女子5000m 優勝 15分05秒61=オレゴン世界選手権代表内定
田中希実(豊田自動織機・愛知)
まさか優勝できるとは思っていなかったので、すごく嬉しい。けっこうプレッシャーに弱い自分の場合は、(800m・1500m・5000mの)3種目にしたことで、考える時間がなかったのが逆によかったのかなと思っていて、1本のレースに絞ったプレッシャーのなか臨んだ選手たちと一緒に走れたことで、自分のラストの力も引き出せたのではないかと思う。(2位となった800mから、5000m決勝までの約70分間は)身体を動かすことはあまりせずにトレーナーさんにみていただき、動きの確認をちょっとして、最後は自分のことを信じてスタートラインに立った。この3種目に出るにあたっては、いろいろな方が心身ともにサポートしてくださっていて、その方たちのことを考えると勇気が出たので、その短いインターバルのなかでも、そこをしっかり考えて向き合うことができたと思う。
(東京オリンピックに続いて)1500mと5000mで世界陸上の代表に内定したということで、やっとスタートラインに立てたと思う。世界陸上は、5000mと1500mで出た場合に、今回の日本選手権以上に、ハードなスケジュールになってくる。今回は、代表権を取るとともに、その(ハードさを)イメージしたスケジュールを組んで一度経験できたことが、世界陸上に生かせられるのではないかと考えている。
最近のなかでは会心のレースができたとは思うが、タイム的には1本に絞った場合に、自分のなかで「会心だ」と思えるタイムのレースはまだできていない。なので、5000m、1500mともに1本に絞った場合に、自分の最大限の力を引き出せるというプレッシャーに打ち克つ力は、まだないと思っている。しかし、たくさんのレースに出てきたことで力自体は絶対についている。だからこそ今回のスケジュールもこなせたと思うので、これからは、もっとその質を追求してきたい。
2022/6/12 JAAFメディアチーム
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その日、決まる。その日、始まる。
■第106回日本陸上競技選手権大会
開催日:2022年6月9日(木)~6月12日(日)会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
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https://www.jaaf.or.jp/jch/106/
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