2025.07.02(水)大会

【第109回日本選手権展望】大会3日目:今大会最終種目の女子100mハードルは歴代12秒台ハードラー全員が出場する史上最高バトル!!男子200mの鵜澤は東京2025世界陸上の即時日本代表内定とともに日本人初の19秒台突入なるか!?



第109回日本選手権が7月4~6日、9月に日本で開催される東京2025世界陸上競技選手権大会(以下、東京世界選手権)の日本代表選手選考競技会を兼ねて、東京世界選手権と同じ東京・国立競技場で開始される。日本選手権は近年、U20日本選手権と併催して4日間会期で行われてきたが、今回は、日本選手権のみでの実施で、会期も3日間となる。国立競技場での開催は、2005年6月上旬に行われた第89回大会以来20年ぶり。東京オリンピックに向けて改築された現スタジアムになってからは初めての開催だ。
この日本選手権で実施されるのは、すでに別開催で行われた男女10000m、7月12~13日に行われる男女混成競技(十種競技、七種競技)を除くトラック&フィールド全34種目(男女各17種目)。2025年度日本一の座とともに、自国開催の世界陸上出場を懸けてのバトルが繰り広げられる。
東京世界選手権の出場資格は、ワールドアスレティックス(WA)が設定する参加標準記録の突破者と、1カ国3名上限で順位をつけるWAワールドランキング「Road to Tokyo」(以下、ワールドランキング)において各種目のターゲットナンバー(出場枠)内に入った競技者に与えられる。日本代表選手の選考は、日本陸連が定めた代表選考要項( https://www.jaaf.or.jp/files/upload/202412/10_171138.pdf )に則って行われるが、日本選手権で代表に即時内定するためには、本大会決勝終了時点までに参加標準記録を突破し、3位以内(すでに内定者が出ている場合を除く)の成績を収めることが条件。また、ワールドランキングによる出場を目指す場合や開催国枠エントリー(自国開催ながら出場者がいない場合に1名の出場が認められる仕組み。日本陸連では、独自に開催国枠エントリー設定記録を決め、この記録のクリアを条件としている)での対象となる場合など、その後に行われる選考において日本選手権での順位が優先されるため、この大会の結果が、大きな鍵を握ることになる。
今大会で実施される種目において、すでに世界選手権代表に内定しているのは、前回ブダペスト大会を制してワイルドカードで出場権を獲得した女子やり投の北口榛花(JAL、ダイヤモンドアスリート修了生)のほか、4月に代表に内定した男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)、男子3000m障害物の三浦龍司(SUBARU)のわずか3名。参加標準記録の水準は高く、決して簡単にクリアできる記録ではないが、果たして大会期間中に、何人の選手が代表切符を手に入れることができるか。また、日本新記録の誕生や、歴史に残るようなハイレベルな戦いを見ることができるのか?
今年は、1日ごとに大会を展望。注目の選手や見逃したくないパフォーマンスをご紹介していくことにしよう。

※エントリー状況、記録・競技結果、ワールドランキング等の情報は6月30日時点の情報に基づき構成。同日以降に変動が生じている場合もある。

文:児玉育美(JAAFメディアチーム)
写真:アフロスポーツ


DAY3:7月6日(日)

大会も、いよいよ最終日。この日は、実施される13種目のすべてが決勝。競技は14時からスタートし、18時30分に号砲が鳴る女子100mハードル決勝まで、怒濤のごとく続いていく。特に、テレビ放映が始まる16時30分以降は、スタジアムの各地で、最大4種目の決勝が同時に進行。観戦する側にとっても、気の抜けない状況となる。スタジアムの全方向に意識を張り巡らせて、好記録や名勝負の瞬間を見逃さないようにしたい。
また、最終日のトラックでは、決勝が始まる前の14~16時過ぎの時間帯に、さまざまなオープン種目が実施される。今年11月に東京を舞台に日本で初めて開催されるデフリンピック(聴覚障害を持つアスリートを対象とした国際総合スポーツ競技大会)種目では男女の100mと800mが、パラリンピック種目では男女100mが、また、マスターズ種目では男女1500mが実施の予定。さらに小学生を対象に陸上教室が行われたあと50mかけっこトライアルも予定されている。並行して競技が進行する女子砲丸投決勝の戦況を見守りつつ、アスレティックファミリーの快走を熱い応援で、あと押ししたい。


