技高校記録保持者(6093点、2015年)の田上駿選手(順天堂大)が110mHで久家俊希選手(筑波大)を逆転、円盤投では種目別優勝となる37m15をマークしていましたが、棒高跳で記録なしとなってしまいました(田上選手は、やり投以降を途中棄権)。一方、110mHを14秒59(+1.0)、円盤投で30m00、棒高跳も4m00と着実に得点を重ねていた久家選手は、再びそこで首位に立ち、1500mを4分44秒08でフィニッシュ。7056点で優勝しました。

konsei-Jrm

 

 女子七種競技は、初日でリードを奪ったシュレスタまや選手(東大阪大敬愛高、前半3171点)を、54点差で続いた上田紗弥花選手(敦賀気比高)が追い上げていく展開となりました。上田選手は、5種目め・6種目めの走幅跳とやり投で種目別優勝となる5m42(-0.8)と41m63をマークし、シュレスタ選手に43点差まで迫りましたが、800mを2分19秒91で走ったシュレスタ選手が上田選手(2分21秒29)を突き放し、前年に続き選手権を獲得しました。シュレスタ選手の優勝記録5361点は高校歴代3位、上田選手の5299点も高校歴代4位となる好記録。U20世界選手権の参加標準記録5300点も上回りました。

konsei-Jrw

 
 

【優勝者コメント】
男子十種競技
中村明彦(スズキ浜松AC) 8180点=リオデジャネイロ五輪参加標準記録突破

「この3カ月くらい本当に苦しい時期だったが、こうして無事に標準記録を突破して、この場で内定をいただけて、本当によかったなと思っている。10種目を通して悪いところが本当に少なくて、ベストこそ少ないが、ベストに近いところで、少しずつこつこつと積み重ねる自分のスタイルの十種競技を、この大事な舞台ですることができた。
ここまで、国際試合に出場したり、出場(権を獲得したり)するに当たって、“あと1歩記録が届かなくてメダルが獲れなかった”“あと1歩で世界選手権に出られたのに”“あと少しで標準記録に届いたのに”ということが本当に多かったので、こうして(日本選手権という)一番の舞台で、目標にしていた記録を突破して、オリンピック出場につなげることができたというのは、少しは成長したということなのかなと思う。
国際舞台での8000点というのが、自分の一つの目標でもあるので、次は、リオデジャネイロオリンピックで8000点を取ること、また、海外の試合で、十種競技の内訳で少しでもベストが出せるようにすることを目指したい。そして、去年の世界選手権では1500mで1つ見せ場がつくれたので、リオでももちろんそこで見せ場をつくることと、ほかに何かもう1つ見せ場をつくって、世界の十種競技の選手やファンの皆さんに、“日本にはこんな十種競技の選手がいるんだぞ”というのを見てもらいたいなと思う。」

 

女子七種競技
ヘンプヒル恵(中央大) 5882点=日本学生新記録

「優勝は確実にしなければいけないと思っていたので、連覇を達成できたことはすごく嬉しい。後半の3種目は調子がよかったので、(目標とする6000点や日本記録更新に向けて)できる範囲で追い上げていったのだが(達成できず)、6000点とか日本記録というのはそんなに簡単に出せるものではないなということを実感した。
今回の反省点は、1日目で出だし(100mH)がよかったのに、2種目め、3種目めとだんだん下がっていってしまったこと。特に200mは最近走れていたので最低でも24秒5台は出したいと思っていたのだが、アップ不足であったのと、天候の変化に耐えられなかった。そういう力がなかったことが、この結果につながったのかなと思う。逆に、混成のなかで、自分の得意種目である100mHで自己ベストを出せたことは評価していいと思う。
今回は、前半の4種目でボロが出たところがあったので、そういうミスをしないで確実に1つ1つつないでいくのが大切なのだなというのをすごく感じた。今後は、まずはそこをなくすことが1つ。あとは、そこからどれだけ自己ベストを出していけるか。そこが6000点に向けての課題だと思う。」

