
6月11日(水)に、第1戦 深川大会(北海道・深川市陸上競技場)が開幕した「ホクレン・ディスタンスチャレンジ2025」。
大会当日の深川市は朝から雷注意報が発令され、競技中断や延期の対応にも迫られる中での開催に。大会関係者がてるてる坊主を作るなど、天候が持つように関係者一同の願いが通じたのか。レースが始まると、大雨や雷の心配はどこへいったのか。タイムテーブル通りに競技実施を進めることができました。
全レース合計で294名が出場し、PB(自己ベスト)更新者は51名、SB(シーズン記録)は19名に。PB・SBの更新者70名は、全体の23.81%となりました。
それでは、全レースを振り返りましょう!
【ライブ配信(アーカイブ)はこちら!】
【女子800mB】
堀田佳奈(肥後銀行)が2分11秒24で優勝。第50回全日本中学校陸上競技選手権大会・女子800mで1年生ながらに優勝した北海道出身の人見仁菜(足寄中)は、前半でレースを引っ張りながら、2分11秒39(シーズンベスト更新!)で2位。


【北海道米LOVE 女子800mA】
クミ2025アジア選手権大会・女子800mで8位入賞したシン・ソマン(韓国)が、2分07秒62で優勝。2位に約3秒差をつけた。パリ2024オリンピック・女子1500m日本代表の後藤夢(ユニクロ)は、2分12秒17で4位。バックストレートでの風が強かったためか、自己ベスト・シーズンベストを更新した選手はいなかった。


【男子800m】
國森郁光(山口大)が600mあたりでレースを抜け出し、1分50秒62で優勝。このレースでも、バックストレートでの向かい風の影響で記録を更新する選手はいなかった。「日本選手権に出場できるかどうかのギリギリのラインにいる中で、自己ベストを更新できず悔しい」とのコメントを残した。

【女子1500mB】
飯塚菜月(ダイソー)が4分29秒85で優勝。自己ベストを約2秒更新した。

【女子1500mA】
パク・ナヨン(韓国)が4分15秒07で自己ベストを更新し優勝。2位に約5秒差を付けた。また、パク以外に自己ベストやシーズンベストを更新した選手はいなかった。

【ホクレン「てんさい糖」男子1500m】
レース序盤は中野倫希(トーエネック)が引っ張るも、600m付近で先頭が入れ替わる。クミ2025アジア選手権大会・男子1500mで銀メダルを獲得したイ・ジェウン(韓国)が、残り1周でギアを入れ直しそのまま優勝。イは3分40秒19で自己ベストを更新した。パリ2024オリンピック・男子マラソン日本代表の赤﨑暁(九電工)は、3分51秒14で7位。


【女子3000m】
カリバ・カロライン(JP日本郵政グループ)が8分51秒60で優勝。2位の小暮真緒(JP日本郵政グループ)は9分12秒63、3位の中川千愛(日立)は9分14秒11で、それぞれ自己ベストを更新した。東京2020オリンピック・女子マラソン日本代表の鈴木亜由子(JP日本郵政グループ)は9分25秒65で14位。


【にくのくに北海道 男子3000mSC】
服部壮馬(トヨタ紡織)が8分38秒35で、自己ベストを更新し優勝。「日本選手権の参加標準記録と、4年ほど更新できていなかった自己ベストを更新するためにレースに臨んだ」とのこと。

【男子5000mD】
平山大雅(コニカミノルタ)が4000m付近で徐々に先頭に詰め寄る。残り200mでウェーブライト赤色(14分00秒00)を追い抜き、13分57秒60で優勝(自己ベストも更新)。2位の前田義弘(黒崎播磨)と先頭を争う様子には、解説の河野匡(大塚製薬)も「2人とも自己ベスト更新!」「競走!競走!」と視聴者を盛り上げる。

【男子5000mC】
飯田貴之(富士通)が13分39秒14で、自己ベストを約10秒更新し優勝。優勝インタビューでは、「自己ベストを更新することはできたが、日本選手権の参加標準記録(13分38秒00)を突破することができずに悔しさが残る」とのコメントを残す。2位の杉山魁声(K a o)は13分45秒36でシーズンベストを更新するなど、参加選手のうち6名が記録を更新した。


【女子5000mB】
山田祐実(大阪学院大)が15分56秒19で、自己ベストを更新し優勝。それまでの記録(16分28秒73)を約30秒と大幅に更新し、レース実況のM高史をはじめ視聴者を大いに驚かせた。2位の藤田正由加(ルートインホテルズ)も、16分01秒31で自己ベストを更新した。

【男子5000mB】
上位12名が日本選手権の参加標準記録突破、また自己ベストを更新し「PB祭」のレースとなる。優勝はフェスタス・キモルウォ(黒崎播磨)で13分29秒00。2位(日本人トップ)は青木瑠郁(國学院大)で13分30秒42。



【ホクレン「スポーツ応援メシ」女子5000mA】
男子5000mに続き、本レースでも上位10名が自己ベストを更新する「PB祭」となる。優勝はワンゲスター・ワンブイ(スターツ)で、15分12秒52.日本人トップ(3位)は伊澤菜々花(スターツ)で15分16秒70。ブダペスト2023世界陸上・女子マラソン日本代表の加世田梨花(ダイハツ)は15分28秒42で、シーズンベストを更新。


【PUMA GO-WILD 男子5000mA】
アイザック(マツダ)が13分19秒61で優勝。日本人トップ(4位)は吉居大和(トヨタ自動車)で、13分28秒43のシーズンベストを更新。また、NTT西日本の松崎咲人は13分31秒34で、湊谷春紀は13分33秒78で、自己ベストを更新した。



【男子10000mB】
尾方馨斗(西鉄)が28分32秒33で優勝。続く2位の中野翔太(Honda)は、28分32秒82でシーズンベストを更新。


【きたやさい 男子10000mA】
マル・イマニュエル(トヨタ紡織)が27分26秒89で優勝。全参加者25人の中で、唯一の自己ベスト更新に。日本人トップ(6位)は、同じくトヨタ紡織の羽生拓矢(28分04秒93)。東京2020オリンピック・男子10000m日本代表の伊藤達彦(Honda)は28分12秒97で8位。



写真提供:アフロスポーツ
【ホクレンDC2025 特設サイト】
https://www.jaaf.or.jp/distance/

【大会概要】
主催:日本陸上競技連盟共催:日本実業団陸上競技連合、深川市、士別市、千歳市、北見市、網走市
後援:北海道新聞社、北海道文化放送、読売新聞社
主管:空知陸上競技協会、道北陸上競技協会、道央陸上競技協会、オホーツク陸上競技協会
協賛:ホクレン農業協同組合連合会
特別協賛:プーマジャパン株式会社、西日本電信電話株式会社、雪印メグミルク株式会社
協力:韓国実業陸上連盟
運営協力:ディスタンスチャレンジ実行委員会