◎郡の5年連続8回目の優勝が濃厚か



トラックで行われるオープン種目と同時に、フィールドで14時からスタートするのは、最終日最初の決勝種目となる女子砲丸投。この種目には、円盤投日本記録保持者の郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が、初日に行われる円盤投に続いて登場する。
実は、郡の砲丸投での日本選手権獲得は、専門とする円盤投より早く、回数も多い。九州共立大時代の2017年に初優勝を果たしてから3連覇したのちに、1回空けて2021年から4連勝。そのうち、2022年と昨年は円盤投との2冠を達成している。近年は、トレーニング自体が円盤投中心の内容にシフトしている影響で、日本選手権がシーズン2戦目という状況で出場しているため、記録も16m台に乗せられるかどうかの結果が続いている。今年は、円盤投で60m台に乗せた昨シーズンから、身体面がさらにパワーアップしているだけに、2017年にマークした自己記録16m57の更新が見られるかもしれない。
現状で、郡に続く選手は、まずは16m台に近づく投てきを目指しての勝負となる。今季日本最高の15m62は、奇しくも2選手がマーク。奥山琴未(岡山商科大)は、中学時代から活躍している選手で、中学規格の砲丸(2.721kg)でマークした17m45は、今も中学記録として残っている。もう1人は、女子ではまだ少ない回転投法で記録を伸ばしてきている大迫晴香(染めQ)。昨年から著しい進境を見せている選手だ。


◎齋藤に日本新での初戴冠の可能性



16時を過ぎてからは、トラックでは、10~15分前後のインターバルでトラック9種目の決勝が続くほか、フィールド種目では男子走幅跳、女子走高跳、男子砲丸投がスタートしていく。トラック最初の決勝種目として行われる女子3000m障害物は、2連覇中で3度の優勝を果たしてきた吉村玲美が、昨シーズンで引退。その吉村に代わるかのようにトップ戦線へと浮上してきた齋藤みう(パナソニック)に、ブレイクの兆しがみられる。
齋藤は、昨年、10分を切って9分45秒62まで記録を縮めてきたが、今季に入ると金栗記念で9分39秒46をマーク、さらに初の日本代表となったアジア選手権では日本歴代2位の9分38秒16まで自己記録を更新し、4位に入賞している。この種目の世界選手権参加標準記録は9分18秒00と、まだ大きな開きはあるものの、アジア選手権の結果が功を奏して、ワールドランキングでは、ターゲットナンバーでもある36番目まで浮上している。日本選手権の成績で、この順位をもう少し引き上げておきたい。2008年から据え置かれている日本記録(8分33秒93、早狩実紀)は格好のターゲットになるだろう。これを更新すれば、開催国枠エントリー設定記録(8分33秒92)もクリアすることになる。
齋藤に続く層は、2022年に9分40秒を切る自己記録をマークしている西山未奈美(三井住友海上、9分39秒28)と西出優月(ダイハツ、9分38秒95)。今季9分40秒85をマークしている西山は、静岡国際では齋藤に先着して日本人トップ(2位)を占めた。終盤のペースダウンをどれだけ抑えることができるか。西出は昨年・一昨年と振るわなかったが、今季は9分45秒89まで戻してきた。3選手が競り合うような展開になれば、記録の水準は、ぐんと引き上げられるはずだ。


◎田中、6連覇への道に翳りなし



女子3000m障害物のあと、10分間隔でスタートしていくのが1500m。女子、男子の順に行われる。女子では、日本記録保持者(3分51秒19)である田中希実(New Balance)の6連覇が濃厚と言ってよいだろう。すでに参加標準記録(4分01秒50)は突破済みで、3位以内でのフィニッシュで世界選手権代表に内定するが、同様の状況にある初日の5000mとともに、「金のライオン」(日本選手権では、ライオンの顔を模したデザインが彫り込まれた立派なメダルが贈られる)獲得で実現させたいはずだ。現状で日本においては田中を脅かす存在はなく、国内大会ではいつも「見えない海外のトップ選手の背中を追って走っている」と言う。自身が前回マークした大会記録は4分01秒44。これを更新した場合は、再度の参加標準記録突破となる。
田中に続く選手で、好調を感じるのは、木村友香(積水化学)と道下美槻(積水化学)。木村は、いったん5000mをメインに据える時期を経て、再び1500mに取り組んでいる選手。4分09秒79(2022年)の自己記録を持つが、今季は、ゴールデングランプリで9分10秒51のセカンドベストをマークしている。逆に、社会人2年目の道下は、今季、5000mで一気に30秒以上もの自己記録更新となる15分25秒85をマーク。1500mは4分14秒18で今季日本リスト4位にとどまるものの、地力が1段階上がった印象の走りを各大会で見せている。2021年に出した4分12秒72だけでなく4分10秒を切ってくる可能性も十分にある。世界大会出場実績を持つ後藤夢(ユニクロ、4分:09秒41)、卜部蘭(積水化学、4分07秒90)も高いポテンシャルを秘める選手。本番までに調子を上げてくるようだと、レースの緊張感が一段と高まるだろう。


