2019.05.18(土)その他

【記録と数字で楽しむ「セイコーGGP2019」】(2)男子200m、男子400m



【男子200m】

200mの19秒台は世界歴代で75人(計323回)、日本記録の20秒03(末續慎吾/2003年)は世界歴代86位タイ。対する100m日本記録9秒98の桐生祥秀は世界歴代111位タイ、9秒99以内は140人が計952回マークしている。つまり、「100m9秒台」よりも「200m19秒台」の方が、歴代の順位や回数では100m9秒台よりもその価値が高いということになる。その「200m19秒台」に日本歴代2位・20秒11(世界歴代120位タイ)の飯塚翔太と同3位・20秒13(世界歴代136位タイ)の藤光謙司ら日本人5選手が挑む。4月17日に虫垂炎の手術をした飯塚の回復回復具合が心配ではある。

日本人の「19秒台」にも期待したいところだが、1997年12月3日生まれで21歳のマイケル・ノーマン(アメリカ。19秒84=2018年)に大注目だ。2016年の世界ジュニア選手権のチャンピオンで、この時の8位が、今回出場の山下潤だ。なお、彼の母は静岡・入野中学校の時の1989年に中学生初の11秒台(11秒96)をマークした斉藤伸江さんである。

今年の初戦となる4月20日に400mでも43秒45の世界歴代4位タイをマークし、ドーハ世界選手権の400m優勝候補筆頭。この43秒45は、4月までに生まれた記録としては、マイケル・ジョンソンが1997年4月19日マークした43秒75を22年ぶりに破るものだった。

200mと400mの年次ベストは、

2014年(16歳) 20.82  46.94
2015年(17歳) 20.24  45.19
2016年(18歳) 20.14  45.51
2017年(19歳) 20.75i  44.60
2018年(20歳) 19.84  43.61(室内44.52=室内世界新)
2019年(21歳) *****  43.45

外国人選手を含めた日本国内での最高記録は、2007年・大阪世界選手権でタイソン・ゲイ(アメリカ)がマークした19秒76(-0.8)。風の状況次第では、12年ぶりの更新もあるかもしれない。

もうひとり、アナソ・ジョボドワナ(南アフリカ)も19秒87(2015年)のベストを持ち、この記録で15年・北京世界選手権の銅メダリストとなっている。しかし、19年のシーズンは、4月6日に100m10秒70(+0.6)、4月27日の200mも20秒73(-0.2)で、まだまだ本来の力を発揮していない。





【男子400m】

ウォルシュ・ジュリアン(45秒35=2016年。2019年は45秒55)に「44秒台」の期待がかかる。またGGPでは、16年に優勝しているので「連覇」がかかる(17・18年は400mは実施されていない)。

4位に入賞した世界リレーの4×400mRでは、予選・決勝とも1走を担当し、国際陸連の公表したスプリットでは、予選が45秒3(第3組の1走の1位)、決勝が46秒7(7位)となっている。しかし、決勝は計測ミスのようで手許の計時では46秒0あたりの3位で、トップのアメリカ(45秒7)と0秒3ほど、2位のジャマイカ(45秒9)と0秒1ほどの差でバトンをつないでいる。予選よりもタイムが落ちているが、それは他国も同じで、前日の予選の時が「気温21度、湿度60%」だったのに対し、決勝は「18度、72%」と肌寒かったのが影響したようだ。

決勝の1走は、アメリカが自己ベスト44秒34(2018年)、ジャマイカが44秒55(2017年)の選手。それを相手に0秒3前後差、0秒1前後差の走りをしたということは、ウォルシュも「44秒台の実力がある」ことを示したと言えよう。

日本人の「44秒台」は、日本記録保持者の高野進さんがマークした、44秒90(88年9月26日)、44秒78(91年6月16日)、44秒91(91年8月26日)の3回のみ。日本人28年ぶりの「44秒台」あわよくば「日本新」にも期待したいところ。

長居競技場は、風がうまい具合にまわって、「400mすべてが追風」になることも多いグラウンドだ。そんな「自然の力」もウォルシュに味方してくれれば……、である。


野口純正(国際陸上競技統計者協会[ATFS]会員)
写真提供:フォート・キシモト



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