「MGC」は、日本陸連が主催するオリンピックマラソン日本代表選手選考競技会です。初開催は東京オリンピック日本代表選考(2019年9月15日)、2回目はパリオリンピック日本代表選考(2023年10月15日)として開催しました。
ロサンゼルスオリンピック(2028年開催)の日本代表選考となるMGCは、2027年秋開催予定です。
MGCに出場するためには、MGCシリーズ2025-26およびMGCシリーズ2026-27(2025年3月10日~2027年3月中旬)で所定の条件を満たし、出場権を獲得する必要があります。
また、MGC前に「MGCファストパス」、MGC後に「MGCファイナルチャレンジ」を開催し、それぞれ所定の条件を満たすことでロサンゼルスオリンピック日本代表に内定します。
該当する選手がいない場合は、MGC2位(あるいは2位および3位)の選手が日本代表に内定します。
▼概要項目▼
大会概要|MGC進出条件|ロス五輪代表選考方法|MGCファストパス|MGC|MGCファイナルチャレンジ|ワイルドカード
大会概要
大会名称
MGC 兼 ロサンゼルス2028オリンピック競技大会 日本代表選手選考競技会主催
日本陸上競技連盟種目
マラソン(男子・女子)開催日時
2027年秋開催予定MGC進出条件
2027年秋開催予定のMGCは、「ロサンゼルス2028オリンピック競技大会」の日本代表選手選考競技会です。参加対象となるのは、日本陸連登録者で、オリンピックで日本代表としての出場資格を有する日本国籍競技者です。MGCに出場するには、以下の(1)~(5)の方法があります。
(1)MGCシリーズ加盟大会で定められた順位と記録を突破する
(2)日本代表派遣大会で定められた成績を残す
(3)MGC参加標準記録を突破する
(4)MGCシリーズで8位入賞する
(5)ワイルドカードを獲得する
詳細は以下をご覧ください。
◆対象期間(対象シリーズ)
2025年3月10日~2026年3月中旬(予定)(MGCシリーズ2025-26)2026年3月中旬(予定)~2027年3月中旬(予定)(MGCシリーズ2026-27)
◆MGCシリーズ加盟大会
MGCシリーズ2025-26※スケジュール別途MGCシリーズ2026-27※スケジュール別途
◆MGC参加資格記録
対象期間中のMGCシリーズ加盟大会・指定大会での最高記録が参加資格記録となります。◆MGC進出方法
(1)MGCシリーズ加盟大会で定められた順位と記録を突破する・対象大会:MGCシリーズ2025-26およびMGCシリーズ2026-27加盟大会(G1~G3)
・必要な順位:[G1]1~6位、[G2]1~3位、[G3]1位
(上記は日本人順位とし、既にMGC出場権を獲得した競技者も含む)
・記録:男子2時間09分00秒以内、女子2時間27分00秒以内
(夏マラソンは、男子2時間12分00秒以内、女子2時間32分00秒以内 )
(2)日本代表派遣大会で定められた成績を残す
以下の大会に日本代表として出場し、それぞれ定められた成績を残すこと
・東京2025世界陸上競技選手権大会:マラソン8位入賞
・愛知・名古屋2026アジア競技大会:マラソン3位入賞
(3)MGC参加標準記録を突破する
・MGC参加標準記録:男子2時間06分30秒 以内、女子2時間23分30秒 以内
・対象大会:
MGCシリーズ2025-26およびMGCシリーズ2026-27加盟大会(G1~G3)
MGCシリーズ2025-26指定大会(東京2025世界陸上競技選手権大会、ワールドマラソンメジャーズ、WAプラチナラベルレース)
MGCシリーズ2026-27指定大会(愛知・名古屋2026アジア競技大会、ワールドマラソンメジャーズ、WAプラチナラベルレース)
※ワールドマラソンメジャーズは以下を参照
https://www.worldmarathonmajors.com/six-star/majors
※WAプラチナラベルレースは以下を参照
https://worldathletics.org/competitions/world-athletics-label-road-races/calendar-results?season=2025&competitionSubgroupId=3722
(4)MGCシリーズで8位入賞する
対象シリーズ:MGCシリーズ2025-26、MGCシリーズ2026-27
(5)ワイルドカードを獲得する
1)ワイルドカードリスト入りの条件
以下の大会において対象順位内で設定記録を突破できなかった場合、ワイルドカードリストに入ります。
・対象大会:MGCシリーズ2025-26およびMGCシリーズ2026-27加盟大会(G1~G3)
・対象順位:[G1]1~6位、[G2]1~3位、[G3]1位※ただし(1)でMGC出場権を得た競技者を除く
2)ワイルドカードでのMGC出場権獲得人数
・対象期間終了後、ワイルドカードリストの記録上位5名にワイルドカードが与えられます。
・ただし、(1)~(4)と上記で男子50名、女子30名に満たない場合、ワイルドカードリストの記録上位順に、男子50名、女子30名を上限にワイルドカードが与えられ、ワイルドカードの合計は5名以上となります。
3)ワイルドカード資格記録の取り扱い
ワイルドカードリストに入った時の記録に関わらず、MGC参加資格記録がワイルドカード資格記録となります
4)ワイルドカード資格記録の最低条件
MGC参加資格記録が、男子2時間10分00秒以内、女子2時間30分00秒以内を満たしていない場合、ワイルドカード獲得とはならずMGCには出場できません。
(6)その他
・2027年3月(予定)までにMGC辞退者が出た場合、辞退者は男子50名、女子30名にはカウントしない。