◎今季好調の森田か、アジアチャンピオンの飯澤か



男子1500mは、記録も狙いながらのレース展開となった場合、日本記録誕生の可能性がある種目。世界選手権参加標準記録は3分33秒00と、今の日本勢の力を考えると今大会でクリアするのは難しく、まずは、3分36秒65の開催国枠エントリー設定記録を目指していくことになる。実現すれれば、河村一輝(トーエネック)が2021年に記録した3分35秒42の日本記録更新も見えてくる状況だ。
世界選手権出場枠獲得に向けて、リードを奪っているのは飯澤千翔(住友電工)。昨年は日本歴代2位となる3分35秒62の自己記録をマーク。日本選手権でも2年ぶり2回目の優勝を果たした。今季は春先にケガがあった影響で4月の競技会をキャンセルしていたが、ぶっつけ本番で臨んだアジア選手権でみごとなスパートを見せ、金メダルを獲得した。ここでのポイントが効いて、ワールドランキングではターゲットナンバー(56)内の55番目に浮上している。
飯澤と対照的に、春から安定して好結果を出しているのは森田佳祐(SUBARU)。金栗記念、織田記念と日本グランプリシリーズを連勝している。シーズンベストは金栗記念で出した3分38秒35だが、ラストのスピードとキレに磨きがかかっており、2022年にマークした自己記録(3分37秒36)を更新して、初優勝を遂げる力は十分についている。飯澤・森田が万全で臨むことができると、迫力に満ちたラスト勝負が期待できそうだ。
日本記録を持つ河村は、金栗記念でマークした3分39秒70がシーズンベスト。また、前日本記録の3分36秒63がベストの新井七海(Honda)は、アジア選手権代表に選出されるレベルのアスリートながら、飯澤のコーチングにも取り組んでおり、飯澤が優勝したアジア大会では5位に入賞している。3回の優勝実績を持つ館澤亨次(SGH)らとともに上位で争うレースが見たい。


◎苦戦傾向の「トップ3」が意地を見せるか、新たな顔が台頭するか



男子400mの上位者は、世界選手権本番で、男子4×400mリレーで初のメダル獲得を目指すうえでも中核になってくるが、今シーズンは、今までチームジャパンを牽引してきた選手たちが、やや苦しい滑りだしとなっている。
日本選手権2連覇中の中島佑気ジョセフ(富士通)は、ケガの影響で、今季まだレースに出場していない。大会には間に合ったとしても、日本選手権がシーズン初戦となる。回復の状況と、予選ラウンドでいかにレース勘をつかむかが鍵になりそう。ワールドランキングでは、平均に必要なレース数(400mは5レース)に届いていないため、ランキング自体に名前がない。まずは、日本選手権で3位以内、あるいは入賞を確保したのちに、参加標準記録(44秒85)の突破、あるいは転戦等でターゲットナンバー(48)圏内に浮上しなければならない。
そのワールドランキングで、日本人最上位の40番手に位置するのは佐藤風雅(ミズノ)だ。屋内シーズンで好調を印象づけていたが、静岡国際の直前に腰を痛めるアクシデント。ゴールデングランプリで45秒23まで持ち直したものの、アジア選手権は45秒59で5位と、まだ安定感に課題が残る。日本選手権は、自己記録(44秒88)を上回る参加標準記録を突破して、3年ぶりの優勝と代表切符を獲得することを期す。
44秒77の日本記録を持つ佐藤拳太郎(富士通)も、アキレス腱の痛みが出た影響で、5月中旬のゴールデングランプリが初戦、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだアジア選手権が第2戦となった。そのアジア選手権は45秒50・2位でフィニッシュ。現時点で47番手に位置するワールドランキングでの出場を目指す場合も、日本選手権後に参加標準記録突破に挑む場合も、日本選手権では、もう1段階スケールアップさせた走りが必要だ。意外にも、実は佐藤拳は、日本選手権は未制覇。本来の走りができれば、初優勝にもぐんと近づく。
トップ3の記録が伸びないようだと、追う選手たちが優勝争いに台頭してくる可能性がある。今季、45秒28まで記録を伸ばしてきた平川慧(東洋大)、世界大会のマイルリレーメンバーに選出経験を持つ今泉堅貴(内田洋行AC、45秒54)、吉津拓歩(ミキハウス、45秒57)らが、これを絶好のチャンスと捉えて上位陣との差を一気に縮めてくることができるかにも注目したい。


