男子400mH
48秒80
安部孝駿(ヤマダ電機・群馬)
(昨日の)予選で、前を走る選手が気になるなど、自分のレースに集中できていなかったという反省があったので、決勝では、周りの選手がどんな走りをしようが、自分のやるべきことに集中することだけを考えて走った。集中して、大きな舞台で結果を出せるようにするのは絶対に必要なこと。昨日の走りからうまく修正できたことは、次につながるし、自信にもなった。今シーズン最初のころは、無理に前半で(スピードを)出そうとしすぎて、後半失速するケースがあった。今は、自分の持ち味を生かして、リズムを一定に保ちながら最後の直線で争うというイメージで走るようにしている。今日は前半から行ったというわけではなかったが、いいときの自分の走りができていて、楽にスピードに乗れていたように思う。(転戦が続いて)練習が積めていないこともあり、正直なところラストはきつかったのだが、最後まで自分のリズムを保つことができた。
今季は海外に出て、積極的に試合を転戦しているが、1試合ごとのスパンが短いなかでもちゃんと修正できたり、(課題に応じて)毎回違うレースをできるようになっている。そういったことも、今回の優勝に表れているのかなと思う。
このレースで、東京オリンピック参加標準記録の48秒90を突破することができた。東京オリンピックまでには、メダル争いができるように実力をつけていきたいと思っている。そのためにも、今年はまずは世界陸上でファイナルに残ることが最大の目標。実現に向けて、しっかりトレーニングを積んでいきたい。
■第103回日本陸上競技選手権大会
開催日:2019年6月27日(木)~6月30日(日)会場:福岡市博多の森陸上競技場
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