2023.05.16(火)選手

【記録と数字で楽しむ第107回日本選手権】男子110mハードル:高山、泉谷を中心に世界に通用するハイレベルな争いか



6月1日~4日に大阪(ヤンマースタジアム長居)で行われる「第107回日本選手権」の「見どころ」や「楽しみ方」を「記録と数字」という視点から紹介する。
各種目の「2023年日本一」を決める試合であるとともに、8月にハンガリー・ブダペストで行われる「ブダペスト2023世界選手権」、7月のタイ・バンコクでの「アジア選手権」、9月末からの中国・杭州での「アジア競技大会」の日本代表選手選考競技会でもある。また、「U20日本選手権」も同じ4日間で開催される。
本来であれば全種目についてふれたいところだが、時間的な制約のため10種目をピックアップしての紹介になったことをご容赦いただきたい。また、エントリー締め切りは5月15日であるが、この原稿はそれ以前の10日までに執筆したため、記事中に名前の挙がった選手が最終的にエントリーしていないケースがあるかもしれないことをお断りしておく。

過去に紹介したことがあるデータや文章もかなり含まれるが、可能な限り最新のものに更新した。
スタンドでの現地観戦やテレビ観戦の「お供」にして頂ければ幸いである。

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【男子110mハードル】

・予選/6月3日 4組3着+4
・準決勝/6月3日 2組3着+2
・決勝/6月4日



高山、泉谷を中心に世界に通用するハイレベルな争いか?

世界との差が急接近

前回の東京五輪が行われた1964年当時、この種目の世界記録は13秒2(手動計時)、日本記録は14秒2(手動)で、その差は1秒0あった。77年から「電動計時」の世界記録と日本記録が公認されるようになった時の初代世界記録は13秒21、初代日本記録は14秒43でその差は1秒22だった。ただし、その時点での「実質的な電動計時日本記録」は、実は64年東京五輪の準決勝2組で7着だった安田寛一さん(八幡製鉄)がマークした14秒30だった。こちらのタイムで計算すると77年の世界記録との差は1秒09だった。しかし、当時、日本陸連は過去に遡って電動計時での記録を公認しなかった。そんなことで、安田さんの記録よりも遅い14秒43が初代の日本記録となったのだった。

64年の五輪から半世紀以上の時間を経て、現在は「世界記録12秒80」に対し「日本記録13秒06」。その差は「0秒26」にまで縮まった。何かと注目されることが多い男子の100mは「世界記録9秒58」に対し「日本記録9秒95」で、その差は「0秒37」。110mハードルの方が差は小さいのだ。
この数字からもわかるように、注目度の高い男子100mに勝るとも劣らないくらい日本のレベルが高いのがこの110mハードルなのだ。


日本記録の変遷

2018年6月24日、山口での日本選手権で金井大旺さん(福井県スポーツ協会)が、13秒36で走って14年ぶりに日本記録を0秒03更新。それが起爆剤となって、19年には次々と日本タイ記録や日本新記録がマークされた。20年以降はコロナ禍に見舞われ更新されることはなかったが、21年には上述の通り、世界で戦えるレベルの13秒06にまでタイムが引き上げられた。

<2000年以降の日本記録の変遷>
2001.10.17国体13.50+0.1内藤真人(法大)
2003.07.20愛知県選手権13.47+1.0内藤真人(ミズノ)
2004.08.24アテネ五輪13.39+1.5谷川聡(ミズノ)
2018.06.24日本選手権13.36+0.7金井大旺(福井県スポーツ協会)
2019.06.02布勢スプリント13.36+1.9高山峻野(ゼンリン)=タイ
2019.06.30日本選手権13.36-0.6高山峻野(ゼンリン)=タイ
2019.06.30日本選手権13.36-0.6泉谷駿介(順大)=タイ
2019.07.27実学対抗13.30+1.9高山峻野(ゼンリン)
2019.08.17ナイトGin福井13.25+1.1高山峻野(ゼンリン)
2021.04.29織田記念13.16+1.7金井大旺(ミズノ)
2021.06.27日本選手権13.06+1.2泉谷駿介(順大)
100分の1秒まで計時されるのに、19年7月27日に高山が13秒30をマークするまでの19年6月30日から7月27日の1カ月あまりの期間は、3人が「13秒36」の「日本記録保持者」として並んでいた(しかも計4回)。電動計時での記録に限ると、「3人が日本記録を保持」というのは、現段階でも他に例がない日本陸上競技史上初の珍しい出来事だった。

日本選手権の優勝記録(大会記録)ということでみると、18年が13秒36。19年も13秒36。20年も13秒36。何と3年連続の「13秒36」だったのだ。しかも19年は2着も13秒36の同タイムだったのだ。そんなことで、21年の日本選手権のプログラムには「大会記録」として、金井=18年&20年、高山峻野(ゼンリン)=19年、泉谷駿介(順大)=19年2位、の3人の名前が記載されることになった。


110mハードルと100mの年別世界100傑入傑人数と国別順位

17年以降至近7年間の世界100位以内の入傑者数を100mと比較した。

<110mハードルと100mの年別世界100傑入傑人数と国別順位>
110mハードル100m
2017年9人(2位)7人(4位)
2018年8人(3位)4人(6位)
2019年9人(3位)6人(4位)
2020年21人(1位)12人(2位)
2021年6人(3位)4人(3位)
2022年12人(2位)5人(5位)
2023年13人(2位)3人(8位)
・2023年は、5月7日判明分。

いずれの年も100mの人数と国別順位を110mハードルが上回っている(21年の順位はともに3位)。20年はコロナ蔓延の影響でアメリカなど世界的に競技会が中止となってあまり行われなかった。そんな事情もあって日本の人数が大幅に増え「世界1位」となった。通常はアメリカがトップで、110mハードルでの入傑数は年によって多少の変動があるが25~30人あたりだ。


ブダペスト世界選手権への道

ブダペスト世界選手権の参加標準記録は「13秒28」。東京五輪もオレゴン世界選手権も「13秒32」だったので0秒04アップした。有効期間は22年7月31日から23年7月30日。「ターゲットナンバー(出場枠)」は「40名」だ。

5月7日現在で、参加標準記録をクリアしているのは高山・13秒10=22年8月6日、村竹ラシッド(順大4年)13秒25=23年3月11日、泉谷・13秒25=23年5月7日の3人。
これに続くのは、石川周平(富士通)。1国3人以内でカウントした世界選手権に通じる有効期間内の成績による5月2日現在の「WAランキング」では21位相当だ。
その下の選手は50位以下の順位になっている。ただ、今後の世界各地の競技会の結果でランキングの順位は大きく変動する。

高山・村竹・泉谷の他に新たな突破者が日本選手権の決勝が行われる6月4日までに現れなければ、標準突破済みの3人は日本選手権で「3位以内」ならば「代表内定」となる。
ただ、石川以下の選手達もそう簡単に上記の3人での「ワン・ツー・スリー」を許してはくれないだろう。

標準突破済みの選手が日本選手権で3位以内に入れず、他の選手が標準をクリアできずに3位以内となった場合は、8月2日に公表予定のブダペスト世界選手権仕様の「WAランキング」の順位によって「逆転」での代表選出もあり得る。


エントリー記録上位者と22年入賞者の日本選手権での成績

今回の日本選手権出場する有力選手のこれまでの成績を調べた。

<エントリー記録13秒50以内と22年入賞者の日本選手権での成績>
・掲載順は、エントリー記録の順。
「-」は不出場
「予」は予選落選
「準」は準決勝落選
「失」は決勝で失格
 13141516171819202122
高山峻野
泉谷駿介
村竹ラシッド
石川周平
野本周成
豊田兼
石田トーマス東
高橋佑輔
藤原孝輝
藤井亮汰
横地大雅
6年間で優勝4回、2・3位各1回の高山の安定ぶり目立つ。
泉谷は、至近4年間すべて表彰台で2連覇中。
石川は、21年の決勝での不正スタート失格を含め6年連続決勝進出。
横地は、3年連続入賞を継続中。


高山・泉谷・村竹・石川の決勝での直接対決の対戦成績

19年ドーハ世界選手権と21年東京五輪の代表は、高山・泉谷と21年末に引退した金井。
22年オレゴン世界選手権は、泉谷・石川・村竹。
今回の日本選手権に出場する高山・泉谷・村竹の決勝レースで直接対決した対戦成績をまとめた。
なお、見落としがあるかもしれないが、その場合はご容赦を。


<高山峻野と泉谷駿介の決勝での対戦成績>


年月日競技会名高山峻野vs泉谷駿介
2019.05.19GGP大阪4)13.51●-○1)13.260.25
2019.06.30日本選手権1)13.36○-●2)13.360.00
2019.07.27実学対抗1)13.30○-●3)13.600.30
2019.08.19ナイトG福井1)13.25○-●3)13.530.28
2020.10.03日本選手権2)13.47○-●3)13.480.01
2020.10.18田島記念1)13.44○-●3)13.800.36
2021.05.09GGP東京3)13.45●-○2)13.430.02
2021.06.27日本選手権3)13.37●-○1)13.060.31
2022.06.12日本選手権5)13.60●-○1)13.210.39
   5-4  
20年までは、高山が圧倒していたが、21年以降は立場が逆転した。