◎複数の参加標準記録突破から、日本新誕生の期待膨らむ



男子400mハードルは前回の日本選手権決勝で、日本人3人目の47秒台突入を果たす47秒99で初優勝を遂げた豊田兼(トヨタ自動車)が、どんなパフォーマンスを見せるかに期待が高まる。豊田は、昨年のこのレースでパリオリンピックの代表内定を決めたが、2種目めのチャレンジとして出場した110mハードルで肉離れを起こすアクシデントに見舞われ、そのケガが尾を引き、パリオリンピックは無念の予選敗退に終わった。今回は、当初、400mとの両立も検討していたが、日程が重複することもあって、400mハードルに絞ってエントリーしている。
社会人1年目となる今季は、出雲陸上の300mでシーズンイン。続いて、初挑戦となったダイヤモンドリーグ(廈門大会)の300mハードルに出場し、34秒22の日本新記録で3位に食い込む健闘を見せた。ただし、その後は、世界選手権参加標準記録(48秒50)を狙って臨んだ静岡国際とゴールデングランプリは48秒62、48秒55とクリアはならず。さらに腰に違和感が出たことでアジア選手権の代表も辞退と、想定通りに行かない状況が続き、日本選手権を迎える状況となっている。幸い腰の不安は解消され、トレーニングにも取り組めているとのこと。前年のケガでレースから遠ざかっていたため、必要なレース数を満たすことができておらずワールドランキングには名前がない状態だが、故障の不安さえなければ、参加標準記録のクリアは難しいことではない。万全の状態まで仕上げることができた場合は、自身2度目の47秒台突入、さらには為末大が2001年に樹立した日本記録47秒89に迫るレースが見られるかもしれない。
現時点で、参加標準記録を突破しているのは井之上駿太(富士通、48秒46)のみだが、ほかにも力のある選手は多く、決勝までに複数の選手が参加標準記録をクリアしてくる可能性は高い。パリオリンピック代表で、今季も快調な滑りだしを見せている小川大輝(東洋大)は、ここ一番での勝負強さが光る選手。ホームストレートに出てからの猛追には定評がある。ワールドランキングではターゲットナンバー(40)圏内の31番手につけているが、日本選手権では参加標準記録を突破しての2年ぶりVを誓う。豊田・小川とともにパリオリンピックに出場した筒江海斗(ST-WAKO)は、今季は48秒75にとどまっているが、自己記録(48秒58)を更新できる練習は積めているという。ここに、2023年ブダペスト世界選手権代表の児玉悠作(ノジマT&FC)を加えた面々を中心に、上位争いは繰り広げられることになりそうだ。


◎好調・鶴田、22秒台でのV狙う



女子200m優勝候補の筆頭は、鶴田玲美(南九州ファミリーマート)と言ってよいだろう。今年は、日本選手権室内60mを制する好発進。2月にニュージーランドで屋外初戦(23秒45、+2.0)に臨んで以降、安定したタイムで結果を残し、静岡国際で23秒21(+1.8)のシーズンベストをマーク。アジア選手権では今季2番目の記録となる23秒29(+0.3)・4位でフィニッシュ。ワールドランキングではターゲットナンバー(48)圏内となる44番手へと浮上した。自己記録は2020年に記録した23秒29(+0.3)だが、自身はその更新はもとより22秒台突入の手応えも得られていると語っており、日本選手権では5大会ぶり2回目の優勝とともに、日本人女子2人目の22秒台パフォーマンスが見られる可能性も出てきた。
2年連続スプリント2冠を達成してきた君嶋愛梨沙(土木管理総合)が、今大会は故障の影響もあり100mに絞ってのエントリー。また、過去に3回の優勝実績を持つ兒玉芽生(ミズノ)は大会自体の出場を見送った。これらの選手に代わって上位争いの中心になってきそうなのは、6月の日本インカレで日本歴代7位タイの23秒36をマークした髙橋亜珠(筑波大)。100mハードルでも13秒28(+0.5)の自己記録を持っているが、競技日程が重複している今大会は200mを選択。200mに絞ったことで、大幅な自己記録更新から優勝争いに絡んでいく可能性を秘める。
23秒37の自己記録を持つ青野朱李(NDソフト)も本来であれば、上位候補となってくるが、今季は、レースから遠ざかっている点が気にかかる。このほか、今季23秒49の自己新をマークしている井戸アビゲイル風果(東邦銀行)、自己タイ記録の23秒53をマークしている山形愛羽(福岡大)は、両選手とも100mと2種目でのエントリー。23秒台前半に到達するパフォーマンスに期待したい。


