男子100m 3位 10秒27(+0.2)=東京オリンピック代表内定
山縣亮太(セイコー・東京)
今回の日本選手権で、絶対に(五輪)代表を取りたいと思っていたので、それが取れて嬉しい。今日は、「決勝の1本、そこですべてが決まる」ということで、自分も「今、持っているものを全部レースに出す」ということを意識してレースに臨んだ。多田選手(修平、住友電工)の飛び出しが本当に速くて、予想はしていたものの予想以上に前に出られたなというのが正直なところだった。追いつこうと思って、中間(疾走の局面で)、少し自分のペースが乱れてしまったことを感じた。このレースは、自分にとって、すごく気合いの入った1本だったのだが、気合いが空回りしてしまうと、こういう形になってしまうんだなというのも反省としてある。帰ってしっかりと練習に励みたいと思う。
(レースを終えての今の率直な気持ちとしては)安堵の気持ちが大きい。レースだけ見れば、ペースを乱してしまったこととか、いろいろと反省点はあるのだが、ただ、自分はこの決勝を迎えるまでに、何一つ悔いのない準備をできたと思っている。その点――ここまでの持っていき方に関しては、すごく満足している。
(五輪出場権を獲得しての心境を、との問いに)内定することだけを信じてやってた代表を勝ち取るまでのここまでを思うと、いろいろな人の顔が浮かんでくる。ひとまずは、その人たちに「代表が取れた」という報告をしたい。また、オリンピックの本番に向けて、まだまだもっと成長していかなければいけないと思っている。今回、3枠しかない枠の1つを自分が取れたので、同じ志を持って代表を取れなかった選手の分までしっかり頑張りたい。まだまだ自分も完成形ではない。残り1カ月、できる準備をしっかりして、オリンピックの本番で自己ベストを出せるように、精一杯準備していきたい。
2021/6/25 JAAFメディアチーム
■第105回日本陸上競技選手権大会
開催日:2021年6月24日(木)~6月27日(日)会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
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