 

ジュニア十種競技
久家俊希(筑波大) 7056点

「目標は7200点で、世界ジュニアの標準を突破することを考えていた。結果としては届かなかったが、内容も悪くなかったし、10種目終えて(試合を)楽しめたので後悔はない。目標に届かなかった要因はスプリント練習が足りなかったこと。大学に入って(八種競技にはなかった)円盤投や棒高跳の練習を優先したので、不足してしまった。得意の走高跳も練習不足。まだまだ行けると思う。将来は右代(啓祐)さんのようなパワー系で得点していける選手になりたい。次に目指すのは、シニア(規格)での7000点越え。シニアでも今日の記録以上が出せるように、また、一から頑張りたい。」

 

ジュニア七種競技
シュレスタまや(東大阪大敬愛高) 5361点

「5300点(U20世界選手権の参加標準記録)を突破したいと思っていたので、上回れたことは素直に嬉しい。100mHは自己ベスト。アップでいい感じだったのと風がよかったので出せるかなと思っていた。このほかではやり投が七種でのベストだった。やり投は今季に入って伸びてきていた、今まで混成ではずっと37mくらいだったのだが、40(m)飛ぶようになって、変わってきたなと思う。また、短い距離も走れるようになっていて、スピードが戻ってきた感覚がある。
(6種目終えた段階で)800mを2分17秒02で走れば5400点に届くことがわかり、自己ベスト(2分17秒51)を更新すれば、5400点台に行けるかもと考えていたが、600m付近で力んでしまいラストは脚が動かなかった。インターハイでは高校記録を出せるよう頑張りたい。」

 

(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)

 

**********
第100回日本陸上競技選手権大会は6月24日~26日の3日間、名古屋市パロマ瑞穂スタジアムで開催。

リオデジャネイロ五輪代表選手選考競技会を兼ねた本大会をぜひスタジアムでご覧ください!

 

<第100回日本陸上競技選手権大会チケット情報>  #100日本陸上

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/ticket.html

 

 

 

写真提供:フォート・キシモト

NEWS 2016.06.11

【日本選手権混成 1日目】 中村、初日の日本最高となる4278点で前半終了! ヘンプヒル、桐山が自己新ペース

第100回日本選手権混成競技が、リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねて、6月11日、長野市営陸上競技場において開幕しました。

 

■中村選手、初日の日本最高となる4278点で前半終了!
前半5種目を終了した男子十種競技で首位に立ったのは中村明彦選手(スズキ浜松AC)。最初の100mを全体で2位となる10秒69(+1.8)でスタートすると、走幅跳では自己記録(7m66)に1cmと迫る7m65(+0.8)を跳び、トップに立ちました。砲丸投で自己新となる12m47を投げ、走高跳では2m02をクリア、最終種目の400mでは種目別優勝となる47秒82でフィニッシュして4278点を獲得。これまで自身が持っていた1日目の日本最高(4252点、2015年に自己記録8043点をマークしたときのもの)を26点更新。目標に掲げる8100点(リオデジャネイロ五輪標準記録)突破に向けて、上々の滑り出しを見せました。

 

20160611_01

 

初日を終えた中村選手は、「悪いところがあまりなく、いい1日になった。昨年(のこの大会)は記録を出そうと思って空回りしてしまったが、今年は自分のペースで、なおかつ十種競技の選手みんなで盛り上がりながら試合ができた。最初の2種目(100m、走幅跳)が良かったので、気持ち的にも少し楽に入れたと思う」と振り返るとともに、後半に向けて、「(前半の)5種目の調子が良かったぶん疲労も蓄積していると思うので、思わぬミスをしないよう、メンタルコントロールと身体のコンディショニングをしっかりして、8100点を取りたい」と言葉に力を込めました。
なお、1週間前に起きた練習中のケガの影響が懸念されていた日本記録保持者の右代啓祐選手(スズキ浜松AC)は、1種目めの100mに出場して12秒21(+1.6)でフィニッシュしたものの、ケガの状態からドクターストップがかかり、その後の種目を途中棄権しました(右代選手のコメントは、別記ご参照ください)。