◎髙橋、1m90台での4連覇に挑む



トラックの決勝がスタートする16時30分以降は、フィールドでも3種目の決勝が同時進行していくタイムテーブル。フィールドAと示されている第1~2コーナー側では、16時00分から女子走高跳が開始され、16時30分からは男子砲丸投が第2コーナー付近のインフィールドで行われる。
女子走高跳は、3連覇中の髙橋渚(センコー)の跳躍に注目が集まる。ここ数年、目覚ましい勢いで力をつけきた選手。今年2月には、室内日本最高となる1m92の攻略に成功した。しかし、室内シーズンが良かっただけに、国内での屋外初戦を迎えたあたりから記録や競技成績に対する気負いがみられるようになり、ゴールデングランプリ(4位)、アジア選手権(8位)ともに1m80にとどまる結果に終わってしまった。これらが誤算となり、直近のワールドランキング(ターゲットナンバー36)では少し順位を落として22番手に位置している。
開催国枠エントリー設定記録(1m90)は突破している状況だが、髙橋自身は出場資格を自力で獲得したいという強い意向を持っている。前回のパリオリンピックでは、あと少しのところでターゲットナンバー圏外となり、出場が叶わなかった悔しさを経験しているだけに、最後の最後までランキング順位を上げていくことに挑んでいくだろう。
6月22日には記録会に出場して1m87をクリア。1m82を2回目、1m85・1m87は3回目に成功と、苦戦した様子が伺われる試技内容となったが、1m90にもバーを上げるなど、再び上昇機運に転じた印象を受ける。日本選手権では、自身にプレッシャーをかけることなく、いつも通りの心持ちで試技に挑むことができれば、結果として1m90台の跳躍はついてくるはずだ。
安定した結果を残せているのは、1m83のシーズンベストで髙橋に次いで今季日本リスト2位を占める津田シェリアイ(築地銀だこ)。津田は日本選手権室内を1m83で優勝しているが、屋外シーズンに入ってからも好調を維持。静岡国際を1m79で優勝すると、髙橋とともに出場したアジア選手権でも1m83を跳んで、髙橋を抑えて7位となった。故障で思うように連戦できなかった状態から、一つ階段を上がった印象だ。自己記録の1m85は、2020年、2022年、2023年と3回成功させている。日本選手権では、すでに2020年に優勝を経験しており、能力の高さはU20年代から折り紙つき。1m90の大台で髙橋と競り合う場面を見たい。
この2人に続く層は混戦模様となりそう。今季は、日本インカレで1m81を跳んだ伊藤楓(日本体育大)がリストで3番手に位置している。


◎奥村、自身の日本記録更新で、世界選手権出場の道を拓く



女子走高跳に続いて、16時30分から決勝がスタートする男子砲丸投は、日本新記録の誕生が大いに期待できる種目だ。昨年、シニア規格の重量では日本人初の19mオーバーとなる19m09を記録した奥村仁志(センコー)が、今季も好調を維持。4月の兵庫リレーでは、19m08のセカンドベストをマークしているのだ。奥村は、現在日本選手権2連覇中。外国人選手の出場が認められていた1990年にS.ニコラエフ(ソ連)が出した大会記録(19m02)の更新、さらには日本新記録誕生のアナウンスとともに連勝記録を「3」に増やす可能性がある。男子砲丸投の世界選手権参加標準記録は21m50と非常に高く、また、ワールドランキングでの参加資格を得るのも困難な状況だが、開催国枠エントリー設定記録は、奥村の日本記録を1cm上回る19m10。自身の記録を更新して、「世界への扉をこじ開ける瞬間」に立ち合いたい。
ちなみに砲丸投は、陸上競技のなかでも、試技の開始から終了までが最も短いと言ってよい種目。奥村が19m09をマークした昨年のアスリートナイトゲームズin FUKUIでは、砲丸投のみが実施されているなか最終投てきでの樹立であったこともあり、全員がその瞬間を目撃することができた。今季シーズンベストの19m08は、3回目の試技でマークされている。「選手がピットに入ったら、目を離さない」こと、これが見逃さないための大原則だ。
自己記録で奥村に続くのは、アツオビンジェイソン(福岡大、ダイヤモンドアスリート修了生)。2023年に18m56をプットしたが、その後、足踏み状態が続いている。U20規格(6kg)で19m28のU20日本記録を持っており、潜在能力の高さはピカイチ。ステップアップする瞬間が見られるかもしれない。今季18m30を投げて自己記録を更新した森下大地(KAGOTANI)、4月に18m00をマークし、関東インカレ、日本インカレも制した山田暉斗(法政大)にも勢いがある。大幅な自己新で上位争いを繰り広げるかもしれない。


◎橋岡・泉谷・津波・山浦による8m台の空中合戦を期待



参加標準記録をマークしている選手は現時点で不在ながら、大会本番で、複数がこの記録を突破してくる可能性があるのが男子走幅跳だ。この種目では、今季日本リストの順位、ワールドランキングの順位、これまでの世界大会における戦績で、筆頭に立つ選手が異なっており、それも勝負の行方を混沌とさせる背景になっているといえるだろう。
これまでの世界大会における戦績で有力候補を見たときに一番に名前が挙がるのは橋岡優輝(富士通、ダイヤモンドアスリート修了生)。ドーハ世界選手権では8位、東京オリンピックでは6位に入賞。日本選手権では6回の優勝実績を持っている。近年は、ケガに苦しむことが多く、また、改良に取り組んだ助走スピードを高めた跳躍への対応に時間がかかっていたが、今季は、兵庫リレー(8m10、+1.7)と木南記念(8m19、+2.2)で優勝。ゴールデングランプリは5位(7m92、+0.4)にとどまったものの、その後、ザブレグ国際(クロアチア)では8m00(+0.9)で優勝と、連戦を消化した。自己記録は、2021年大会を制した際にマークした8m36。この大会記録を更新する跳躍が出れば、7回目のタイトルに近づくとともに、参加標準記録(8m27)も突破することになる。
その橋岡らを押さえて、今季日本リスト1位の座を占めているのが泉谷駿介(住友電工)。110mハードルの日本記録保持者(13秒04)で、ブダペスト世界選手権5位入賞の実績を持つ選手で、ハードルと走幅跳の2種目での東京世界選手権出場を目指している。3月の世界室内に出場すると、参加標準記録に6cmと迫る8m21のビッグジャンプを繰りだし、あっさりと4位入賞を果たしてしまった。走幅跳は出場大会数自体が必要な数に満たないため、ワールドランキングには入っておらず、参加標準記録の突破を目指していくことになる。2日目に決勝が行われる110mハードルは、参加標準記録を突破しており、いわば王手をかけた状態。今大会ではダブルタイトルと2種目での即時内定を実現させる可能性がある。
ターゲットナンバーが36のこの種目で、日本勢でワールドランキング最上位の24番手に位置するのは津波響樹(大塚製薬)。ドーハ世界選手権に出場した2019年に8m23を跳んでいる選手だ。ゴールデングランプリでは、セカンドベストの8m15をマークして日本人トップの2位を占めた。しかし、上位を狙ったアジア選手権では7m94にとどまり6位。助走スピードの高さが強みだが、狙いすぎると崩れてしまう点が課題となる。アジア選手権で8m08のシーズンベストを跳び、銅メダルを獲得した山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)は、アジア選手権の成績が反映されたことで、ワールドランキングで橋岡(27番手)を抜き、26番手に浮上してきた。昨年、8m13を跳んで頭角を現してきた選手だが、今季は8mジャンプを3回。安定感が高まってきた印象だ。上位争いは、この4選手が中心になってきそうだ。


◎鵜澤、日本人初の19秒台突入なるか



男子200m決勝では、世界選手権代表即時内定とともに、記録的な面で「歴史的瞬間」に立ち合えるかもしれない。すでに20秒16の世界選手権参加標準記録を突破済みの鵜澤飛羽(JAL)に、即時内定(3位以内で達成)、3連覇、そして、日本人初の19秒台突入を果たす可能性があるのだ。
社会人1年目として世界選手権イヤーを迎えた鵜澤は、5月3日の静岡国際の予選で20秒13をマークして参加標準記録をクリアすると、決勝では、追い風参考ながら20秒05(+2.1)の好記録を叩きだした。直後に広州(中国)で開催された世界リレーにも出場し、予選で3走を務めて好走。5月末のアジア選手権では、20秒12(+0.8)の自己新記録をマークして、2023年に行われた前回のバンコク大会に続く金メダルを獲得している。世界と戦うために、得意としていた後半型のレースパターンを、前半から高いスピードでコーナーを回っていく展開に変更。レースを重ねるごとに、その動きが定着してきている印象がある。もともと日本選手権以降に予定している海外転戦の時期に調子を上げていくべく、スローな滑りだしを想定していたそうだが、その状態でも目覚ましい躍進を見せている点に好調ぶりが窺える。日本選手権では、万全であれば死角はないと言ってよいだろう。気象状況に恵まれること、とんでもない向かい風や、追い風参考記録にならないことを祈るばかりだ。
この種目では、昨年の段階で水久保漱至(宮崎県スポ協)が20秒14をマークし、参加標準記録突破者第1号となっていた。しかし、その水久保は初戦の出雲陸上で故障して以降、レースには出場しておらず、回復状況が気になるところだ。
記録・タイムともに高いレベルで安定した結果を残しているのは、ベテランの飯塚翔太(ミズノ)。春先からレースを重ねている今季は、鵜澤に続いて2位となった静岡国際では追い風参考(+2.1)ながら20秒49をマークし、鵜澤が出場しなかったゴールデングランプリでは日本人トップの3位でフィニッシュ。アジア選手権では4位とメダルには届かなかったものの、タイムは決勝できっちりと上げてシーズンベストの20秒66(+0.8)をマーク。6月上旬の台湾オープンでは、20秒54(±0)へと今季最高を更新して優勝を果たしている。ワールドランキングは日本人3位となる38番手でターゲットナンバー内に位置。代表入りすれば6大会目の世界選手権出場となる。本番で戦うことを考えるのなら、シーズンベストをさらに書き換えていくことを期してのレースとなるだろう。
20秒26の自己記録を持ち、複数の世界大会出場実績を持つ上山紘輝(住友電工)も本来であれば上位候補の一角に上がってくるべき存在だが、今季は20秒74(-1.9)が最高記録。風に恵まれないレースが多い不運もあるが、今一つ状態が上がってきていないことも事実。そこからどう状態を上げてこられるか。静岡国際で20秒41(+0.8)の自己新記録をマークして、今季日本リストで鵜澤に続いている西裕大(MINT TOKYO)が、さらに調子を上げてくるようだと、上位争いがより激化するかもしれない。


