男子 やり投 優勝 80m88
小南拓人(染めQ・茨城)
全体的にアベレージは高かったが、6投のうち、どこかで4月にマークした自己ベスト(82m52)を更新したいなという気持ちがあった。そこに届かなかったことは反省点だが、ずっと勝ちたいと思っていた日本選手権で勝つことができたので、とても嬉しい。毎年、日本選手権に出るときは、「勝ちたい」という思いが強すぎて力んでしまい、6投のうち1投あればいいかなという状態だった。去年の日本選手権では、それが完全に空回りして、予選落ちという結果に終わっている。しかし、今年は、その緊張感のなかで、うまく自分のやるべきことができた。だから優勝できたのかなと思う。
去年までに比べると、今までは「80mよりも、もっと遠くに投げたい」ということばかり考えて、次のことばかり考えて先走っていたのだが、今年の春からはちょっと振り返って、今までやってきた基礎練習や、初心に返ったシンプルな練習をやり続けた結果、うまくいっている。そこが一番成長したのかなと思う。
(東京オリンピックの出場は、ワールドランキングの結果次第ではあるが)もし出られたら、決勝には進出したいと思っている。出場できるかはわからないが、ここまで成長させてくれたのは周りの人のおかげ。その感謝の気持ちを込めて、いい投てきができるよう、これからの1カ月で準備していきたい。
今シーズンはずっと調子がよくて、自己ベスト付近に何本か投げることができている。手応えとしては、自己ベスト更新はある。オリンピックの予選で自己ベストを更新して、その先に繋げていきたい。
2021/6/27 JAAFメディアチーム
■第105回日本陸上競技選手権大会
開催日:2021年6月24日(木)~6月27日(日)会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
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