 

■七種競技はヘンプヒル選手、桐山選手が自己新ペース
女子七種競技は、最初の100mHで13秒43(+1.7)の好記録でトップに立ったヘンプヒル恵(中央大)が、走高跳1m68、砲丸投11m23、200m25秒29(+1.4)の記録で3360点を獲得し、首位を譲らぬまま初日を終了しました。この点数は、4月の日本選抜和歌山大会で5730点のベスト記録をマークした時より+53点となるもの。

 

201606111_02

 

しかし、ヘンプヒル選手自身は、「流れとしては良かったので、200m(が25秒29に終わったこと)は悔しい。(走高跳も)1m70は越えたかったし、(砲丸投でも)12m投げたかった。手が届くところまで来ているからこそ余計に、試合で(記録が)出ないもどかしさがある」と振り返り、自己記録を更新した100mHについても「13秒3台を狙っていた。スタートして1歩目でつまずいてしまったので、そこがなければ…という思いもあり、あまり納得はしていない」と反省が口をつきました。しかし、「1日目を終えて100点満点で何点?」との問いには、「60点。悪いけれど、悪いなかでもよいほうで、後半に巻き返しのきくレベル」と答え、日本記録更新を目指して、後半での挽回に意欲を見せました。
2位は桐山智衣選手(モンテローザ)。100mH(13秒63、+1.7)、砲丸投(12m44=種目別優勝)の2種目で自己記録を更新し、ベスト記録を樹立した時(5564点、2013年)を55点上回る3318点で前半を終了しています。3位には5月の九州インカレで5751点の日本学生新記録を樹立した山﨑有紀選手(九州共立大)が3186点で続きました。
このほか、併催となった日本ジュニア選手権の男子十種競技では、走高跳で逆転した久家俊希選手(筑波大)が3783点を獲得してトップで前半を終了。女子七種競技は、3171点をマークした高校生のシュレスタまや選手(東大阪大学敬愛高)が首位で折り返しました。

 

■右代啓祐選手コメント(第1種目の100mを終えた段階で、残りの種目を途中棄権)
「先週の土曜日(6月4日)に棒高跳の練習中に棒を折るアクシデントがあり、それにより左膝を6針縫うケガと、左拇指基節骨骨折という診断を受けたのだが、左親指が縦に割れるようなケガをしてしまった。ケガをした後は、すぐに病院に向かい、どういった治療をしていくか先生と相談し、週明けの火曜日(7日)に、ボルト3本と網目状のプレートで親指を固定する、3時間に及ぶ手術をした。
折ったときはすごく痛くて、(指が)全然曲がらなかったが、スポーツにも関わりのあるドクターに手術してもらったおかげで、親指は動くくらいまで回復している。
今日の日本選手権を迎えるまで、1日たりとも1秒たりともムダにしなかった。チームメイト、仲間、トレーナー、コーチなど、たくさんの方々に支えてもらったおかげで、スタートラインに着くことができた。実は、一昨日まで走れないくらいだったのだが12秒で走れたのでホッとしている。
僕としては十種競技すべてを、どんな状態でもやりきって終えたいという気持ちでいたが、脚の傷口からリンパ液が出ているので、(以降の種目は)大事をとってやめたほうがいいとドクターストップがかかってしまった。現実を見て、しっかりとこの試練を乗り越え、オリンピックの選考を待ちたいなという気持ちでいる。
やり残したことはない。それに関しては、自分のなかですっきりしている。」

 

 

(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)

 

**********
第100回日本陸上競技選手権大会は6月24日~26日の3日間、名古屋市パロマ瑞穂スタジアムで開催。

リオデジャネイロ五輪代表選手選考競技会を兼ねた本大会をぜひスタジアムでご覧ください!