◎強烈なスパートを武器に、森が初優勝に挑む



男子5000m決勝のスタート時刻となる18時05分には、フィールド種目の決勝がすべて終了しているはず。会場で観戦する人々は、5000mのみに集中してレースを見守ることができる。1日目の予選では、90名を超える選手が出場するが、決勝に進出できるのはわずか18名。選手たちにとっては、世界選手権の舞台となる国立競技場を占有し、スタジアム内のすべての人々から応援がもらえる贅沢な時間となる。
スタートリストに目をやれば、この種目のショートトラック(室内)日本記録の13秒09秒45を保持する佐藤圭汰(駒沢大、ダイヤモンドアスリート修了生)、10000m日本記録保持者(27分09秒80)の塩尻和也(富士通)、4月に別開催された日本選手権10000mを制した鈴木芽吹(トヨタ自動車)らを筆頭に、すぐに顔や走りが思い浮かんでくる選手がずらりと並ぶ。世界選手権参加標準記録は13分01秒00と非常に敷居が高いが、ターゲットナンバーは42。「27枠しかない10000mよりはチャンスがあるのではないか」と、5000mの出場に期待を懸ける選手も多い。
そんな状況のなか、今季、最も勢いがある選手として名前を挙げたいのは森凪也(Honda)だ。今季はアジア選手権代表選考レースとなった金栗記念で13分15秒.07の自己新記録をマークして優勝し、一気に表舞台に飛び出した。3000mに出場したゴールデングランプリでは日本歴代2位の7分41秒58で日本人トップの4位でフィニッシュ。初の日本代表として臨んだアジア選手権でも、ラストで強烈なキックを見せ、13分25秒06で銅メダルを獲得した。この3レースの効き目は絶大で、ワールドランキングも急浮上。現時点で、日本選手ではただ一人、ターゲットナンバー内の39番手に収まっている。
今後、世界中の選手がターゲットナンバー入りを狙って、レースに挑むことを考えると、「39/42」というのは、安全圏とは言いがたい。まずは、日本選手権で確実に上位を確保するとともに、最低でも開催国枠エントリー設定記録である13分11秒02を上回る自己記録の更新を目指していくことになるだろう。ラストスパートの切れ味は抜群。「打倒、森」を考えるなら、ほかの選手は勝負が最後のホームストレートまでもつれこまない戦略を考える必要がある。ロングスパートで勝負を決める展開を得意とする塩尻は、ゴールデンゲームズで日本歴代8位の13秒13秒59をマーク。日本選手権では、3000m障害物や10000mに加えて、この種目でも2023年に優勝を果たしており、勝てば2回目の選手権獲得となる。
女子の廣中璃梨佳と同様に、10000mとの変則ダブルタイトルを狙う鈴木は、この種目でも昨年、13秒13秒80まで記録を縮めてきている。森や塩尻を相手に、どんな戦略をとるのか。また、出場選手中、唯一、開催国枠エントリー設定記録を上回る自己記録をショートトラックで持つ佐藤も、当然、初優勝を狙ってのレースとなるだろう。森の先着でメダル獲得が叶わなかったアジア選手権の敗戦(13分26秒77・4位)を生かすことができれば、この種目では1970年大会以来となる大学生でのタイトル獲得が実現するかもしれない。


