▶ドーハ世界選手権特設サイト
9月27日(金)から10月6日(日)の10日間、カタールの首都ドーハで「第17回世界選手権」が開催される。ここでは、日本人が出場する種目を中心に、「記録と数字で楽しむドーハ世界選手権」を紹介する。
なお、これまでにこの日本陸連HPで各種の競技会の記事で筆者が紹介したことがある同じ内容のデータも含むが、可能な限りで最新のものに修正した。
男女が同時に9月28日23時30分(日本時間29日、朝5時30分)にスタート。
鈴木雄介(富士通)、勝木隼人(自衛隊体育学校)、野田明宏(自衛隊体育学校)のトリオが「世界一」を目指す。2019年の記録での順位は、鈴木(3時間39分07秒)が3位、勝木(3時間45分05秒)が7位、野田は2019年の記録はなし。
「五輪」を含めたこれまでの日本選手の入賞者は、下記の通り。
1991年 7位 今村 文男(富士通)
1997年 6位 今村 文男(富士通)
2005年 8位 山崎 勇喜(順 大)
2008年 五輪 7位 山崎 勇喜(長谷川体育施設)
2011年 5位 森岡紘一朗(富士通)
〃 8位 谷井 孝行(自衛隊体育学校)
2012年 五輪 7位 森岡紘一朗(富士通)
2015年 3位 谷井 孝行(自衛隊体育学校)
〃 4位 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
2016年 五輪 3位 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
2017年 2位 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
〃 3位 小林 快(ビックカメラ)
〃 5位 丸尾 知司(愛知製鋼)
15年以降、五輪を含めて3大会連続でメダル獲得、とりわけ前回は2・3・5位という素晴らしい成績を残している。
世界選手権での「日本人最高記録」は、2017年の荒井の「3時間41分17秒」だ。
2011年からの世界選手権至近4大会と五輪2大会の「優勝・3位・8位の記録」は以下の通り。
年 優勝記録 3位記録 8位記録
2011年 3.41.24. 3.43.36. 3.47.19.
2012年五輪 3.35.59. 3.37.16. 3.41.24.
2013年 3.37.56. 3.40.03. 3.43.38.
2015年 3.40.32. 3.42.55. 3.46.00.
2016年五輪 3.40.58. 3.41.24. 3.46.43.
2017年 3.33.12. 3.41.19. 3.44.41.
各大会のスタート時の「気温・湿度」「先頭の10㎞毎のスプリット」、「前半と後半」のデータは下記の通り。
なお、スプリットは各地点を先頭で通過した選手のタイムから算出したもので、優勝者のスプリットとは限らない。「前後半差」の「△」は、後半の方が速かったことを示す。
年 スタート時 ~10km ~20㎞ ~30㎞ ~40㎞ ~50㎞(前 半+後 半/前後半差)
11年 23℃・73% 44.31. 43.32. 43.30. 44.21. 45.40.(1.49.35.+1.51.49./▼2.24.)
12年 ?℃・?% 44.15. 43.29. 43.05. 43.04. 43.00.(1.49.21.+1.47.32./△1.51.)
13年 17℃・94% 44.26. 44.10. 43.41. 42.47. 42.42.(1.50.34.+1.47.22./△3.12.)
15年 22℃・78% 45.18. 44.02. 43.50. 43.47. 43.31.(1.51.13.+1.49.19./△1.54.)
16年 22℃・?% 44.28. 43.23. 43.48. 45.25. 44.02.(1.49.41.+1.51.17./▼1.36.)
17年 14℃・72% 44.28. 42.50. 42.33. 41.40. 41.41.(1.48.24.+1.44.48./△3.36.)