 

<第100回日本陸上競技選手権大会チケット情報>  #100日本陸上

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/ticket.html

 

 

 

写真提供:フォート・キシモト

NEWS 2016.06.10

明日から日本選手権混成、中村、桐山、 ヘンプヒルが抱負を語る!

 

6月11~12日に開催を控えた第100回日本選手権混成競技の前日会見が10日夕刻、長野市内のホテルで行われ、中村明彦選手(スズキ浜松AC)、ヘンプヒル恵選手(中央大)、桐山智衣選手(モンテローザ)の3選手が登壇し、現在の状態や大会に向けての抱負を語りました。

 

0610konsei

 

日本歴代2位である8043点(2015年)の自己記録を持つ中村選手は、「とにかく8100点を取って、オリンピックの参加標準記録を突破すること、これが一番大きな目標」と切り出しました。7929点にとどまった4月の日本選抜混成和歌山大会のころよりも、状態は一段階上げてこられているとのこと。「持ち記録からすると、8100点は出せてもおかしくないし、そういう力は持っていると思う。今までメンタルの部分や一枚殻を破れなかったことが多かったので、今回こそしっかりと殻を破りたい。選考会で(五輪標準記録の)8100点を取って、オリンピックに行きたい」と力強く話しました。

0610konsei2

 

前回の七種競技覇者で、4月の日本選抜和歌山大会では5730点の日本学生新記録(当時)を樹立しているヘンプヒル選手は、「リオ(五輪)の最終予選ということで、(参加標準記録の)6200点を目標にして、最低でも日本記録(5962点=中田有紀、2004年)を出したい」と高い目標を掲げていることを明かしました。「6000点を目指すためには、ほとんど全部自己ベストを更新しないとならないが、気負わずに行きたい。(1日目の第1種目である)ハードルは得意としている種目。そこで出だしよくスタートしたい。(2日目最初の種目となる)走幅跳も調子が上がってきているので、2日目も(走幅跳で)1日目のいい流れに乗っていきたい」と意気込みを語りました。

0610konsei1

 

「今回の目標は、簡単にいえば自己ベスト。もうそれしかない。もちろん日本一になりたいという思いはあるが、そのためにも自己ベストを出さないと話にならない。7種目全部で自己ベストを出したい」と話したのは、七種競技で、この大会で3度の優勝経験(第95回、第97回、第98回)を持つ桐山選手。2013年にマークした自己記録5564点の更新に向けて強い意欲を見せました。「最近のなかでも一番しっかり身体を動かせているので、各種目でしっかり頭も使いながら、私らしいパフォーマンス、勢いのある競技をしていきたいし、その準備はできている。明日から2日間、がむしゃらにやり抜きたい」と話していました。

0610konsei3

 

なお、当初会見に出席の予定だった十種競技日本記録保持者(8308点、2014年)の右代啓祐選手(スズキ浜松AC)は、6月4日に棒高跳の練習中、ポールが折れて左手親指を骨折するとともに左膝に裂傷を負い、その治療のために会見を欠席しました。会見場ではその経緯が説明されたほか、日本選手権には出場の予定であることが報告されました。

 

大会は、併催される混成競技の日本ジュニア選手権とともに、長野市営陸上競技場において行われます。初日の11日は、午前10時より十種競技第1種目の100mが、七種競技は10時30分より第1種目の100mHが、それぞれスタートします。

 

(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)
 

**********
 

第100回日本陸上競技選手権大会は6月24日~26日の3日間、名古屋市パロマ瑞穂スタジアムで開催。

リオデジャネイロ五輪代表選手選考競技会を兼ねた本大会をぜひスタジアムでご覧ください!

 

<第100回日本陸上競技選手権大会チケット情報>  #100日本陸上

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/ticket.html

 

 

 

INFORMATION

【第100回日本陸上サブイベント】”キッズデカスロンチャレンジ” 6/25開催決定!

 

6/25(土)第100回日本陸上サブイベントとして”キッズデカスロンチャレンジ”の開催が決定いたしました!