・2027年3月にMGCファストパスで、ロサンゼルス五輪に内定した競技者がいた場合、その競技者はMGCへの参加は認めない。また、MGCの出場有資格者としてもーゲットナンバーの順位に男子50名、女子30名にはカウントしない。
<参考資料>MGC参加資格(2024年12月11日)
ロサンゼルスオリンピック日本代表選考方法
日本陸連は、「ロサンゼルス2028オリンピック競技大会」マラソン日本代表選手選考競技会として、2027年秋(予定)に「MGC」を開催します。MGCにおいて1位および2位の選手が、パリオリンピック日本代表に内定します。
ただし、メダルを狙える最速の日本代表を輩出するための「MGCファストパス」枠を設け、MGC開催前に、男子2時間03分59秒、女子2時間16分59秒(女子単独、男女混合)を突破した記録最上位の選手1名を日本代表に内定します。
MGCファストパスで内定者が出た場合、MGCでの内定は1位のみとなります。
さらに、MGC開催後、「MGCファイナルチャレンジ」を開催します。対象となる大会において、MGCファイナルチャレンジ設定記録(※後日発表)を突破した記録最上位の選手1名が、ロサンゼルスオリンピック日本代表に内定します。
該当する選手がいない場合は、MGC3位(MGCファストパス内定者がいる場合は2位)の選手が、ロサンゼルスオリンピック日本代表に内定します。
<参考資料>ロサンゼルス2028オリンピック競技大会 マラソン日本代表選手選考方針
▼ロサンゼルス2028オリンピック競技大会マラソン日本代表選手選考概要
MGCファストパス
「MGCファストパス」は、ロサンゼルスオリンピック日本代表選考において、メダルを狙える最速の日本代表を輩出するために設ける日本代表選考枠のことです。MGC開催前のMGCシリーズ2025-26およびMGCシリーズ2026-27G1加盟大会と指定大会において、MGCファストパス設定記録(男子2時間03分59秒、女子2時間16分59秒<女子単独、男女混合>)を突破した記録最上位の選手1名を日本代表に内定します。
MGCファストパスで内定者が出た場合、MGCでの内定は1位のみとなります。
◆対象期間(対象シリーズ)
2025年3月10日~2026年3月中旬(MGCシリーズ2025-26)2026年3月中旬~2027年3月中旬(MGCシリーズ2026-27)
◆対象大会
・MGCシリーズ2025-26およびMGCシリーズ2026-27加盟大会(G1のみ)・MGCシリーズ2025-26指定大会
東京2025世界陸上競技選手権大会、ワールドマラソンメジャーズ、WAプラチナラベルレース
・MGCシリーズ2026-27指定大会
愛知・名古屋2026アジア競技大会、ワールドマラソンメジャーズ、WAプラチナラベルレース
※ワールドマラソンメジャーズは以下を参照
https://www.worldmarathonmajors.com/six-star/majors
※WAプラチナラベルレースは以下を参照
https://worldathletics.org/competitions/world-athletics-label-road-races/calendar-results?season=2025&competitionSubgroupId=3722
◆設定記録
男子:2時間03分59秒女子:2時間16分59秒(女子単独、男女混合)
※注意事項:ロサンゼルスオリンピックマラソン参加標準記録の対象期間外(2026年11月以前予定)に設定記録を突破した場合で、27年3月中旬(予定)までに五輪参加標準記録を突破できなかった場合、ファストパスでの内定は見送りとなり、MGC出場となる
MGC
「MGC」とは、日本陸連が主催するオリンピックマラソン日本代表選手選考競技会のことで、初開催は東京オリンピック日本代表選考(2019年9月15日)、2回目はパリオリンピック日本代表選考(2023年10月15日)として開催しました。ロサンゼルスオリンピック(2028年開催)の日本代表選考となるMGCは、2027年秋開催予定です。
1位および2位となった選手が、ロサンゼルスオリンピック日本代表に内定します。
※MGCファストパスで内定者が出た場合、MGCでの内定は1位のみ
MGCファイナルチャレンジ
「MGCファイナルチャレンジ」は、MGC後に開催するマラソン日本代表選手選考競技会です。対象となる大会は、MGCシリーズ2027-28のGS大会です。
MGCファイナルチャレンジにおいて、MGCファイナルチャレンジ設定記録を突破した記録最上位の選手1名が、ロサンゼルスオリンピック日本代表に内定します。
該当する選手がいない場合は、MGC3位の選手(MGCファストパス内定者がいる場合は2位)が、ロサンゼルスオリンピック日本代表に内定します。
設定記録は2027年4月以降に発表予定です。
ワイルドカード
MGC出場権獲得のための対象大会であるMGCシリーズ2025-26およびMGCシリーズ2026-27の加盟大会(G1~G3)において、順位は獲得したものの記録を突破できなかった選手がワイルドカードリストに入ります。
※対象順位:[G1]1~6位、[G2]1~3位、[G3]1位
MGC出場権獲得の対象期間終了後、ワイルドカードリストの記録上位5名にワイルドカードが与えられます。ただし、5名で男子50名、女子30名に満たない場合、ワイルドカードリストの記録上位順に、男子50名、女子30名を上限にワイルドカードが与えられ、ワイルドカードの合計は5名以上となります。
また、MGC参加資格記録が男子2時間10分00秒、女子2時間30分00秒を突破していない場合は、ワイルドカード獲得とはならずMGCには出場できません。
ワイルドカードリストに入った時の記録に関わらず、MGC参加資格記録がワイルドカード資格記録となります。