<高山峻野と石川周平の決勝での対戦成績>


年月日競技会名高山峻野vs石川周平
2017.06.25日本選手権1)13.45○-●7)13.800.35
2018.04.29織田記念5)13.76○-●7)13.850.09
2018.06.25日本選手権2)13.45○-●6)13.810.36
2019.05.19GGP大阪4)13.51○-●5)13.630.12
2019.06.02布勢スプリント1)13.36○-●2)13.490.13
2019.06.30日本選手権1)13.36○-●3)13.670.31
2019.07.27実学対抗1)13.30○-●4)13.640.34
2019.08.19ナイトG福井1)13.25○-●6)13.650.40
2020.08.29ナイトG福井2)13.34○-●3)13.390.05
2020.09.20全日本実業団1)13.51○-●2)13.690.18
2020.10.03日本選手権2)13.47○-●7)13.710.24
2020.10.18田島記念1)13.44○-●2)13.610.17
2020.10.24木南記念1)13.49○-●4)13.690.20
2021.05.09GGP東京3)13.45○-●7)13.670.22
2021.06.27日本選手権3)13.37○-●失格--
2021.08.28ナイトG福井1)13.57○-●3)13.600.03
2021.09.26全日本実業団5)13.75●-○2)13.500.25
2022.04.29織田記念4)13.92○-●5)13.940.02
2022.05.08GGP東京7)13.75○-●8)13.850.10
2022.06.12日本選手権5)13.60●-○3)13.480.12
2022.06.26布勢スプリント1)13.32○-●4)13.740.32
2022.08.06実学対抗1)13.10○-●5)13.620.52
2022.08.20ナイトG福井1)13.36○-●3)13.520.16
2022.09.25全日本実業団1)13.39○-●6)13.850.46
2022.10.09国体1)13.45○-●2)13.660.21
2023.04.29織田記念2)13.47●-○1)13.430.04
   23-3  
高山が圧倒してきている。


<高山峻野と村竹ラシッドの決勝での対戦成績>


年月日競技会名高山峻野vs村竹ラシッド
2020.08.23GGP東京3)13.74●-○2)13.650.09
2021.05.09GGP東京3)13.45○-●4)13.510.06
2021.06.27日本選手権3)13.37○-●失格--
2021.08.28ナイトG福井1)13.57○-●5)13.700.13
2022.04.29織田記念4)13.92●-○1)13.550.37
2022.05.08GGP東京7)13.75●-○1)13.340.41
2022.06.12日本選手権5)13.60●-○2)13.310.29
2022.06.26布勢スプリント1)13.32○-●2)13.470.15
2022.08.20ナイトG福井1)13.36○-●2)13.520.16
   5-4  
21年日本選手権の村竹の不正スタートでの失格がなければ、4勝4敗の五分。
21年は高山が連勝し、22年前半は村竹が連勝、後半は高山が連勝。


<泉谷駿介と石川周平の決勝での対戦成績>


年月日競技会名泉谷駿介vs石川周平
2018.06.15日本学生個人4)13.99●-○3)13.910.08
2018.09.09日本学生1)13.75○-●4)13.940.19
2019.04.29織田記念2)13.56●-○1)13.540.02
2019.05.06木南記念3)13.58●-○2)13.500.08
2019.05.19GGP大阪1)13.26○-●5)13.630.37
2019.06.30日本選手権2)13.36○-●3)13.670.31
2019.07.27実学対抗3)13.60○-●4)13.640.34
2019.08.19ナイトG福井3)13.53○-●6)13.650.40
2020.07.25東京選手権3)13.80●-○2)13.610.19
2020.10.03日本選手権3)13.48○-●7)13.710.23
2021.04.29織田記念2)13.33○-●3)13.440.11
2021.05.09GGP東京2)13.43○-●7)13.670.24
2021.06.27日本選手権1)13.06○-●失格--
2022.06.12日本選手権1)13.21○-●3)13.480.27
2023.05.07木南記念1)13.25○-●2)13.440.19
   11-4  
19年までは泉谷の5勝3敗だったが、20年の秋以降は泉谷が負け知らず。