 

本イベントは国際陸連上級講師の小林敬和氏、シドニー五輪女子走高跳代表のハニカット陽子氏、北京五輪女子走幅跳代表の井村久美子氏など特別講師の方々をお招きし、IAAFが推奨する走投跳の運動プログラム”キッズ・アスレティックス”を用いて、走投跳の基本運動を指導いたします。
参加いただいた方全員に日本代表応援Tシャツ、第100回日本陸上競技選手権大会6/25入場券1枚を進呈いたします。

 

現在、第100回日本陸上サブイベント”キッズデカスロンチャレンジ”の参加者を募集いたします。
参加希望の方は下記フォームよりお申し込みください。
※定員となりましたので、締め切らせていただきました。

 

対象:小学3年生、4年生、5年生
定員:100名(先着)
参加料:無料
参加プレゼント:日本代表応援Tシャツ、第100回日本陸上入場券(6/25分)

 

■イベント名
「第100回日本陸上競技選手権サブイベント キッズデカスロンチャレンジ」
■日時:6月25日(土)
■場所:パロマ瑞穂スタジアム
※〒467-0062 愛知県名古屋市瑞穂区山下通5-1
※地下鉄名城線「瑞穂運動場東駅」3番出入口より徒歩約5分
 地下鉄名城線・桜通線「新瑞橋駅」5番出入口より徒歩約10分
 地下鉄桜通線「瑞穂運動場西駅」2番出入口より徒歩10分
※駐車場が確保できないため、車でのご来場は遠慮させて頂きます。
 公共交通機関でお越し下さいますよう、よろしくお願い致します。

 

11:15~11:45 受付
12:00~13:30 イベント”キッズデカスロンチャレンジ”

 

<本件に関するお問い合わせ>
公益財団法人日本陸上競技連盟 サブイベント担当
coach@jaaf.or.jp
03-5321-6580

 

▼お申し込みに関して
定員となりましたので、応募を締め切らせていただきました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
当日の案内に関しましては、メールにてご連絡させていただきます。

 

0625sabevent

NEWS

日本選手権の好勝負 ―オリンピック選考会の激闘(その2)

 

4年に1回巡ってくるオリンピックイヤー。代表最終選考会を兼ねて行われた日本選手権では、数多くの激闘が繰り広げられてきた。日本選手権を彩った好勝負をご紹介しよう。

 

その2 第88回大会女子100m(2004年)
同記録着差なし、2人の女王が誕生した瞬間

20160610_3

 

女子100mにおいて日本選手権史上最もハイレベルな勝負が繰り広げられたのは、アテネオリンピック代表選考会を兼ねて開催された2004年の第88回大会。2日目に行われた決勝で、当時、女子短距離を牽引する存在だった坂上香織(ミキハウス)と小島初佳(ピップフジモト)が中盤から抜け出し、ほぼ同時にフィニッシュラインに飛び込む展開となった。

風の表示はすぐに「+1.1」と出て、公認記録であることはわかっていた。しかし、通常であれば、レース後、間を空けずに表示される優勝者のレーンと記録がなかなか出ない。会場では大型スクリーンでのリプレイが流れたが、その映像でも優劣は判断できず、空白の時間が過ぎていく。
数分経って、「まず、記録を発表します」というアナウンスのあと、“11秒39”という記録が表示された。日本歴代2位となる11秒42のベスト記録を持つ坂上にとっても、同3位となる11秒45の小島にとっても自己新記録。そして、11秒40のアテネ五輪参加標準記録B(当時は、標準記録にAとBの2種類があった)を突破するものであった。

 

20160610_2

 

