2023年1月よりワールドアスレティックス(WA)にて、ワールドランキングコンペティション(以下:WRk対象競技会) が開始されました。これは事前に申請した競技会のみWAワールドランキングおよび国際大会の参加標準記録の対象とする制度です。
「WRk対象競技会」は競技会を開催する60日前までに所定の手続きにて申請(申請料が必要)、 承認が必要です。指定期日までに申請されていない競技会は、 競技会内で良い記録が出た場合でも、オリンピックや世界選手権などの国際大会の参加資格記録として対象になりません。
【WRk競技会申請のポイント】
2023年1月から「WRk対象競技会」の記録でないとワールドランキングや国際大会(オリンピック・世界選手権など)の参加資格などWA記録集計の対象にならない
■必ず事前申請でオンラインによる手続が必要
・60日前までに、実施種目・開催期日・開催場所などを申請しWAに承認される必要がある
・申請料を支払う必要がある
※WAラベル大会、コンチネンタルツアーなどWA、AAAが認証する国際競技会でも申請が必要
■WRk対象競技会にする条件*
・競技会規則(CR)競技規則(TR)はWA規則に準拠していなければならない
※広告規程は競技規則には含まれないため国内規則で実施
・投てき物はWA認証品を使用する。
✓WRk対象競技会にする条件としてWA規則に沿った器具のみ使用が求められます。(TR32.1、2024年度規則改正)
✓大会主催者は投てき物のWA認証品のリストを作成すること
✓投てきリストにはWA認証番号、規格・色を記載する。
✓WA認証番号はWAのサイトで確認する。確認方法はこちら(※古い製品は最新のリストに掲載されていない物がある。)
・ロードはWA認証のコース検定が必要
・競歩はU20以下を除き、3名以上のWA競歩審判員が必要
■WRk対象競技会でのWA規則遵守について
・各都道府県や地域にて開催するWRk対象競技会では、開催地(都道府県)以外からA級以上の審判資格取得者で審判長経験者に派遣依頼して、WA規則に基づいた大会運営を確認していただくこととしていましたが、2024年3月15日付で下記の通り、取り扱いを一部変更いたします。(2024年3月15日付発信文書はこちら)
==2024年3月15日付発信==
WA規則に準じて競技が行われていることを監督する者は基本的に中立である第三者が執り行うべきであり、次の条件を満たす必要がある。
(1)本連盟の登録会員
(2)A級以上の公認審判員かつ審判長経験者(A級取得後10年以上の者が望ましい)
(3)他の加盟団体登録会員
しかしながら、この条件を満たすことが困難である場合、次のいずれかの条件を満たすことで、これに代えることができる。
①加入団体/協力団体が競技会を主催する場合、利害関係がない他の加入団体の登録会員
②WAから競技結果について疑義が生じ、問い合わせがあった場合に責任を持って事情が説明出来る登録会員
■大会終了後遅くとも24時間以内に記録の報告が必要(主管陸協が行うこと)
※できる限り競技会終了後即時報告が望ましい。
■1つの競技会のなかでも対象とする種目と対象としない種目に分けることができる
■WRk対象競技会はWAカレンダーに掲載され、ラベルが付与される
■WAから承認され次第 WRkのロゴを要項に表示すること(プログラム・ポスター等はできる限りで構いません)
【WRk対象競技会の申請対象大会】
■申請の対象とする大会の目安
✓トラック&フィールド・日本陸連主催大会で高校生以上が参加する大会、GPシリーズ、地域選手権、国体選考会など
・全日本実業団主催大会、地域実業団選手権
・日本学連主催大会、地区インカレ
・インターハイ、インターハイ地区予選
✓競歩
・全日本競歩高畠、日本選手権競歩(神戸・輪島)、全日本競歩能美
✓ロード
・JMCシリーズ
✓上記以外の大会
・WA対象競技会にする条件*が整っていれば申請することが出来る
■申請の対象としない大会
・定通制、中学生、小学生、マスターズの大会・駅伝、クロカン
【WRk対象競技会に関する考え方】
※上記表「任意」の競技会でもWA対象競技会にする条件*が整っていれば申請可能
▼WRk対象競技会のリストはこちら
https://www.worldathletics.org/competition/calendar-results?startDate=2023-01-01®ionId=13188446®ionType=country
▼競技運営委員会 ページはこちら
https://www.jaaf.or.jp/about/resist/technical/