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初心者でも陸上競技の面白さを体感できるキッズデカスロンチャレンジ®。陸上競技の基本動作である走・跳・投の要素に触れることを目的とし、「10mチャレンジ」、「メディシンボールボウリング」、「トリプルジャンプ」の3種目に挑戦できるプログラムだ。今回は横浜髙島屋とのコラボレーションにより横浜駅近くで開催された。

雨天のため、当初予定していたジョイナスの森彫刻公園(相鉄ジョイナス屋上庭園)ではなく、横浜駅から徒歩5、6分ほどのタカシマヤローズホールに会場が変更。しかし、屋上よりも広いホールのため、3種目を同時に体験できるようになった。「タカシマヤローズホールは大きいホールになっているので、やはり大規模に展開できる点が魅力的だと思います」と本連盟指導者養成委員・ハニカット陽子氏は語る。

開場と同時に多くの親子が入場すると、説明を聞きさっそく最初の種目である「10mチャレンジ」へ。電子ピストルとタイマーを用いた本格的な計測に子どもたちのテンションも上がる。その後は「メディシンボールボウリング」、「トリプルジャンプ」と順番に巡りながら、特に楽しかった種目に何度もトライする姿が印象的だった。また、徐々に一緒に参加する大人が増え、親子そろっての笑顔も見受けられた。体験終了後、参加した男の子は「新記録を出すことが楽しかった」と振り返る。こういった機会があることについて「本当にゲームばかり子供はやるので、外で遊べるのはすごくいいと思います」と保護者の満足度も高かった。

今回ゲストアスリートとして参加した栁田大輝選手(東洋大学)は走り方や跳躍の秘訣を子供たちに指導しながら、積極的に交流を図っていた。「陸上競技は何かしらのスポーツにどんどんつながる要素が多い競技だと思っているので、スポーツの入口に陸上競技というものがあるかなと思っています。運動するきっかけになってくれたら嬉しいです」と胸の内を語った。

そして、髙島屋グループでは「TSUNAGU ACTION」というサステナブル活動を行っている。その中の一つである地域社会に根差した取り組みとして、RIKUJO JAPANとの企画を決めた。横浜高島屋・本企画運営責任者の田中氏は陸上競技経験者であり、本企画への熱量は人一倍強い。横浜髙島屋の商圏は横浜市内ないしは神奈川県内に大きく偏っている。こうした取り組みを通じ、地域のお客様が楽しく運動を行う環境を創出することで地域の活性化につなげていきたい。子どもたちにも、デパートが多様な意味で楽しい場所だと感じてもらえると嬉しい。百貨店だからこそ、駅チカ施設で地域の方との交流を広げられる良さがある。今後は「(横浜高島屋と相鉄ジョイナスの)屋上全体でスポーツフェスみたいなものを開催し、活気ある地域づくりに寄与していきたい」という展望も描いている。

自己ベストの更新を目指し、何度もチャレンジする参加者の表情には笑顔が見られた。イベントを通じて、陸上競技に取り組むハードルの低さや新たな魅力に気づく参加者は多かったのではないだろうか。今回のようなイベントが貴重な機会ではなく、身近な機会になるよう、RIKUJO JAPANとしての活動をより一層拡大していきたい。
文・写真:明大スポーツ新聞部