しかし、ここでも着順はまだ発表されない。果たして勝者はどちらなのか―?
「坂上さんが前にいたように思っていた。早く(順位が)決まってほしいような、ほしくないような…。もう、どっちでもいいやって」(小島)
「周りが見えていなかったので、1位かどうかわからなかった。でも、こういう展開だといつも私が負けていたので…」(坂上)
そんな思いを抱えながら、長年のライバルであり大の親友でもある同い年の2人は、手を握り合ったまま、発表の時を待つ。
しばらくして、「着順を発表します」のアナウンスに、場内が静まりかえった。そして、写真判定で1000分の1秒まで見ても差がなかったこと、両者をともに優勝とすることが発表されると、どよめきが上がったのちに、会場は歓声と温かな拍手に包まれた。6連勝中の小島にとっては7連覇達成の、そして、坂上にとっては7年ぶり2回目の優勝が決まった瞬間だった。結果を聞いて驚きの表情を浮かべた当の小島と坂上は、すぐに満面の笑みで互いに見つめ合い、固い握手を交わしたのだった。

 

20160610_1

 

日本歴代2位の好記録で優勝を分け合った小島と坂上の勝負に注目が集まったが、この大会の女子100mでは、ほかにも好記録が誕生している。まず、前日の予選は、鈴木亜弓(スズキ)が日本歴代4位となる11秒45(+1.1)をマークしたほか、5選手が11秒5台で予選を通過する高水準。また、決勝では、3位に食い込んだ石田智子(長谷川体育施設)も11秒45で走って歴代記録で鈴木に並び、4位に鈴木が11秒51で、5位には翌日の200mで23秒33(+0.4)の日本記録を樹立することになる信岡沙希重(ミズノ)が11秒56で続いている。これらの結果、2004年日本リストは、1)坂上11秒39、1)小島11秒39、3)鈴木11秒45、3)石田11秒45、5)11秒56信岡、6)11秒56瀬戸口渚(財宝グループ)、7)11秒69北風沙織(浅井学園大)と、7位までの記録がこの日本選手権の成績によって占められることになるのである。

(※敬称略、所属は当時のもの)

 

(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)

**********

第100回日本陸上競技選手権大会は6月24日~26日の3日間、名古屋市パロマ瑞穂スタジアムで開催。

リオデジャネイロ五輪代表選手選考競技会を兼ねた本大会をぜひスタジアムでご覧ください!

 

<第100回日本陸上競技選手権大会チケット情報>  #100日本陸上

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/ticket.html

 

 

 

写真提供:フォート・キシモト

NEWS 2016.06.08

金子宗弘が語る、オリンピック出場への挑戦 (混成レジェンド対談より)

第100回日本陸上競技選手権大会<混成競技>まで、あと3日。

 

4月某日、十種競技において日本選手権を優勝し、そして連覇を遂げた経験のある6人のレジェンドが一堂に会し対談が行われました。
その中の一部を抜粋してお届けします。

 

~金子宗弘が語る、オリンピック出場への挑戦~
20160608_金子宗弘_第79回優勝
※写真は第79回大会のもの(1995年)
世界選手権はいつも標準記録を突破できたのですが、オリンピックはダメでした。惜しかったのはアトランタ五輪のあった96年です。4月の群馬リレーカーニバルで7960点を取ったのですが、110mHが追い風4.1mで参考記録となってしまいました(当時のルールでは追い風4.0mまでなら総合得点は公認された)。6月の日本選手権がラストチャンスで、8000点を超える手応えも十分ありました。それが気負いもあっていまひとつの種目が続いてしまい、棒高跳で勝負に出たんです。5m00をパスして5m10に挑戦し、ほとんど越えていたのですが胸がかすってクリアできませんでした。

 

20160608_konsei1
※写真は第80回大会のもの(1996年)
練習はできていたので秋に再度8000点を狙っていたのですが、棒高跳の練習中にマットの外に落ちてしまい、内側靱帯を痛めて、そこから体力が一気に落ちてしまいました。練習で追い込んで自信を得ていた部分もあったのですが、それができなくなってしまった。翌97年の日本選手権では消極的な気持ちで臨んでしまい、現在タレントとして活躍している武井壮君に負けてしまいました。何が何でも負けないぞ、という気魄に欠けていたように思います。
この対談の模様は、第100回日本陸上競技選手権大会<混成競技>プログラムに掲載されます。
20160608_konsei2
※左から、金子宗弘、古城健、尾縣貢、小林敬和、松田克彦、田中宏昌