6大会中4回が後半の方が速いネガティブスプリット。前半の方が速かった2大会は、2011年はレース後半に気温が27℃に、16年のリオ五輪も28℃まで上昇したのが影響したものと考えられる。
しかし、今回のドーハは上記のデータはほとんど参考にはならなかもしれない。
9月26日時点でのドーハの9月28日23時30分(日本時間29日、朝5時30分)のスタートから30分後の天気予報は、「快晴」「気温32度」「湿度68%」「南西の風1m」「体感温度35℃」。レース終盤の深夜3時でも「30℃」「78%」「南西の風2m」「体感温度34℃」という過酷な条件だ。
本来の実力以外に「耐暑能力」が大きく左右するレースになりそうである。
これまでに日本人選手は、1991年の今村さんの7位から始まり、2位から8位のすべての順位をゲットしてきた。残るのは「1」の順位だけである。
野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト
9月27日(金)から10月6日(日)の10日間、カタールの首都ドーハで「第17回世界選手権」が開催される。ここでは、日本人が出場する種目を中心に、「記録と数字で楽しむドーハ世界選手権」を紹介する。
なお、これまでにこの日本陸連HPで各種の競技会の記事で筆者が紹介したことがある同じ内容のデータも含むが、可能な限りで最新のものに修正した。
★男子50㎞競歩★
男女が同時に9月28日23時30分(日本時間29日、朝5時30分)にスタート。鈴木雄介(富士通)、勝木隼人(自衛隊体育学校)、野田明宏(自衛隊体育学校)のトリオが「世界一」を目指す。2019年の記録での順位は、鈴木(3時間39分07秒)が3位、勝木(3時間45分05秒)が7位、野田は2019年の記録はなし。
「五輪」を含めたこれまでの日本選手の入賞者は、下記の通り。
1991年 7位 今村 文男(富士通)
1997年 6位 今村 文男(富士通)
2005年 8位 山崎 勇喜(順 大)
2008年 五輪 7位 山崎 勇喜(長谷川体育施設)
2011年 5位 森岡紘一朗(富士通)
〃 8位 谷井 孝行(自衛隊体育学校)
2012年 五輪 7位 森岡紘一朗(富士通)
2015年 3位 谷井 孝行(自衛隊体育学校)
〃 4位 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
2016年 五輪 3位 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
2017年 2位 荒井 広宙(自衛隊体育学校)
〃 3位 小林 快(ビックカメラ)
〃 5位 丸尾 知司(愛知製鋼)
15年以降、五輪を含めて3大会連続でメダル獲得、とりわけ前回は2・3・5位という素晴らしい成績を残している。
世界選手権での「日本人最高記録」は、2017年の荒井の「3時間41分17秒」だ。
2011年からの世界選手権至近4大会と五輪2大会の「優勝・3位・8位の記録」は以下の通り。
年 優勝記録 3位記録 8位記録
2011年 3.41.24. 3.43.36. 3.47.19.
2012年五輪 3.35.59. 3.37.16. 3.41.24.
2013年 3.37.56. 3.40.03. 3.43.38.
2015年 3.40.32. 3.42.55. 3.46.00.
2016年五輪 3.40.58. 3.41.24. 3.46.43.
2017年 3.33.12. 3.41.19. 3.44.41.
各大会のスタート時の「気温・湿度」「先頭の10㎞毎のスプリット」、「前半と後半」のデータは下記の通り。
なお、スプリットは各地点を先頭で通過した選手のタイムから算出したもので、優勝者のスプリットとは限らない。「前後半差」の「△」は、後半の方が速かったことを示す。
年 スタート時 ~10km ~20㎞ ~30㎞ ~40㎞ ~50㎞(前 半+後 半/前後半差)
11年 23℃・73% 44.31. 43.32. 43.30. 44.21. 45.40.(1.49.35.+1.51.49./▼2.24.)
12年 ?℃・?% 44.15. 43.29. 43.05. 43.04. 43.00.(1.49.21.+1.47.32./△1.51.)
13年 17℃・94% 44.26. 44.10. 43.41. 42.47. 42.42.(1.50.34.+1.47.22./△3.12.)
15年 22℃・78% 45.18. 44.02. 43.50. 43.47. 43.31.(1.51.13.+1.49.19./△1.54.)
16年 22℃・?% 44.28. 43.23. 43.48. 45.25. 44.02.(1.49.41.+1.51.17./▼1.36.)
17年 14℃・72% 44.28. 42.50. 42.33. 41.40. 41.41.(1.48.24.+1.44.48./△3.36.)
6大会中4回が後半の方が速いネガティブスプリット。前半の方が速かった2大会は、2011年はレース後半に気温が27℃に、16年のリオ五輪も28℃まで上昇したのが影響したものと考えられる。
しかし、今回のドーハは上記のデータはほとんど参考にはならなかもしれない。
9月26日時点でのドーハの9月28日23時30分(日本時間29日、朝5時30分)のスタートから30分後の天気予報は、「快晴」「気温32度」「湿度68%」「南西の風1m」「体感温度35℃」。レース終盤の深夜3時でも「30℃」「78%」「南西の風2m」「体感温度34℃」という過酷な条件だ。
本来の実力以外に「耐暑能力」が大きく左右するレースになりそうである。
これまでに日本人選手は、1991年の今村さんの7位から始まり、2位から8位のすべての順位をゲットしてきた。残るのは「1」の順位だけである。
野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト