【U20女子ハンマー投】
嶋本美海(九州共立大・奈 良)
優勝
58m25
日本学生個人選手権(6月15日)で60mの壁(60m79)を越えて、(今回は)優勝や大会記録を狙うことを意識せずに挑みました。自分のするべきことがきちんとできなかったので、技術的な反省点はたくさんあります。U20日本選手権という大きな舞台で、(大会全体の)トップバッターということもあり、最近の試合の中では緊張感が一番大きかったです。最近はスイングを少し変えていて、練習でもハマってきていました。自分のやるべきことができたら記録は出ると思っているので、あまり数字(記録)は意識していません。タイトルを取れたことは喜ぶべき部分。しかし、課題が多いので目を背けずに頑張りたいです。
【U20女子走高跳】
森﨑優希(日本女子体育大・東 京)
優勝
1m77=自己新
記録が出るとは思っていませんでした。あまり試合勘がなかったのですが、逆に淡々と試合ができました。いつもなら自己ベストに近い記録を跳ぶと、うれしくなって途中から集中できなくなってしまうのですが、切り替えて1m80に臨めたことは良かったです。U20までの期間で高さに慣れて、高くなっても気持ちが入り過ぎないように意識して練習をしてきたので、その成果が出たと思います。今の自分に足りてないものはたくさんあります。それを強化して、今年(9月)の日本インカレで1m80を跳べたらいいなと思います。去年はケガをして、すごく気持ち的にもしんどかったです。今回は記録が出て良かったし、再スタートを切れてうれしいです。
【U20男子ハンマー投】
アツオビン・アンドリュウ(花園高・京 都)
優勝
67m52=自己新
これまで、自己ベストが出た時は、『ほんまに合わへん』という感覚で、悔しい内容での自己ベストが多かったです。今回は出力を抑えて合わせにいき、やっと1本出すことができました。記録は自己ベストですが、ここから出力を上げていけば、まだ伸びると思います。初の日本一で、少し自信がつきました。スイングを自分は今の課題にしていて、1投目はスイングだけをまとめて、61m85。トップエイトには残れると思いました。その後は緊張も解けて、伸び伸びできました。昨年の冬から「大舞台でベストを出して優勝する」と言ってきたので、まずはその第1目標を達成できました。インターハイの舞台で70mを出すことを目標に、これから調整していきたいです。
【U20男子三段跳】
金井晃希(順天堂大・栃 木)
優勝
15m85(-0.7)=自己新
1本目から記録を狙えると思ったのですが、想像以上に苦戦しました。助走が練習時からズレがあって、いつもと違う感覚で不安がありました。もともと足首がずっと痛くて、普段は1本跳んだら、3、4本目をパスすることが多かったので、1本目で記録を残せなくて焦りました。慎重に入った2本目で15m60を跳んで、少し気が楽になりました。そこからは楽しむ気持ちが強くなって、6本目でうまくまとめて跳ぶことができました。2連覇できましたし、記録も良かったのでうれしいです。ずっと目標にしていた16mを跳べなかったことは悔しい。助走スピードと着地が良くなれば、16mは跳べると思います。
【U20女子3000m障害物】
冨田紗帆(川口市立高・埼 玉)
優勝
10分30秒18=自己新
スタートしてから足が少し重くて、焦って不安な部分がありました。私は水濠が強みだと思っているので、水濠で離せる時に離したいと思っていました。ラスト1周は少し余裕があったので、少しずつ上げていって勝ち切れて良かったです。監督から「やってみないか」と言われて、高校1年から3000m障害物に取り組んでいます。記録がどんどん上がっていき、楽しくなっていきました。今回は自己ベストが出てうれしかったですが、10分30秒を切りたかったので悔しい部分もあります。それでも優勝できるとは思っていなかったので、すごく満足しています。今季は3000m障害物で10分20秒台に乗せることが目標です。
【U20男子3000m障害物】
佐々木哲(佐久長聖高・長 野)
優勝
8分39秒89=自己新
タイムはそこまで狙っていなくて、しっかり勝ち切って今後につなげる走りを意識していました。集団の中での走りは久しぶりだったのですが、しっかり勝ち切ることができて一皮むけることができました。全体の流れにうまく乗っていくイメージで走り、最後の1000mで一気に上がってくると思っていたので、自分で仕掛けて最後も気持ち良く走ることができました。安定して8分39秒台を出せたので、最終的な目標である日本高校記録(8分32秒12)更新にまた一歩近づいたと思います。記録を狙ってはいるのですが、そこにこだわることなく、レースで力を発揮できるような強さを磨いていきたいです。
文:月刊陸上競技編集部
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#運命をかけた決戦