 

 

第100回日本陸上競技選手権大会<混成競技>は、6月11日、12日長野市営陸上競技場で開催!
キング・オブ・アスリート、クイーン・オブ・アスリートの称号は誰の手に!?
リオ五輪代表選手選考競技会も兼ねておりますので、アスリートたちへの応援よろしくお願いします。

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/konsei.html

 

 

 

 

NEWS 2016.06.07

日本選手権の好勝負 ―オリンピック選考会の激闘(その1)

 

4年に1回巡ってくるオリンピックイヤー。代表最終選考会を兼ねて行われた日本選手権では、数多くの激闘が繰り広げられてきた。日本選手権を彩った好勝負をご紹介しよう。

 

その1 第80回大会男子400mH(1996年)
世界レベルの五輪代表争い

 

20160607_400mH

日本の男子400mHが「世界で戦える種目」へと変貌を遂げた1990年代、その扉を押し開けたのは、斎藤嘉彦、苅部俊二、山崎一彦の3選手といってよいだろう。苅部と斎藤は法政大学の出身で2学年違いの先輩と後輩、そして順天堂大学出身の山崎は斎藤と同学年で、高校時代からのライバルという間柄。持ち味の異なる3人は、ともに学生だった1991年に、東京で開催された世界選手権代表に初選出され、以来、勝ったり負けたりしながら日本のヨンパーを世界レベルへと引き上げていった。

 

最初に飛躍を遂げたのが斎藤と苅部だ。1993年日本選手権決勝で接戦の末、斎藤48秒68、苅部48秒75と、アジア人として初めて49秒の壁を突破。翌1994年広島アジア大会では49秒13の同タイムで、金メダル(苅部)と銀メダル(斎藤)を独占する活躍をみせた。一方、1995年には、それまで“第三の男”と目されていた山崎が大きな花火を打ち上げる。イエテボリ世界選手権の予選で48秒37のアジア新記録を樹立。そして、ハードル種目で日本人として初めて決勝に進出し、7位入賞を果たすという快挙を達成した。

 

オリンピックイヤーの1996年には、山崎(アディダスTC)、斎藤(東和銀行)、苅部(富士通)のトップ3に迫る新たな顔が加わった。前年に49秒29まで記録を伸ばし、5月の関東インカレで49秒23の自己新を出していた山崎の後輩、河村英昭(順天堂大)の台頭である。オリンピックの代表切符は3枚。アトランタオリンピック最終選考会を兼ねた第80回日本選手権では、激しい闘いが繰り広げられることになった。

 

4人は、準決勝をともに49秒台で通過。決勝は、3レーンに河村、4レーンに苅部、5レーンに山崎、6レーンに斎藤が入ってスタートした。
いつもの通りスタート直後から飛ばした山崎が、第4コーナーを抜けるまでにリードを奪い、そのままフィニッシュラインへ飛び込んだ。意外なことに山崎は、これが日本選手権初優勝。48秒75の好記録だったが、レース後、大会1週間前に左ふくらはぎを肉離れしていたことを明かし、周囲を驚かせた。

 

20160607_yamazaki

 

熾烈となったのが3位争い。ホームストレートに出たところでは苅部と斎藤が競り合い、やや遅れて河村が続いていたが、ここから目を見張る追い上げを見せた河村が、最終ハードルを越えて斎藤を逆転。2度目の48秒台となる48秒99でフィニッシュした苅部には届かなかったものの、自己記録を0.2秒も更新する49秒03で3位に食い込み、代表切符を獲得したのだ。49秒21で4位にとどまった斎藤と明暗を分ける結果となった。

 

河村も加わって一段と層が厚くなった男子400mHは、翌1997年日本選手権で苅部が48秒34をマークしてアジア記録を更新。48秒台で走る選手も次々と現れるようになっていく。日本選手権優勝者も毎年変わり、まさに“群雄割拠の時代”へ。そうした切磋琢磨が、2001年エドモントン世界選手権における為末大(法政大)の「47秒89」と「銅メダル獲得」という形で結実することになるのである。

※敬称略、所属は当時のもの

 

(文:児玉育美/JAAFメディアチーム)

 

**********

第100回日本陸上競技選手権大会は6月24日~26日の3日間、名古屋市パロマ瑞穂スタジアムで開催。

リオデジャネイロ五輪代表選手選考競技会を兼ねた本大会をぜひスタジアムでご覧ください!

 

<第100回日本陸上競技選手権大会チケット情報>  #100日本陸上

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/ticket.html

 

 

 

写真提供:フォート・キシモト

NEWS 2016.06.05

布勢スプリント 好記録誕生の男子110mH、男子100mのレース動画

6月5日(日)、鳥取県立布勢総合運動公園で開催された布勢スプリント2016のうち、好記録が出たレースの模様をお届けします。

激戦男子100m、若干の向かい風の中、山縣選手、桐生選手が好記録!
山縣選手は自己ベスト

男子110mHで矢澤航選手がリオ五輪参加標準記録を突破!

**********

第100回日本陸上競技選手権大会は6月24日~26日の3日間、名古屋市パロマ瑞穂スタジアムで開催。

リオデジャネイロ五輪代表選手選考競技会を兼ねた本大会をぜひスタジアムでご覧ください!

 

<第100回日本陸上競技選手権大会チケット情報>  #100日本陸上

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/ticket.html

 

 

NEWS

激戦男子100m、山縣10秒06でトップ! 男子110mHは矢澤がリオ参加標準記録突破!(布勢スプリント)

 

6月5日(日)、鳥取県立布勢総合運動公園で開催された布勢スプリント2016の結果をお届けいたします。

 

■激戦男子100mは山縣選手が10秒06で制し、桐生選手は10秒09で2着!

20160605_100

男子短距離界のトップアスリートが揃い激戦が予想された男子100mは向い風-0.5で行われ、山縣亮太選手(セイコー)が大会新の10秒06で制した。2着には桐生祥秀選手(東洋大学)が10秒09、3着に髙瀬慧選手(富士通)10秒25、4着に大瀬戸一馬選手(法政大学)10秒31、5着に藤光謙司選手(ゼンリン)10秒31、6着に原翔太選手(スズキ浜松AC)10秒31、7着に土手啓史選手(住友電工)10秒37、8着に九鬼巧選手(NTN)10秒42とレベルの高いレースとなった。

 

山縣選手コメント
「本当に嬉しいです。自己ベストが出てほっとしています。2本目で勝てて良かったです。しっかり9秒台目指して頑張りたいです」

 

■男子110mHにて矢澤選手がリオ五輪参加標準記録を突破!

20160605_110

男子110mHは矢澤航選手(デサント)が13秒47(+1.4)の大会新記録を出しトップでフィニッシュ。リオデジャネイロ五輪参加標準記録を突破した。2着には増野元太選手(モンテローザ)13秒59、3着は大室秀樹選手(大塚製薬)13秒65となった。

 

矢澤選手コメント
「ずっと4年前から出したかった記録でもあるので、感極まりました。ここに狙いに来たので、前半攻めていければとスターとしました。今年は大暴れしたいと思います」

 

女子100mでは世古和選手(クレイン)が11秒57(+0.7)でトップタイム、女子100mHでは木村文子選手(エディオン)が13秒19(+2.3)のトップタイムでフィニッシュした。

 

**********

第100回日本陸上競技選手権大会は6月24日~26日の3日間、名古屋市パロマ瑞穂スタジアムで開催。

リオデジャネイロ五輪代表選手選考競技会を兼ねた本大会をぜひスタジアムでご覧ください!

 

<第100回日本陸上競技選手権大会チケット情報>  #100日本陸上

http://www.jaaf.or.jp/jch/100/ticket.html