◎歴代12秒台ハードラー全員が出場する史上最高バトル



いよいよ自国開催の東京世界選手権の日本代表選考会を兼ねた日本選手権も、残り1種目。今大会、最終種目に選ばれたのは、女子100mハードル決勝だ。競技日程の構築には、さまざまな事情が条件も影響してくるが、大会の最終種目に据えられるためには、対象となる種目への関心度の高さや競技レベルも材料の一つとなる。競技レベルを縦に高く、横に膨らみを持たせる形で広げてきた女子100mハードルの選手や関係者の努力の賜物と言ってよいだろう。
その100mハードルでは、予選・準決勝を含めて、史上最高水準の戦いが展開されそうだ。エントリーリストを見ると、12秒69の日本記録を持つ福部真子(日本建設工業)を筆頭に、今季、自己記録を更新している田中佑美(富士通、12秒81)、中島ひとみ(長谷川体育施設、12秒85)、清山ちさと(いちご、12秒89)に加えて元日本記録保持者の寺田明日香(ジャパンクリエイト、12秒86)、前日本記録保持者の青木益未(七十七銀行、12秒86)と12秒8台が5名。さらに、12秒9台の自己記録を持つ大松由季(CDL、12秒94)を含めると、歴代の12秒台ハードラー7選手全員が顔を揃えるのだ。さらに、13秒00の自己記録を持つ鈴木美帆(長谷川体育施設)、13秒01で走っている田中陽夏莉(富士山GX、13秒01)、新旧の学生記録樹立者である島野真生(日本女子体育大、13秒02)と本田怜(順天堂大、13秒07)、13秒08の自己記録を持つ芝田愛花(エディオン)まで広げると、あっという間に12名となる。
女子100mハードルの世界選手権参加標準記録は12秒73。福部のみが、これを上回る自己記録を持っている。しかし、12秒69をマークしたのが参加標準記録有効期間開始前のタイミングであったため、突破者ゼロのまま日本選手権を迎えることになる。
現状で、最も安定感があるのは、アジア選手権でも銀メダルを獲得した田中だろう。中盤で自分のリズムを崩さずに走りきることができれば、参加標準記録に届く可能性も十分にある。実現すれば、初優勝とともに、自国開催世界選手権の代表切符も手に入れられることになる。
今季は、その田中を追って中島と清山が急成長。どちらも12秒8台への突入を果たした。ワールドランキングでは、40のターゲットナンバーに対して田中が圏内の25番手、清山がボーダーラインの40番手で続き、中島がその清山を9ポイント差で追う位置にいる。もちろん参加標準記録をクリアするのがベストの結果ではあるものの、日本選手権では表彰台を巡っての戦いで先んじることが重要になってくる。
昨年、日本記録を樹立して、パリオリンピックでは準決勝まで進んだ福部は、秋に、突然の高熱に見舞われる原因不明の難病「菊池病」を発症。トレーニングを実施できるところまで戻ってきたものの、完全回復には至っていない。今季初戦となったゴールデングランプリで13秒12をマークしているが、代表に選出されていたアジア選手権は体調不良により辞退している。一発勝負でなく予選・準決勝をクリアしなければならないことや、競技が2日にわたって組まれていることが、どう影響するか。青木も、故障の影響で春先以降、競技会からは遠ざかっているが、トレーニング場面では復調してきているそう。決勝までの2ラウンドで、レース勘をどこまで取り戻せるかということになりそうだ。
2019年に電撃競技復帰を果たし、その後、日本人初の12秒台をマークした寺田は、日本代表を目指す水準での競技キャリアは、今季限りとすることを表明してのシーズンイン。日本選手権も、これが最後となる見込みだ。ただし、パフォーマンスに衰えはなく、むしろ、走力は向上。布勢スプリントでは、追い風参考記録ながら12秒85(+3.0)で優勝を果たしており、2年ぶりの優勝に強い意欲を見せている。このほか、今季急成長を遂げている島野が、日本インカレで記録した学生記録13秒02は、1.8mもの向かい風のなかマークしたもの。12秒台の力はすでに十分に備えているとみてよいだろう。
気象条件にもよるが、これらの選手が激突することで、今回の日本選手権が「複数が参加標準記録を突破して上位争い」「決勝に進出した全選手が12秒台」というような歴史に残る好レースで締めくくられることを期待したい。


◆第109回日本選手権展望バックナンバー
大会1日目:フィールド種目の決勝が多い大会初日、日本新記録に期待!
大会2日目:サニブラウンの貫禄勝ちか、栁田の初戴冠か、大注目の男子100m!! 男子110mハードルは東京2025世界陸上の残る「2枠」を巡って、世界レベルの激戦必至!!


【チケット販売中】第109回日本選手権

日程:7月4日(金)~6日(日)
会場:国立競技場(東京)
種目:男子17種目、女子17種目
時間:https://www.jaaf.or.jp/jch/109/timetable/
・1日目(7月4日):競技開始 14時頃/競技終了21時頃
・2日目(7月5日):競技開始 11時30分頃/競技終了19時頃
・3日目(7月6日):競技開始 14時頃/競技終了19時頃

▼チケット詳細はこちら
 https://www.jaaf.or.jp/jch/109/ticket/
▼大会情報はこちら
 https://www.jaaf.or.jp/jch/109/


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・ホスピタリティ:5枚以上(3日間合算)※ホスピタリティ7/4(金)および7/5(土)は完売※
・S席/A席:各日13枚以上から
※申込は6月26日(木)12:00まで
申込方法:https://www.jaaf.or.jp/jch/109/ticket/


国立満員プロジェクト



2025年、日本選手権は国立競技場で開催されます。
このプロジェクトは、その会場を“満員”にし、
選手と観客が一体となって熱く盛り上がる空間をつくるためのキャンペーンです。

現地で応援できる方は、ぜひ国立競技場へ!
来場が難しい方も、キャンペーンに参加登録することで“気持ちで”参加可能です。

★特設サイト (https://www.jaaf.or.jp/2025/ns/) では★
➀「国立満員リレー」:選手・関係者・ファンのX(旧Twitter)投稿がつながる応援企画
➁「みんなの一歩」:賛同者数が可視化されるカウンター
(※回答いただいたGoogleフォームで人数がカウントされます!)

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