女子走幅跳 優勝 6m40(-1.3)
秦 澄美鈴(シバタ工業・兵庫)
オリンピック参加標準記録(6m82)を突破するつもりで来たので、記録は本当に不本意だが、今日の全力は尽くせたのかと思っている。悔しいけれど、優勝することができてよかった。前半の試技では、風がすごく追ったり向かったりと、いろいろなパターンが出て、助走の足が合わず、いい踏み切りができなかった。6m20台の記録が続いたのはそれが原因。後半(の試技)になると、安定して向かい風になってきたので、そこでしっかり風に対応する助走に変えて、記録を伸ばすことができた。
優勝は2年ぶり。去年(優勝を逃して)すごく悔しかったので、今年は絶対に勝つという気持ちでここに臨んでいた。優勝をまたすることができたのは嬉しいのだが、やっぱりどうしても記録(標準記録)を狙いに来たというのがあったので…。手放しで喜べるという感じではない。
6m82という記録に対しては、まだまだ実力が足りていないというのが正直なところ。東京オリンピックへの挑戦を終えた今は、「3年後のパリ(オリンピック)に向けて、気持ちとトレーニングを積み直して頑張っていこう」と、気合いが新たに入ったような心持ちでいる。
パリ(オリンピック)は、競技者として集大成になると思う。そこに向けて、一番いい状態に臨めるように、これからの3年間をしっかり積んでいく。そのなかで世界選手権など、世界の舞台も経験していけるように頑張っていきたい。
2021/6/24 JAAFメディアチーム
■第105回日本陸上競技選手権大会
開催日:2021年6月24日(木)~6月27日(日)会場:大阪・ヤンマースタジアム長居
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