<泉谷駿介と村竹ラシッドの決勝での対戦成績>


年月日競技会名泉谷駿介vs村竹ラシッド
2020.07.25東京選手権3)13.80○-●4)13.870.02
2021.04.29織田記念2)13.33○-●4)13.530.20
2021.05.09GGP東京2)13.43○-●4)13.510.08
2021.05.21関東学生1)13.05w○-●2)13.20w0.15
2021.06.27日本選手権1)13.06○-●失格--
2021.09.19日本学生1)13.29○-●3)13.480.19
2022.06.12日本選手権1)13.21○-●2)13.310.10
   7-0  
泉谷が大学の先輩の貫禄で、負け知らず。


<石川周平と村竹ラシッドの決勝での対戦成績>


年月日競技会名石川周平vs村竹ラシッド
2020.07.25東京選手権2)13.61○-●4)13.870.26
2021.04.29織田記念3)13.44○-●4)13.530.09
2021.05.09GGP東京7)13.67●-○4)13.510.16
2021.06.01木南記念2)13.42●-○1)13.350.07
2021.06.27日本選手権失格--失格--
2021.08.28ナイトG福井3)13.60○-●5)13.700.10
2022.04.29織田記念5)13.94●-○1)13.550.39
2022.05.08GGP東京8)13.85●-○1)13.340.51
2022.06.12日本選手権3)13.48●-○2)13.310.17
2022.06.26布勢スプリント4)13.74●-○2)13.470.27
2022.08.20ナイトG福井3)13.52●-○2)13.520.00
   3-7  
21年まではほぼ互角だったが、22年以降は村竹が5連勝中。

以上をまとめると、

高山は、
vs泉谷とは、5勝4敗
vs石川とは、23勝3敗
vs村竹とは、5勝4敗

泉谷は、
vs石川とは、11勝4敗
vs村竹とは、7勝0敗

石川は、
vs村竹とは、3勝7敗。

トータルの対戦成績から序列をつけると、

1)高山
2)泉谷
3)村竹
4)石川

の順になりそうだ。
ただ、21年以降の状況では、泉谷が逆転してトップ。
高山と村竹も1年前からは拮抗してきている感じだ。


日本選手権・決勝での「着順別最高記録」

1)13.062021年
2)13.222021年
3)13.372021年
4)13.382021年
5)13.472021年
6)13.542021年
7)13.682022年
8)13.722020年・2022年

追風1.2mに恵まれた21年の記録が多くを占める。21年は、向風1.2mに阻まれた。

「いい追風」に恵まれれば、「日本新」のみならず、今回もたくさんの「着順別新記録」が生まれそうだ。
ハードル1台のちょっとしたミスで大きく順位が変動する種目だけに、1台毎の展開に一瞬も目が離せない13秒間になる。


・記録は、5月7日判明分。
・記事中の「WAランキング」は5月2日時点のもの(毎週火曜日に発表されるので、できる限り最新のものを盛り込みたいところだが、原稿の締め切りの都合で5月2日時点のものとした)。
・記事は、5月7日時点での情報による。上述の通り、エントリー締め切り5月15日以前に書いた原稿のため、記事に登場する選手が最終的にエントリーしていないケースがあるかもしれない。また、競技の実施日は確定しているが具体的なタイムテーブルとエントリーリストは5月19日に公表される予定である。
・現役選手については敬称略をご容赦いただきたい。

なお、日本選手権の期間中、ここで取り上げることができなかった種目以外の情報(データ)も日本陸連のSNSで「記録や数字に関する情報」として、その都度発信する予定なので、どうぞご覧くださいませ。



野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)



【第107回日本陸上競技選手権大会】




今年はスペシャルチケットとして、テーブル・コンセント付きの最上位グレード席となる「SS席」、1日50席限定の「B席アスリート交流チケット」、1日15席限定の「カメラ女子席」、そして日本選手権では初めてサブトラックの観戦ができる「サブトラック観戦チケット」を販売!既に一部の席は完売となっておりますので是非お早めにお買い求めください!
>>エントリーリスト(5月15日10時00分時点)
※エントリー締切期日は5月15日(月)17時00分となります。
※エントリー締切後に資格審査を行った後に、出場可否が決定します。

☆スポーツナビ☆チケットプレゼントキャンペーン
https://sports.yahoo.co.jp/contents/12894

■「世界選手権」「アジア選手権」「アジア競技大会」日本代表選手選考要項
 https://www.jaaf.or.jp/news/article/15943/
■ブダペスト世界選手権参加資格有資格者一覧
https://www.jaaf.or.jp/news/article/17055/
■「WAランキング」ブダペスト世界陸上への道
https://www.jaaf.or.jp/news/article/17277/

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