
【女子1500m】
田中希実(New Balance・兵 庫)
優勝
4分01秒44 =参加標準記録突破、パリオリンピック代表内定、大会新記録
たぶん東京オリンピックの(準決勝で自己新記録をマークした)ときは、02秒(4分02秒33)からいきなり59秒(準決勝3分59秒19、決勝3分59秒95)まで行ったので、その間の感情を飛ばしていってしまったという部分があり、だからこそ、(その後の4分を切る)壁が分厚かったのかなと思うが、今日で、少しはその3分台までの壁は薄くなったかなという感覚がつかめた。でも、やっぱり、それでも根強くあるという部分も感じていて、そこはちょっと悔しく感じる。
今日は、ペースメーカーの前に出るくらいのレースをしたいと思っていた。しかし、やっぱりそれほどの余裕が、自分のなかに持てなくて、「ちょっとでも(ペースが)落ちたら、それを察知して前に出るくらいのもっと圧倒的な力が(自分に)ないと、タイムは出ないんだな」と思った。そこは課題かなと思う。
昨日の予選(4分08秒16で、全体トップで通過)では、決勝(に臨むの)と同じだけの気持ちと準備を注ぎ込んでいた。調子はあまり良くなかったが、今日はそれをなぞるだけでよかったので、気持ちの部分で「どうしよう」となることがあまりなかった。昨日したことをルーティン化して落とし込んだからこそ、今日は目の前のことに集中できた1日になった。
<1500mも5000mも、参加標準記録を突破して内定したことへの感想を問われて>
今まで世界大会で戦えた種目は、(出場資格有効)期限を過ぎてしまってでも、もともとの参加標準記録は切ってから行ったというのが5000mでも1500mでもあったので、今回、ちゃんと2つとも期限内に標準(記録)を切れた。堂々と(オリンピックに)乗り込めるというところが、自分のなかでアドバンテージになる。
2024/6/28 JAAFメディアチーム
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#運命をかけた決戦